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麻生「ナチス」発言を今一度考えてみる  田中 良紹 
http://www.asyura2.com/14/senkyo162/msg/672.html
投稿者 赤かぶ 日時 2014 年 3 月 12 日 01:50:00: igsppGRN/E9PQ
 

麻生「ナチス」発言を今一度考えてみる
http://bylines.news.yahoo.co.jp/tanakayoshitsugu/20140307-00033297/
2014年3月7日 田中 良紹 | ジャーナリスト


クリミヤ半島にロシア軍を進駐させたプーチン大統領に対し、ヒラリー・クリントン前国務長官が4日「ナチスのヒトラーと同じだ」と発言した。1930年代にヒトラーがチェコスロバキアやルーマニアに住んでいたドイツ民族の保護を理由に軍事侵攻し第二次世界大戦の引き金を引いた事と同一視したのである。

翌5日には「プーチン大統領は大ロシア圏構想を抱いており、ロシアの周辺国を再ソビエト化したいのだ。プーチン大統領をヒトラーと比較した訳ではないが、歴史的観点に立ってこの問題を考えて欲しい」と述べた。この発言を共和党のマケイン上院議員が賞讃した。

安倍政権の誕生以来、東アジアでは第二次大戦の「歴史認識」を巡って緊張が高まっている。それはアメリカの国益にならないとして、アメリカは「歴史認識」を越える現実的な対応を日韓に求めた。しかしプーチン大統領の行動をヒトラーと比較し、歴史に学ぶよう求めたヒラリー氏の発言で、世界には第二次世界大戦の「歴史認識」を再確認する動きが出て来るかもしれない。

そうした事を考えると、昨年7月に突如飛び出した麻生副総理の「ナチスに学べ」発言を今一度考えてみるべきという気がする。発言は撤回されたが、あの時期になぜ出てきたのか。96条改正問題や集団的自衛権の解釈変更、さらにNHK会長人事などを見てくると、準備されていた政治の動きを麻生副総理が不用意に漏らしたように思える。

発言は昨年の7月29日に都内の改憲派のシンポジウムで飛び出した。参議院選挙で与党が大勝し「ねじれ」が解消して8日目の事である。発言は麻生副総理らしく意味不明の部分が多いのだが、主題は憲法改正の話だった。「ねじれ」が解消したのだからいよいよ憲法改正に手を付けるべき時が来たと考えたのだろう。

麻生氏はまずヒトラーは民主主義によって議会で多数を握って出てきたことを強調した。「ヒトラーは選挙で選ばれたんだから。ドイツ国民はヒトラーを選んだんですよ。間違わんでください。そして、彼はワイマール憲法という当時ヨーロッパで最も進んだ憲法下にあって、ヒトラーが出てきた」と発言した。その通りである。民主主義は気を付けないと民主主義によって殺されるのである。

次いで麻生氏は「憲法は、ある日気づいたら、ワイマール憲法が変わって、ナチス憲法に変わっていたんですよ。誰も気づかないで変わった。あの手口学んだらどうかね」と発言したのである。内容には間違いもあるが、言いたいことは「憲法は国民が気づかないうちに変えられる」という事らしい。

ヒトラーがドイツ国民に選挙で選ばれ首相になった時に求めたのは、憲法改正ではなく全権委任法の制定である。ヒトラーは国会を解散し、全権委任を訴える選挙キャンペーンを行った。その選挙中に国会議事堂放火事件が起こり、共産主義者の犯行と断定された。ヒトラーは大統領に緊急大統領令を要請し、その権限で共産党員を逮捕・拘禁した。選挙はナチスと国家人民党の連立によって過半数を確保した。

そこでヒトラーは全権委任法を閣議決定し、連立を組む国家人民党と共同で法案を国会に提出した。憲法改正ではないが憲法にかかわる法案のため、本来は国会議員の三分の二以上が出席し、その三分の二以上の賛成が必要だったが、与党の議席は三分の二に足りなかった。そこでヒトラーは国家人民党に働きかけ議院運営規則を修正し、欠席議員を採決の分母から排除する事にした。これで全権委任法は成立する。それによって立法権が政府に移り、国会は開かれなくなり、ワイマール憲法は骨抜きになった。
ヒンデンブルグ大統領が死亡すると、ヒトラーは大統領の権限を首相の権限と合体させ、国民投票によって90%近い支持を得て国家元首に就任する。その背景には宣伝工作に天才的能力を発揮したゲッベルスによる国民洗脳のためのメディア操縦があった。

