http://www.asyura2.com/14/senkyo162/msg/683.html
Tweet |
http://inotoru.blog.fc2.com/blog-entry-1007.html
2014/03/12 09:35
内閣法制局に安倍総理のお友達として送り込まれた小松一郎氏。
元々の持論は、現行憲法でも集団的自衛権の行使は可とする人ですが、安倍総理の悲願である憲法解釈の「変更」のために安倍総理によって送り込まれたという人です。
憲法「改正」による国防軍の創設は国民世論の前に全く見込みがないので、このような姑息な手段で憲法そのものを踏みにじろうとしているのです。
安倍総理のお友達人事の中で最悪な人がこの小松氏というべきでしょう。
この小松氏の存在が忘れ去られようとしていましが、いかんせん籾井NHK会長とか百田尚樹、長谷川三千子氏らのように強烈な「お友達」が物議を醸してくれていましたから、ついこの「お友達」の小松氏の存在が抜けてしまっていました。
本来であれば、持論はどうあれ、その立場の役職についた場合には建前としてのその組織の慣例に従うというのが暗黙の了解でした。それによって多少のデコボコはありながらも、体制を維持してきたのです。
ところが、この建前をぶち壊したのが百田氏や籾井氏、長谷川氏です。
「NHK経営委員長谷川三千子氏の資質 学級崩壊状態のNHK 安倍総理のお友達人事の末路」
http://inotoru.blog.fc2.com/blog-entry-972.html
百田氏は、自分の思想の自由があるんだと言っていますが、その個人の自由とNHKの経営委員になった場合に求められる自重とは次元の異なる話。「自重」が嫌ならばNHKの経営委員など引き受けるべきではないのです。公約を掲げて民意によって当選してきた立場とは全く異なります。NHKの経営委員会の目的から考えるべきものなのです。
これくらいの区別もつかないんだから、やはり百田氏は能力的にも問題があったということです。
内閣法制局も同じ。これまで内閣法制局が積み上げてきたものを個人的見解でぶち壊すなどというのは前代未聞です。
安倍総理もオレが憲法だなんて言ってしまう人ですから、こういった人たちによって日本は破壊されていくのです。
「憲法も立憲主義も知らない安倍総理、何と憲法は私だ! 憲法9条が邪魔!」
http://inotoru.blog.fc2.com/blog-entry-985.html
小松氏は短気でもあるようで、3月11日午前の予算委員会の中で共産党議員から「安倍晋三政権の番犬」と揶揄されたことに相当ご立腹だったそうです。
「番犬なんだからワンて鳴いてみろ」なんて言われたら、腹も立つかもしれませんが、少なくともこの程度の批評に問題があるとは思われません。
その昔、最高裁が「国の番犬」と評されていたことがありました。本来、最高裁は違憲立法審査権をもつ終局裁判として「憲法の番人」というのが建前でした。中学の社会科でも学んだところです。
しかし、実際には最高裁は、国よりの判決ばかりで「憲法の番人」どころか「国の番犬」と揶揄されていたわけです。
小松氏は、内閣法制局としての独自性を発揮することなく、「お友達」である安倍総理のために従来の憲法解釈を変更しようとしているのですから、まさに小松氏は安倍総理の「番犬」なのです。
それにしてもこの程度のやり方で憲法の解釈を変更できるのであれば憲法なんてあってないようなものです。
憲法が踏みにじられるとき、それは人権保障の危機に直結します。
民主党の小西博之議員が参議院の憲法審査会で今年2月26日に「ワイマール憲法があっても人権弾圧を繰り広げたナチスの手口だ」と述べたそうですが、誠にもってその通りです。
「ナチスから学ぼう 軍国国家の再建(麻生太郎氏)」
http://inotoru.blog.fc2.com/blog-entry-804.html
憲法をどうにでも解釈できるということが立憲主義の観点からも許されざることであることは常識であり、だからこそ憲法は通常の法律に比べても改正が困難になっているのです。改正は困難でも解釈でいかようにも変更できるなどとしたら憲法そのものの否定であることは誰でも理解できそうなことなのですが、安倍総理や小松氏には全く理解できないようなのです。
いや、安倍総理の理解能力からはともかく、小松氏は十分に理解しながらも番犬として忠実に安倍総理の意向に従って解釈改憲に突き進もうとしているのです。
それにしても「お友達」人事は有害そのものです。これで21世紀の国家と言えるのでしょうか。
籾井氏、百田氏、長谷川氏は、あのような言動を取ればこれまでであれば即刻、「辞任」でした。しかし、安倍総理の肝いりだからということだけで、この人たちは我が物顔で鉄面皮な言動を繰り返しているのです。
小松氏も同様です。内閣法制局の建前をぶち壊すことに何のためらいもないということになれば、もはや日本の官僚制度そのものが危機に瀕することになります。
どこかの前近代的なワンマン社長が好き勝手にやっているレベルなのです。
▲上へ ★阿修羅♪ > 政治・選挙・NHK162掲示板 次へ 前へ
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。