http://www.asyura2.com/14/senkyo162/msg/491.html
Tweet |
http://mewrun7.exblog.jp/21757938/
2014年 03月 07日
ウクライナ情勢は、ロシアのクリミア自治共和国への軍事的干渉&同国のロシア編入を巡り、さらに緊迫の度合いを強めている。(-_-;)
ロシアのプーチン大統領は、一歩も引かない構えを見せているだけに、欧米も手をこまねいている感じがあるのだが。
そのプーチン大統領に関して、ヒラリー・クリントン前国務長官が、4日に、「ヒトラーと同じだ」だと強い批判を行なったという。 (・o・)
『ヒラリー・クリントン前米国務長官は4日、カリフォルニア州での会合で、プーチン・ロシア大統領がウクライナへの軍事介入をロシア系住民の保護を理由に正当化しようとしていることについて「(ナチス・ドイツ総統だった)ヒトラーが1930年代にやったこと(と同じ)だ」と批判した。
5日付の地元紙ロング・ビーチ・プレス・テレグラム(電子版)が報じた。クリントン氏は「ヒトラーは(当時の)チェコスロバキアやルーマニアに住むドイツ民族が公正に扱われておらず、保護する必要があると言い続けた」と指摘。プーチン氏に関し「偉大なロシアの復興が自分の使命だと信じている」とも語った。(時事通信14年3月6日)』
* * * * *
mewは、つい先週、このブログで、安倍首相が、秘密保護法や集団的自衛権の解釈改憲などで、現憲法をなきものにして行こうとするやり方を、「ナチスの手口」と同視できると。
また、安倍首相とプーチン大統領は、「強い日本orロシアを取り戻す」ということを目標にして、強権的に富国強兵策を推進しようとしていることに同質性があると書いていた。
http://mewrun7.exblog.jp/21732153/
<関連記事・『まさに「ナチスの手口」と言える安倍の解釈改憲・・・』『安倍は欧米とロシアのどちらにつくのか?〜露がウクライナに軍派遣を決定』>
http://mewrun7.exblog.jp/21739546/
それだけに、ヒラリーがプーチン大統領とヒトラーの主張を重ねたり、プーチン氏がロシア復興を使命だと信じているとの発言を行なったと知って、ちょっとゾッとさせれたところがあったです。(~_~;)
<安倍首相も、まさに「(戦前の偉大な?)日本の復興を自分の使命だと信じ込んでいる」という感じだしね〜。^^;>
* * * * *
そして、もう一つ、このヒラリーの言葉から感じたのは、ほとんどの戦争は「自国民を守るため」「自衛のため」という大義名分によって行なわれているのではないかな〜ということだ。(-"-)
ロシアがクリミアに軍隊を派遣することに決めたのは、同国に多数存在するロシア人同胞を守るためだと主張しているのだけど。
<クリミアは1954年までロシア領、その後、ウクライナに編入されたものの、今でもロシア人&ロシア系民族が7割以上を占め、ロシア語を使って生活をしているらしい。>
安倍首相らは、先の大戦は、日本の国民、ひいてはアジアの国民を列強の白人から守るための自衛の戦争だったとして正当化しているし。
アメリカのブッシュ政権が、イラクを武力攻撃した捏造口実も、イラクが大量破壊兵器を備え、アルカイダと結託して米国+αを攻撃しようとしていることから、国民を守るためだったのだから。^^;
* * * * *
そして、mewが驚いたのは、自民党の石破幹事長が、ロシアが「自国民保護」を理由にクリミアに軍派遣を決めたことに、理解を示していたことだった。
『自民党の石破茂幹事長は3日の記者会見で、ウクライナのクリミア地方への軍事介入をロシア政府が決めた問題について問われ、「ウクライナにおける(ロシア軍による)自国民保護ということなのであって、日本流に言えば邦人救出という話だ」「武力の行使とか、武力介入という言葉とは少しニュアンスを異にするのではないか」などと述べ、ロシアの行動を事実上擁護する姿勢を示しました。