こう見てくるとヒトラーの与党は、連立相手の国家人民党と合せて三分の二の議席に達しなかったため、過半数の議席数で憲法を骨抜きにする工作をやったのである。憲法改正と大上段に振りかぶらず、国民は誰も憲法改正と思わなかったが、事実上の憲法改正が行われヒトラーの独裁体制はできた。

その手口を安倍政権はしっかり学んでいるのである。三分の二の賛成を必要とする憲法改正手続きを「世界で一番ハードルが厳しい」と嘘を言い、国会での議論より国民投票の方が民主的だと国民に思わせて96条改正を要求し、集団的自衛権では憲法を改正するのではなく、総理の解釈によって憲法を骨抜きにしようとしている。

さらにゲッベルスがメディアを操縦し、ベルリン・オリンピックを最大限に活用し、圧倒的な国民の支持によって独裁体制をつくりあげたように、安倍政権もNHK人事に介入し、東京オリンピックに期待を抱かせるなど、メディアとオリンピックの活用に余念がない。

国会の過半数を握れば法律を成立させることが出来る。法律とは国民を縛るものである。違反をすれば罰則を受ける。国会の過半数さえ握ればおかしな法律を作ることも可能だが、おかしな法律から国民を守るのが憲法である。憲法が権力を縛ると言われるのはそのためである。憲法は権力に勝手なことをさせないためにあるのである。

その憲法が総理の解釈で変えられたり、国会の過半数で変えられたり、メディアに洗脳された国民の直接投票で変えられたりすれば、まさに1930年代のワイマール憲法下でヒトラーが誕生した時と同じになる。麻生発言はそのことを示唆していた。

しかし言ってはならない事を言ってしまったので撤回したが、それはNHK籾井会長や衛藤晟一議員と同レベルの発言撤回である。むしろ本音はそこにあるのだ。その事に世界の目が向くような事になればまた日本は世界から孤立する。


 

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コメント
 
01. 罵愚 2014年3月12日 06:07:41 : /bmsqcIot4voM : E2OdyHnF5o
 「その手口を安倍政権はしっかり学んでいる」のかどうかはともかく、国民の過半が望んでも、議員の1/3で改憲を阻止できる憲法の規定そのものが正当だとは思えない。
 護憲派は、改正規定を守れとか、閣僚の憲法遵守義務を守れとかいうが、その憲法の平和主義のような、憲法規定の内容に対する疑義にはこたえられない状況におちいっている。平和憲法はすでに死に体だと思う。
 憲法改正が一日遅れれば、日本は一日分衰退していく。在日日本人はリュックサックに平和憲法を詰め込んで、出ていくべきだと思う。

[12削除理由]:アラシ
02. 2014年3月12日 06:29:40 : plsk27d8TE
衆愚とよく厄人や乞食メディアともがいうが
ナチスの台頭も北朝鮮も
そして今の天アス日本も
官愚が諸悪の元凶だと思う
自分の保身しかかんがえてない癖に
あえて国家論を語る
ネトウヨのほとんどは
30、40代の
頭でっかちで精神の未熟な
官僚と乞食メディアの記者たちだろう
時々炎上する
彼らの匿名ブログなどみてると
つくづくそう思う

03. 2014年3月12日 10:08:40 : 7CacKTUh7k
何の為の改憲なのか?そもそもナチスに学ぶというのは、民主主義についてまともな感性を持たず、国民をうまいことだまそうとしているとしか思えない

04. 罵愚 2014年3月12日 11:18:33 : /bmsqcIot4voM : E2OdyHnF5o
 麻生財務相自身は「それは誤解だ」と釈明しているし、発言をみれば、前後を切り取ったいつものメディアの創作会見だとわかる。
 こんなものをとりあげて、鬼の首でも取ったかのようなはしゃぐほうが…

[12削除理由]:アラシ
05. 2014年3月12日 21:12:06 : WzX8nPCmYM
>>01. 罵愚 2014年3月12日 06:07:41 : /bmsqcIot4voM : E2OdyHnF5o  低能人間か  


