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米国・ロシア双方の不信をかう安倍「こうもり外交」
http://bylines.news.yahoo.co.jp/amakinaoto/20140308-00033339/
2014年3月8日 天木 直人 | 外交評論家
ついに安倍首相がオバマ大統領と電話会談した。
といっても安倍首相がオバマ大統領に電話首脳会談を申し入れたのではない。
オバマ大統領がかけてきたのだ(3月8日読売新聞)。
しかもその直後(15分後)にはケネディ大使が安倍首相を官邸に訪れ、昼食をはさみ約1時間40分も向かい合ったという(3月8日日経)。
菅官房長官は安倍首相の対応を国民の前に明らかにしようとしないが報道によれば、対ロ制裁について明確にしなかったという。
その最大の理由は北方領土問題に悪影響を及ぼす事を避けたいからだという。
もしこれが事実なら安倍首相は本末転倒の愚策をおかしたことになる。
今度のウクライナ・クリミア危機の本質は、その帰属をめぐって米国とロシアのどちらの立場が正しいかという問題ではない。
軍事力を使って領土主権を決めるやり方が国際ルール違反であるという問題である。
「法の支配」を主張し、民主主義という価値観を米国と最も共有しているという価値観外交を主張する安倍首相にとって、米国と協調せず、ロシアに配慮することなどはありえない。
さらなる米国の不信をかうことになる。
その一方で安倍首相は中国のようにプーチンのロシアを明確に支持するわけではない。
中国と違って日本は民主主義国家だ。
人権無視のプーチンのロシアを支持できるはずがない。
しかし、プーチンは安倍首相の曖昧な態度を見て安倍首相に不信を抱くことになる。
それよりもなによりもを軍事力を使ってまで領土保全を確保するプーチンのロシアからどうして北方領土を取り戻せるというのか。
それだけではない。
尖閣や竹島の領土権を日本と争っている中国や韓国は、今回のロシアの対応に理解を示す日本を見て笑っているだろう。
日本の領土主権の要求は甘いと。
中途半端な外交ほど国益を損なう外交はないということだ(了)
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