さらに石破氏は、「わが国が邦人保護のために(海外に)自衛隊を派遣することになっても、それは武力行使とか武力介入というお話にはならない」と発言。「仮に軍事力を伴うものであっても」「国連と何の関係もないものも、武力介入、武力行使にならないのは世の中の常識」などとし、ロシアの行動を「口実」に、邦人保護のためなら、自衛隊が他国領土に入り戦闘することが当然許されるという主張を展開しました。(赤旗14年3月4日)』
* * * * *
実は、安倍首相が、5日の国会で、こんな話をしているのだ。
『安倍晋三首相は5日の参院予算委員会で、北朝鮮で内乱が発生した場合に備え、米国に拉致被害者の救出を要請していることを明らかにした。自衛隊の特殊部隊による救出の可能性については「さまざまな検討を加えても、憲法上難しいという判断だ」と述べた。
首相は拉致被害者救出に関し「同盟国である米国の協力が極めて重要だ」とした上で「拉致被害者の情報を米国側に提供し、必要な時の協力は常に求めている」と語った。
国外での有事の際には自衛隊法による邦人輸送の仕組みがあるが、派遣国の同意が前提であり、拉致被害者救出で同国の同意を得るのは困難との判断がある。自衛権の行使として自衛隊が救出活動を行うことについても首相は「わが国への武力攻撃が発生していない事態では発動要件に該当しない」と述べ、難しいとの見方を示した。(産経新聞14年3月6日)』
☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆
果たして、石破幹事長と安倍首相の発言や考え方がリンクしているのかどうかは、「???」なのだけど。
安倍首相は、この発言を通じて、2つのことを訴えたかったのではないかと思う。(・・)
一つは、日本国民である拉致被害者の救出にも、同盟国である米国の協力が重要であることを考えても、集団的自衛権の行使を早く認めるべきだということ。
もう一つは、拉致被害者の救出にも制約を及ぼすような憲法9条は、やはり早く改正すべきだということだ。^^;
<もしかして、「自衛隊が拉致被害者を救出できないなんて、それはおかしい」「やっぱ、早く解釈改憲や憲法改正をしないと」って思ってくれる国民が多いかも、と期待しているのではないかと。(~_~;)>
* * * * *
もちろん、国家&その政府にとって最も重要な役割の一つは、自国の領土や国民を守ることであるのだけど。実際には、それがどんどん拡張解釈されて、戦争の口実or大義名分として利用されているのが実情だし。
しかも、それをさらに拡張すると、同盟国を守るための「集団的自衛権」が戦争の口実に使われることになるし。さらに安倍首相の場合は、それを口実にして、憲法9条までムリな拡張解釈を行なおうとしているわけで・・・。
<安倍首相は、「もはや、一国だけで国は守れない。日本の国の安全や国民の生命や財産を守るためには、集団的自衛権の行使が必要だ」の一点張りだしね〜。^^;>
でも、これまでの愚かな歴史に学んで、どこかでこの悪循環を断ち切って行かないと、いつまで立っても不毛な戦争がなくなることはないと思うし。
ましてや、今から、日本がまたその愚かで不毛な戦いの輪にはいって行こうとするのは、あまりにバカげたことにようにも思われ・・・。
どうか、過去の歴史からしっかりと学んでいる賢明な日本国民は、日本が愚かな道を進まぬように、その力を示して欲しいと切に願っているmewなのだった。(@@)
〜 * 〜 * 〜 * 〜 * 〜 * 〜
ウクライナの現状について、少し書くなら・・・。
既にクリミアを実効支配していると言われるロシアは、次なる段階として、同国をウクライナから独立させ、ロシアに編入することを計画しているようなのだけど。<それも、ロシアが強権を下してではなく、いかにもクリミアが自らそれを望むような形をとってね。(~_~;)>
クリミア自治共和国の最高会議(議会)は6日、ロシアに編入を求める方針を決議し、16日に住民投票を行まなって追認を受けることも決めたとのこと。
これを受けて、オバマ米大統領は6日、ロシアとウクライナの一部当局者と組織を標的に、米国への渡航禁止や在米資産の一部凍結などの経済制裁を発動する大統領令に署名したという。(-"-)