お前は憲法を守ってきたことがあるのか。

戦後生まれの日本人はみな生まれた時には既に日本国憲法が施行されていた。

誰の吹込みで洗脳されたんだ。

低能ウヨ風情が憲法を目の敵にするのは能力的にも筋違いだろ。

日本は発展と繁栄のために現行憲法を充実させることがあっても、破棄して改悪することなどない。

また生まれてきて勉強しなおせ。生きる価値も分からないなら一度死ねば分かるだろ。国を守る為に戦争など考える程度なら、日本国の為に命をなげうって犠牲にでもなれよ。馬鹿ウヨ


06. 2014年3月13日 00:38:08 : AVoYERExno
ハイルヒットラー、麻生太郎。

馬鹿な政治家だよ。
山に入って、銃を撃っているのがいいのでないのか?麻生君。


07. 罵愚 2014年3月13日 05:02:10 : /bmsqcIot4voM : E2OdyHnF5o
Res05. WzX8nPCmYM さん、
 経済成長一辺倒でも、アメリカが安全を保障してくれた時代は終わった。アメリカ嫌いのアメリカだよりの平和主義は終わったんだよ。国際環境が、平和憲法がいうような「平和を愛する諸国民」だけではないことも証明済みだろう。
 改悪と呼ぼうが、破棄と呼ぼうが、充実と呼ぼうが、改正規定がそれを困難にしている事実にちがいはない。現実とかい離した憲法は百害あって、一利もない。

[12削除理由]:アラシ
08. 2014年3月13日 05:34:37 : WzX8nPCmYM
>>07. 罵愚 2014年3月13日 05:02:10 : /bmsqcIot4voM : E2OdyHnF5o

なんだ、生きていたのか。まぁ、それが何よりということなんだが。

あまり偏屈な考え方や物の見方に陶酔しない方がいい。自虐思考から脱出せよ。

お前の言うことは間違っている。何もかもだ。だから判断を間違う。

お前の個人的な結論には一部の理も一利もない。無駄に国が国益を失うだけ。

お前が間違った考えを改めるならば、何もかも主体的に考えれるようになるはずだ。

もっと自分を大切にしろよ。自分の良心と可能性を信じて生きろ。


09. 2014年3月13日 08:57:04 : Fs820IFiwU
田中さんの見方は正しい。本質的な急所を把握している。問題は、安倍総理らが、なぜ「急ぎ働き」でそうしようとするるか?です。私の見るところ第一次敗大戦に敗戦後のドイツで『旧連合国への報復戦争」を目指したナチス、ヒツトラ−と同じ心理と目的「つまり旧連合国との戦争の準備です。」そのため『戦時体制構築」を急いでしなければ間に合わないと焦燥感に駆られているのだと見ています。衛藤、萩生田、籾井、百田、長谷川、ら安倍総理の同志や産経新聞『正論」らタカ派系メデイアに拠る論客が揃い踏みで、太平洋戦争の美化と再評価に乗り出し、日本軍による「自存、自衛」とアジア解放の「聖戦」だつたとして、「日本軍による侵略や蛮行」は言いがかりか、「自虐史観」によるもので虚構だとして全面的に否定して、反省や謝罪の取り消しを主張している。安倍総理らが偉大であつたと信じている戦争に明け暮れた「ナチズムとフアシズム」体制下の日本軍国主義と国家主義」体制への回帰路線を支持し、戦争参加へ向けて『進軍ラツパ」を吹き鳴らしている。タカ派は第二次大戦について『悪いのはお前らだ。戦争の因はアメリカなど旧連合国側にあり日本に非はない」として論争にでており、今の「平和主義や自由、人権や国民主権や民主主義」体制の憲法は占領軍に押し付けられたものだ。として「ナチスに学び」安楽死さすか、ゴミ箱へ放り込もうとしている。「ナチズムとフアシズム」がゾンビのように蘇つた自民党や維新タカ派が今後何をやるかは、シンプルに言えばナチス、ヒツトラーと同じ道ではなかろうか。今後目指すのは『皇国史観教育」。「現憲法の安楽死」。『明治憲法的体制への回帰」。『共謀罪」。和製「全面委任法」。『非常大権法」。「国民総動員法」立法などなど。『戦争に行かぬ奴は死刑か懲役300年」の法律も?。

10. おじゃま一郎 2014年3月13日 09:04:34 : Oo1MUxFRAsqXk : oJappjOfSY
>05
日本人は、民度が低く、自国憲法を策定したり改定したりする
能力はないので、これを認識し何もしないほうが無難である。

