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2014年03月08日 板垣 英憲(いたがき えいけん)「マスコミに出ない政治経済の裏話」
◆世界支配層(主要ファミリー)から「世界政府」の新帝王に指名されている小沢一郎代表が3月5日、東京・有楽町の日本外国特派員協会で講演し、このなかで岩手県盛岡市出身の平民宰相・原敬(安政3年=1856年=2月9日〜大正10年=1921年=11月4日)が暗殺された事件に触れて、「私も検察に暗殺されそうになったが、一命をとりとめた」と述べ、検察権力に暗殺されかけた真実と重ね合わせて見せた。
この講演は、側近の松崎哲久前衆院議員(埼玉10区、当選2回)が、著書「リーダーのための歴史に学ぶ決断の技術」(朝日新書)を出版したのを記念して行われた。松崎哲久前衆院議員は、東大法学部卒、米国ハーバード大学大学院修士課程を修了、M.A.の学位を取得。在米中、エドウィン・ライシャワー、エズラ・ボーゲルの下でハーバード大学日本研究所研究員を務めた。1982年に自由民主党総合政策研究所の設立に伴い、主任研究員に就任、自民党幹事長付、同総裁付を経て、1987年、社会工学研究所政治分析センター主幹に就任。1996年10月20日の総選挙で神奈川8区から自民党公認候補として出馬し、当時新進党に所属していた中田宏に敗北した経歴を持つ。こののち、日本新党→民主党→国民の生活が第一→日本未来の党→生活の党に所属している。
◆松崎哲久前衆院議員は、著書のなかで豊臣秀吉、坂本龍馬、小泉純一郎元首相ら約30人を論評している。
小沢一郎代表は、著書「日本改造計画」のなかで、明治以降の歴代首相のうち、「注目すべきリーダー」として、4人を挙げている。
「私は、日本の近代百二十年の歴史の中で、注目すべきリーダーとして次の四人を挙げたい。大久保利通、伊藤博文、原敬、それに吉田茂である。この四人は、政治制度や権力基盤というものを十分に理解し、把握したうえで卓抜なリーダーシップを発揮した。彼らは、きわめて個性的な存在だ。それだけに、周囲の意見に耳を傾ける物分かりのよいリーダーを理想しがちな日本風デモクラシーの観念からすれば、同時代の人たちからは決して高い点数は得られなかった」(日本改造計画)
4人のリーダーのうち、大久保、伊藤、原の3人は、テロリズムに倒れている。吉田茂
は講和独立をなしとげたにもかかわらず、非難ごうごうの中で首相退陣を迫られた。花道を飾れなかったのである。
これら国家最高指導者は、いずれも国民受けがするような評判は得なかった。その点で共通している。そんな4人をなぜ小沢一郎代表は、評価するのか。しかも、不思議なことに、平成の西郷隆盛を自認している小沢一郎代表が、西南戦争で盟友・西郷隆盛を自刃に追いやった大久保をどうして高くかうのか。小沢一郎代表は言う。「四人のリーダーに共通している点は何だろうか。何よりも時代の大きな変化に直面して、果敢に国づくりを推進したことだ」
たとえ同時代の国民に理解されなくても、後世になって歴史的にも高く評価される。そのような歴史上の国家最高指導者を小沢一郎代表は、理想としているのだ。
原敬は、盛岡藩盛岡城外の岩手郡本宮村(現在の盛岡市本宮)で盛岡藩士原直治の二男として生まれた。原家は祖父・直記が家老職の上級武士の家柄であった。20歳のときに分家。郵便報知新聞記者を経て外務省に入省、後に農商務省に移って陸奥宗光や井上馨からの信頼を得た。外務次官、大阪毎日新聞社社長、立憲政友会幹事長、逓信大臣(第11・16代)、衆議院議員、内務大臣(第25・27・29代)、立憲政友会総裁(第3代)、内閣総理大臣(第19代)、司法大臣(第22代)などを歴任。爵位の受け取りを固辞し続けたため「平民宰相」と言われた。大正10年=1921=11月4日、東京駅丸の内南口コンコースにて、大塚駅の駅員であった右翼青年の中岡艮一に襲撃され、刺殺された。満65歳没。
原敬は、短刀を右胸に突き刺されて、その場に倒れ、駅長室に運ばれ手当てを受けたけれど、すでに死亡していた。突き刺された傷は原敬の右肺から心臓に達しており、ほぼ即死状態であった。逮捕された中岡艮一は、死刑を求刑されたが、東京地裁は無期懲役の判決を下した。東京控訴院・大審院でも判決は維持され確定した。この裁判は異例の速さで進められ、また調書などもほとんど残されていないなど謎の多い裁判であったという。
小沢一郎代表はこの日の講演のなかで「リーダーが見識をもち、非情と言われようが国のために必要なことは決断しなければならない」「原発などで対立軸が出てきている。グループ化をはっきりできる状況だ」などと力説している。
世界支配層(主要ファミリー)は、時代の大きな変化に直面して、果敢に国づくりを推進し、たとえ同時代の国民に理解されなくても、後世になって歴史的にも高く評価されている原敬のようなトップリーダーを尊敬している小沢一郎代表を高く評価し、期待していて、「安倍晋三首相の跡を継ぐのは、小沢一郎代表だ。野党を再編して、政権を取り、世界政府樹立に尽力して欲しい。最後のご奉公だ。これがファミリーの出した結論である」とエールを送っている。
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