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内閣改造はどうなる?(右から)安倍首相、石破幹事長、甘利経済財政担当相、菅官房長官
内閣改造に潜む自民党内の対立 菅、石破氏を抑えた内閣で首相の悲願達成か
http://www.zakzak.co.jp/society/politics/news/20140307/plt1403071727002-n1.htm
2014.03.08
★鈴木哲夫の核心リポート
安倍晋三首相が通常国会の会期末(6月22日)後に内閣改造を行う、という見方が広まっている。人心一新を図るとともに、安倍首相の持論である憲法改正などに向けた体制整備という色合いも帯びるが、人事は一歩間違えば不必要な恨みを買いかねない。政治ジャーナリストの鈴木哲夫氏が、政府・自民党内のうごめきに迫った。
◇
全国紙が2月末、通常国会閉会後の内閣改造の可能性を報じた。この核心リポートでは1月に報告したが、安倍首相周辺は昨年末から内閣改造に言及し始めていた。
「安倍首相は自身の任期(自民党総裁任期は来年9月まで)を考えて、悲願である集団的自衛権の行使容認や憲法改正に着手する。そのため、論功行賞的な人などは排除し、(信頼する同志による)純化路線に移るだろう」(首相と懇意の民間シンクタンク代表)
いまは高い支持率も、どうなるか分からない。「2014年に政治家としての『一丁目一番地』に着手するのは当然」(首相周辺)といえる。
まず注目されるのは、外相と防衛相だ。
最近、岸田文雄外相が派閥領袖を務め、小野寺五典防衛相も所属する宏池会でこんな一幕があった。OBの古賀誠元幹事長が「(安倍首相の保守路線に)きっちりモノを言うことが大事じゃないのか!」と、ハッパをかけたというのだ。
宏池会はリベラル色が強く、安倍路線とは一線を画す。
安倍首相が作成経緯の検証を認めた慰安婦をめぐる「河野洋平官房長官談話」について、岸田氏は「見直すつもりはない」と発言した。
首相側近は「リベラル色を出されては足並みがそろわなくなる。後ろに古賀氏がいるのも気になる。岸田氏は交代だろう。首相は小野寺氏を信頼しているが、もっと積極的な陣容にするのではないか」と分析する。
内閣改造に絡む、最も複雑な事情は、菅義偉官房長官と石破茂幹事長の処遇といえる。
菅氏は内閣の要であり、安倍政権のガバナンスを一手に引き受けている。だが、安倍首相と付き合いの長い面々は最近、「安倍首相と菅氏の溝」を口にしている。
「菅氏は『いま(靖国神社に)行くタイミングではない』とか『経済最優先で』などと、安倍首相に諫言したようだ。首相の思いを理解していないんじゃないか」(首相に近い自民党中堅)
菅氏への嫉妬と見ることもできるが、こうした「溝」の存在は、自民党内で一人歩きを始める。そこで、浮上するのが菅幹事長説である。
「菅氏を自民党幹事長にする。幹事長なら来年の統一地方選挙に追われて、政府にはタッチできなくなるだろう」(同)
「ポスト安倍」を狙うという石破幹事長はどうなるのか。
「石破氏には入閣を要請し、閣内に封じ込めたいが、石破氏が軍門に下るかどうか…。官房長官は、甘利明経済財政担当相じゃないか」(同)
あくまで、安倍首相に近い中堅議員の個人的意見だが、菅、石破両氏を抑えた内閣で、首相の悲願が達成できるのか。
菅氏に近い中堅議員は「菅氏が幹事長になれば、どんどん政権に政策的注文をつける。石破氏も無役になれば、来年9月の総裁選に向けて反主流派として準備する。首相周辺が吹聴する内閣改造案は、党内亀裂を生む危険な発想だ」と語る。
安倍首相の難しい「人事手腕」が問われることになりそうだ。
■鈴木哲夫(すずき・てつお) 1958年、福岡県生まれ。早大卒。テレビ西日本報道部、フジテレビ政治部、日本BS放送報道局長などを経て、現在、フリージャーナリスト。著書に「政党が操る選挙報道」(集英社新書
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