しかし、最近の日本は国際的な対応能力がかけているためか、
先祖返りを起こし、それが憲法改正だの議論を読んでいる。
これが生じるのは外部環境の変化でなく、自由、民主主義、
人権を受け入れられない,元来日本人が持つ精神的属性が顕在して来たの
である。

そもそも現行憲法は、WWII以降の、国が歴史的にやって来たことの
覚書のようなものである。覚書としての憲法はなくてもいいのかもしれない。

そうすれば不毛な憲法論議をする必要もない。


11. 2014年3月13日 11:57:12 : qBhmDFTP7s
こんな 似非ジャーナリスト の酷い記事を取り上げてどうする?

麻生氏の発言内容の一部を切り取り、自分の歴史分析に入れ込み、それを以って政府批判の論拠の一つとするとは...似非ジャーナリストの最たるものでしょう。

安倍首相が、ヒトラーの様に全体主義による国家体制を目指していると考えるのであれば、キチンとした論旨をもって述べればよいものを...全く酷い。

麻生氏の「...あの手口学んだらどうかね」 の発言の前後で述べている内容を全く無視して、それを提示もせずに

> 内容には間違いもあるが、言いたいことは「憲法は国民が気づかないうちに変えられる」という事らしい。

との曲解をもっともらしく押し付けるのは、将に 似非ジャーナリストの手口 です。

憲法のについても解釈も、外交や行政上の解釈は政府が行うもので、その責任は政府の長が負うものです。

で、その解釈が誤っていると思われる時には、最高裁判所の違憲審査によって最終的な判断が下されます。

この三権分立の原則を無視して、解釈改憲とか非難するのは、似非ジャーナリズムとしか言えないでしょう。

政府批判を行うには、シッカリした論拠と適正な姿勢がなければなりません。

その上で、集団的自衛権の行使の範囲は慎重に取り扱うべきと申し述べるものです。


12. 2014年3月13日 17:42:08 : iMlwO67n1g
 
 
まだ一年もたってないのに、もうすっかり過去の話になってるよねこれ
 
ものの見事に、一般人はこの発言の事を忘れてる
 
というか初めから関心がなかったのか?
 
地元の新聞が今年2月の政治欄で書いてたけど、
繁華街にいる市民百人に「麻生のナチス発言をどう思うか?」と質問したら「知らない」か「ああ、あったねそんなの」が大半を占めてたらしいからね
 
「ええ、そんなこと言ったんですか!?」じゃなくて「知らない」で終わるところに関心の薄さが分かる(というか今さら驚くのもおかしいが)
 
びっくりするのは「ああ、あったねそんなの」という発言
そこはかとなく覚えているくせに特に問題視していないような言動に驚いた
 
 

13. 敵の敵は味方 2014年3月14日 01:04:36 : hmBe2yPzfgxTI : vr5Cl4Dl4I
麻生や安倍が憲法を目の敵にしているのは
何も日本民族のためではない。

米国ネオコン戦争屋の指示でそうしている
に過ぎない。

もともと民主主義や人権や自由なんかクソだ
と思ってはいるのはネトウヨと同類だろう。

米国ネオコン戦争屋の指揮下に入って世界中で
暴れまくる夢を見ている安倍にはヒトラーが
お似合いだろうよ。


14. 2014年3月14日 01:53:35 : cbJmq9IFv2
ヒラリーが卒倒したという、あの311指揮官襲撃撲殺見せしめ、あのあと倒れたのはフェイクじゃねえの、身を守るためのって邪推したのだが、やはり大統領就任の野望は捨ててないようだ。
ヒラリーが過去民主党の大統領候補として選挙運動してたとき、他でもない独裁者ナチスヒトラーのイメージでプロパガンダ映像を流されていたのをよく覚えている。

15. 2014年3月14日 14:37:24 : zkDKmlVaHe

ヒラリーの全米遊説先で、掲げられていた星条旗の星が逆さま、

悪魔教のシンボルだったというのは、有名な話

真の売国奴が真の愛国者を売国奴呼ばわりする、悪魔のやり方、

同じようにナチスが穴もちの凶悪残忍乗っ取り政権に、反旗を

翻す真の平和主義者を、ナチス呼ばわり、これ悪魔教の常套手段



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