もしロシアが態度を軟化させなければ、G7加盟国が協力して、ロシアに経済制裁を行なうことも検討されていることから、プーチン大統領との関係を維持したい安倍首相は、またまた苦渋の決断を迫られることになりそうだ。(~_~;)
* * * * *
そして、苦渋の決断と言えば・・・。
米英加などは、7日からソチで始まるパラリンピックの開会式その他の式典に、政府関係者を派遣しないことを決定したのだが。
安倍内閣は、昨日、桜田文科副大臣を、パラリンピックに派遣することを発表したという。(・・)
『菅義偉官房長官は6日午前の記者会見で、7日(日本時間8日)にロシア・ソチで行われる冬季パラリンピック開会式に桜田義孝文部科学副大臣を派遣することを明らかにした。ウクライナ情勢を考慮して政府代表の派遣を取りやめている国が出ていることに関しては「日本は、パラリンピックに政治のさまざまな状況を持ち込むことは慎重であるべきだという立場だ」と説明した。(産経新聞14年3月6日)』
米英の首脳などは、様々な分野でロシアとの対立が強くなっていた上、プーチン大統領が同性愛者の人権を抑圧する法律を作ったことへの非難の意味も込めて、ソチ五輪の開会式も欠席したのだが。
しかし、安倍首相は、昨年来、関係が深まっているプーチン大統領の強い要請もあり、ギリギリになって開会式に出席することを決定。米英と異なる道を選択した。(~_~;)
ただ、日本は、ウクライナ問題では、G7の一員として、米英など他の加盟国と共に、ロシアへの抗議声明に加わっていることもあり、パラリンピックへの政府関係者の派遣に関しても、慎重に対応を検討していたようなのだけど。
でも、安倍首相は、結局、今回も米英とは異なる道をとることに決めたようだ。(@@)
実のところ、mewも、個人的には、スポーツの世界に政治を持ち込むのは好ましくないと考えているし。また、日本が2020年に東京五輪&パラリンピックを開催することを考えれば尚更、今回のパラリンピックには、政府の人間を含め関係者を派遣した方がベターであることには違いないだろう。<おそらく(イヤイヤながらも?)、安倍後見人でもある五輪組織委の森喜朗会長も、ソチを再訪しているだろうし。森氏も、政府関係者の派遣を望んでいたのでは?^^;>
また、G7加盟国の中では、ドイツが政府関係者の派遣を決めたことも、安倍内閣にとっては(ラッキーな?)派遣決定の要因になったようだ。(・・)
ただ、欧米の首脳や政府関係者、メディアの中には、安倍首相が、また自分たちよりプーチン大統領との関係を重視して、今回の判断を行なったと見る人が少なからずいるだろうし。
今後の米英との関係に、ビミョ〜な影響が生じる可能性は否定できないように思われれる。(-"-)
☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆
話は全く変わって・・・。
これは『安倍が集団的自衛権の解釈改憲を施政方針に+揺れる公明党&石原が維新分裂を示唆』http://mewrun7.exblog.jp/21610591/の関連記事になるのだが。
昨日、党内の会合で、石原代表が原子力協定に反対するとした党の決定に反発し、それを覆そうとしたのに対して、大阪系の若手議員が「出て行けよ!」と叫ぶような場面があったという。(@@)
『日本維新の会の石原共同代表は党のエネルギー調査会の初会合で講演し、「原子力は活用せざるを得ない」などと持論を展開したうえで、トルコなどとの原子力協定締結の国会での承認について、維新の会として多数決で「反対」と決めたことを批判しました。
「高等学校の生徒会のやり方だよ、こんなものは。私はこれ採決のとき、賛成しますよ。賛成したらどうするの?」(日本維新の会 石原慎太郎共同代表)
「出ていけよ」
「出ていくよ。ちょっと立って言ってくれよ」(日本維新の会 石原慎太郎共同代表)
「出て行ったらよろしいですやん」(日本維新の会 浦野靖人議員)(TBS14年3月6日)』
『原発容認派の石原氏は講演で、昨年12月の両院議員総会で多数決で原子力協定反対を決めたことを「ばかばかしい。高校の生徒会のやり方だ」と批判。その上で「私は採決のとき賛成する」と明言した。
