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東日本大震災の被災地での活動について語る安倍首相夫人の昭恵さん=首相公邸で2014年3月4日、山本晋撮影
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140312-00000007-mai-pol
毎日新聞 3月12日(水)9時0分配信
◇東日本大震災3年 「若者の意見も聞いて」
東日本大震災から3年。震災直後から被災地に足を運び続ける安倍晋三首相の妻、昭恵さん(51)が毎日新聞のインタビューに応じた。昭恵さんは昨秋以来、政府が進める防潮堤建設計画の見直しを訴えており、安倍首相も10日、国会答弁で計画見直しに言及した。昭恵さんの真意はどこにあるのか。被災地への思いも含めて聞いた。【聞き手・吉永康朗、影山哲也】
−−なぜ防潮堤建設計画の見直しを主張されているのですか。
◆昨年6月ごろから急に気になり始め、気仙沼(宮城県)に通う中で、問題意識を持つ人が集まってきて、12月の自民党環境部会で発言したり、地元でフォーラムを開催したりしてきた。防潮堤について、いろいろ調べてみると、完全に安全でもないし、それなりの高さの物は必要かもしれないが、あまりに巨大な物は、何の基準によるのか分からない。生態系を崩し、海の見えない魅力のない町になるという意味ではマイナス面が大きい。必要以上の物を造るべきではないし、すごくお金がかかる。
−−建設を進める宮城県の村井嘉浩知事と先月、意見交換したそうですね。
◆反対運動をするつもりはなく、良い復興をしてもらいたいと伝えたかったが、平行線だった。知事は「目の前で人が亡くなり、涙を流している人をたくさん見た。二度とこういう思いを県民にしてもらいたくない」と防潮堤の必要性を主張された。私は「必ずしも皆が賛成ではないし、安全な町がつくれても魅力がなくなって若い人が出ていったら、何のための防潮堤か。若い人たちの意見も聞いてほしい」と言った。4月にも仙台でフォーラムを開き、賛成・反対の人たちが率直に議論できる場をつくりたい。
−−震災直後、防潮堤建設を求める声は聞きましたか。
◆私は聞いたことがない。自治体の要望はあったのだろうが、個々の被災者で「造ってください」という人は本当にいたのかと思う。住民合意が十分でない中で、建設計画だけが進められていったのではないか。県側も、全部県の予算でやってくださいと言ったら造らないと思う。何が一番大事かというのが、造ってもらうために見えなくなっているところもあるのではないか。原発も一緒だ。建設反対の人たちがいても、過疎の町だと原発に付随していいこともあるので、結局受け入れてしまう。
−−地元住民の要望に基づくというよりは、国から言われたものを受ける形になっていると?
◆先日伺った愛知県岡崎市立北中学校の子供たちは宮城県石巻市立湊中学校と交流していて、「何が必要ですか」と聞き、地元の人たちの協力で80万円を集め、部活動のいろいろな道具をそろえたそうだ。微々たるお金だが、その学校にとってはすごく大事なもので、おかげで部活を続けられると。それを聞いて、8000億円とも1兆円ともいわれる防潮堤建設費と比べてしまった。政治家の女房を何年もやりながら、そういうことに気付いていなかったが、防潮堤問題でスイッチが入ってしまった。
−−復興と今後どう関わっていきますか。
◆被災地復興だけではなく、多様性のある社会を目指すべきだと思う。どの地域にも「小さい東京」をつくるのではなく、それぞれの良さを生かした地域づくりをする。ここにしかないものが何か一つあると、人が集まってくる。農業もその一つで、興味を持つ若い人たちもたくさんいる。主人が(首相を)何年やるか分からないが、辞めたら私も農業しながら生活できたらいい。震災をきっかけにボランティアに目覚めた人たちが助け合っていけたらと思う。隣の国が困っていたら、ちょっと何かできる、ちょっとの義援金でも送ってあげる。そういうお手伝いができたらいい。
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