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暴走の行く先は?
http://shukan.bunshun.jp/articles/-/3759
週刊文春 2014年3月20日 55周年記念号
日本維新の会がいよいよ分裂含みになってきた。橋下徹共同代表が大阪都構想の推進を争点に大阪市長を辞職、3月9日告示された出直し市長選に専心するのに対し、もう1人の共同代表である石原慎太郎氏は、党の「脱原発」方針への造反を公言したのだ。
石原氏の“暴走”が極まったのは6日、党エネルギー調査会だった。維新は原発輸出を可能にする原子力協定に反対する方針を決めていたが、エネルギー調査会長の石原氏は「多数決は高等学校の生徒会のやり方だ。ばかばかしい」と賛成を明言。これに当選1回の浦野靖人衆院議員が「出て行けよ」と野次を飛ばし、さらに立ち上がって「それやったら、党を出て行ったらよろしい」と続けた。ベテラン組の園田博之氏が「党の崩壊につながる。賛成を取り消してほしい」といさめたが石原氏は応じず、散会となった。
石原氏に“離党勧告”した浦野氏は前大阪府議。橋下氏が国会議員を掌握するために、前堺市議の馬場伸幸氏、前大阪市議の井上英孝氏と共に衆院に送り出した側近中の側近だ。
「参院議員に転出した東徹前府議とあわせて“橋下四天王”とも呼ばれている。それだけに浦野氏の発言は、石原vs橋下の対立が抜き差しならなくなった証でしょう。大阪勢は、選挙に掲げて戦った公約を守れないなら、出ていってほしいとキレている。なかでも地方議員出身でたたき上げの四天王は選挙にも強く、石原氏の存在意義を認めていない」(維新関係者)
橋下氏は「多数決で物事を決めていくルールには従ってもらいたい」と突き放し、小沢鋭仁国会対策委員長は、石原氏が造反した場合には処分する考えを示している。だが、石原氏にとって原発問題は「文明論」でもある。公の場で発言した以上、今国会中に採決される原子力協定に賛成するのは確実な状況だ。
「処分を受けて、石原氏が離党を決断すれば維新分裂は避けられない。石原系とみんなの党は安倍晋三首相と近い。秋の臨時国会前には、内閣改造も予定されており、そこで連立入りを狙うのでは」(自民党関係者)
一方、大阪系は野党再編路線に舵を切りそうだ。
「小選挙区制である以上、野党がまとまるしかない。民主党、結いの党、維新の大阪系の再編が進むのではないか」(前出・維新関係者)
暴走老人の決断が、政界再編のきっかけになりそうだ。
文「週刊文春」編集部
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