33. 日高見連邦共和国 2014年3月16日 08:11:36
: ZtjAE5Qu8buIw
: tsXSIcNyYQ
>>32来週は忙しそうなので、今もんま時間が無いんで、簡単に概要だけ記しておきます。 追加の文章引用、解説、想いの丈の記述は後ほど〜 ★『報道災害【原発編】』 ―真実を伝えないメディアの大罪― 2011年7月30日 第一刷発行 上杉隆+鳥須陽弘道 著 幻冬舎新書 刊
■第5章 報道災害からいかにして身を守るか (P.297、298より抜粋) ============================================= 鳥須陽 これから日本政府はチェルノブイリを『フルメルトダウン』て呼ぶんだろうか? 上杉 うん、僕はいろんな人に聞いたけど、多くの人間が『メルトダウンは3月中に始まっている』 と言っていた。日本以外、もっと滑稽だったのは、その23日後に安保印院が用語統一をするわけです。 「メルトダウン=炉心溶解にします」と。もう、ものすごいごいごまかし。 それがまた日が進むと、今度は格納容器が抜けたことを枝野官房長官が 「燃料がすべて土地手格納容器の底から抜けるような事態をメルトスルーという」と言ったんです。 そこでまた矛盾しちゃうんでどうするのかなと思っていたら、いきなり「メルトスルーが発生した」と書くんです。 鳥須陽 わぉ。新語まで造るんですな。 上杉 すぐに4号炉の設計者の田中光三彦さんに「メルトスルーていう言葉はありますか」 と聞いたら「そんな言葉聞いたことありません」と言っていました。 記者クラブの誤報を隠すために作った言葉ですかって聞いたら「そうでしょうね」と。 鳥須陽 そういうレトリック上のごまかしでなんとか切り抜けようとする。 上杉 調べてみたら専門用語としてはあるんです。あるんですが一般的ではない。 しかも厳密に言えば、建屋のコンクリートの床をも貫通して地面に到達する場合を指す用語で、 マスコミの使っているのはメルトスルーとは言えない。 都合のいい時だけそういうものを引っ張ってくるのは卑怯ですよね。フェアじゃない。 ============================================= 上記記述の時期から2年半が経過し、確かに現在では『メルトスルー』という言葉は、 貴方が言うような意味(上で紹介した専門用語の本来の意味)でメディアでも使っていますが、 上で言われている“錯乱”も含めて、私は『メルトスルー』なんて言葉を認めたくはありません。 周りの“脱原発”をずっと唱えてきて勉強をしてきた方々に着てみてください。 3.11以前に『メルトスルー』なんて言葉を使っていましたか、聞いた事がありますか、と。 原子炉の“冷却材喪失”が発生し、炉心(圧力容器)から核燃料が解け落ちたら、 それは『メルトダウン』なんです。水素爆発起こそうが、水蒸気爆発起こそうが、 解けた核燃料が建屋の基礎の上にあろうが下に有ろうが、それらは総じて『メルトダウン』と呼ばれるのです。 下らない“言葉遊び”は断固として拒否します。 次に、正しい(一般的、常識的)“『メルトダウン』という言葉の定義(使い方)”をご紹介。 ★『FUKUSIMA 福島原発メルトダウン』 2011年5月30日 第1刷発行 2011年6月10日 第2刷発行 広瀬隆 著 朝日新聞出版 刊
■第1章 津波に暴かれた人災 「メルトダウン」が起こる原因とは (P.34より抜粋) ============================================= この原発で、大事故の一つの原因は、炉心のウラン燃料が灼熱状態になって溶け落ちることです。 これを「炉心溶解」または「メルトダウン」と呼びます。 ============================================= これが“単純明快”な唯一の“事実(正しい記述)”です。 それでも「技術用語としては有るんでしょ」と言い張るなら、私の質問に答えてください。 3.11以前まで原発事故の想定や可能性を論じることすらなかったメディアが、 今更ながらに埃を被って誰も見向きもしなかった“専門用語”を引っ張り出してきて 言を左右に振りながら言い訳(自己弁護”を繰り返す姿に何を感じますか?、と。 私は、『メルトダウン』という禍々しい破滅的事象の印象をいくらでも“薄めたい意図” でもって詭弁をふるって『言葉遊びお』をしているようにしか思えないのです。 3.11直後の原発版のスレッドを、暇があったら見てください。 私はここ阿修羅掲示板で、フクイチ事故後、誰よりも早く『メルトダウン』という言葉を使用し、解説した人間です。 |