その瞬間、大阪系の浦野靖人衆院議員が「(党の決定に)反対なら党から出ていったらよろしい」とかみつき、他の大阪系議員が「そうだ」「出ていけ」と加勢した。これに対し石原氏は「決定に反対する自由はある」と切り返し、「電力がなくて企業が死ねば、人が死ぬ」と大阪系を説得しようと試みた。
険悪な雰囲気にたまりかねた園田博之国会議員団幹事長代理は「党の決定に従わないと党の崩壊につながる。協定に賛成するというのは取り消してもらいたい」と発言の撤回を求めた。同じ旧太陽の党系からの要求に石原氏は「それなら欠席したらいいのか」と苦笑するしかなかった。
納得のいかない石原氏は会合後、記者団に「両院総会の決定は取り消すべきだ。党が未熟だ。でも、離党はしないし、党も分裂させない。東も西も議論したらいい」と語った。(産経新聞14年3月6日)』
* * * * *
維新の会では、12年11月に合流して以来、原発政策に関して、党内の意見が真っ二つに分かれて激しく対立する状況が続いている。
というのも、大阪維新の会は、もともと脱原発志向が強く、「2030年までに原発フェードアウト」という公約を掲げているのに対して、太陽族の石原&平沼氏は、バリバリの原発推進派で、原発をなくすということは、経済的にも軍事的(核武装)に考えてあり得ないと強く主張し続けているからだ。(~_~;)
同党は、昨年末の会合で、原発輸出に必要な原子力協定の賛否を協議したのだが、なかなか意見が整わず。党のルールに乗っ取り、多数決をとった結果、反対33、賛成25、棄権3だったため、党として反対することに決定したのだけど。
石原代表は、この決定に納得せず。その日のうちに「オレは賛成する」と造反する意向を表明。 今年1月にも、記者団に対して「原子力政策を全部否定するようなことになれば、自分の文明論に反する。今の党にいられない。党を辞めないわけにはいかない」と語るなど、ことあるごとに反発をクチにしていたのである。(@@)
<原発政策に関しては、12年の衆院選公約発表の記者会見から、ずっともめている状態が続いていた上、今回のことでは石原氏は全く引く構えを見せず。それで、mewは、これまでにも何回か、原発政策が党分裂の引き金になるかもと書いたことがあったです。(・・)>
* * * * *
いや〜、それにしても、若手議員が壇上の石原氏に対して「出て行けよ!」という映像を見た時には、mewもちょっとビックラしちゃったのだけど。 (゚Д゚)
大阪維新系の議員は、結いの党と合流することを前提にして、連携の準備を進めているのだけど。石原太陽族は、護憲派の政党とは一緒にやれないと、これを拒否。(>_<)
しかも、石原代表&平沼国会代表は、先月になって、結いの党の議員が出て行ったみんなの党の渡辺代表と会談を行ない、国会で協力して行くことを約束。また、維新とみんなの超保守系の若手議員が、集団的自衛権、慰安婦問題、憲法改正をテーマにした勉強会を発足させることも決め、みんなと連携して行こうとする動きを見せている。
石原&平沼氏や渡辺氏は、昨年末に、安倍首相と会って、改憲や集団的自衛権に関して、協力する意向を示しており、いずれは自民党と連携するのではないかと見られているのだが。思想的な面でも、両者はかなり近い立場にあるのだ。(~_~;)
大阪維新の会の橋下代表は、大阪都構想の実現に全力を注ぐために、国政政党の維新の会とは一線を画している。
それもあって、石原氏らは、維新の会を太陽族のペースで運営しようとしている感じがあるのだが。大阪系の議員にとっては、太陽族が好き勝手に言動したり、党運営を行なったりしていることに、かなり不満が募っている様子。^^;
原子力協定の採決は、今国会中に行なわれる予定なのだけど。もしこの決議で、石原氏らが造反した場合、大阪系の議員から「除名処分」の要求が出るかも知れず。
そうなった場合、維新分裂の可能性がぐ〜んと大きくなるのではないかな〜と(期待込み)で思っているmewなのだった。(@@)
▲上へ ★阿修羅♪ > 政治・選挙・NHK162掲示板 次へ 前へ
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。