http://mainichi.jp/select/news/20140314k0000m010018000c.html
参院予算委員会は13日、2014年度予算案について有識者の意見を聞く公聴会を開いた。阪田雅裕元内閣法制局長官は、安倍晋三首相が目指す集団的自衛権の行使を容認する憲法解釈変更について「憲法9条を削除することと一緒で、国のかたちを変えることだ。内閣が簡単に(従来の解釈を)『やめた』と言って成り立つなら、議会制民主主義って一体何だということだ」と強く批判。「行使の必要があるとすれば憲法を改正してほしい」と述べ、行使容認には憲法改正が必要との認識も示した。
一方、首相の私的懇談会「安全保障の法的基盤の再構築に関する懇談会」メンバーの西修・駒沢大名誉教授は「憲法9条が自衛権を否定していない以上、集団的自衛権も個別的自衛権とともに当然認められると整理すべきだ」と述べ、解釈変更を支持するとした。【影山哲也】
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元法制局長官、憲法解釈変更重ねて反対=参院予算委公聴会(時事通信)
http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_30&k=2014031300454
参院予算委員会は13日、2014年度予算案について有識者の意見を聞く公聴会を開いた。安三首相が目指す集団的自衛権行使容認のための憲法解釈変更について、阪田雅裕元内閣法制局長官は「憲法9条をどう読めば、米国や中国と同様に外国に行き戦争ができるのか。9条削除と一緒だ」と述べ、反対する考えを重ねて示した。
【インタビュー】安倍首相、怖いものなし=「議会制民主主義は死んだ」〜村山元首相〜
阪田氏は、行使を容認すれば日本が戦争に巻き込まれる可能性が高まると指摘。「(解釈変更は)国民全体の覚悟が必要だ。なぜ、憲法だけ(適切な)プロセスをとれないのか」として憲法改正の必要性を訴えた。
一方、西修駒沢大名誉教授は「憲法9条が自衛権を否定していない以上、集団的自衛権は個別的自衛権とともに認められていると整理すべきだ」と指摘。東アジアでの米国軍事力の相対的低下などに触れた上で、「(状況は)大きく変化している。数十年前の政府解釈を墨守していいのか」と述べ、解釈変更を支持する考えを示した。 (2014/03/13-13:13)