http://www.asyura2.com/14/senkyo162/msg/467.html
Tweet |
(回答先: 米ロ緊迫、渦中の安倍外交 ウクライナ危機、問われる対応:大丈夫、英米露支配層は対立を装いながら世界を動かす“お仲間” 投稿者 あっしら 日時 2014 年 3 月 06 日 15:47:56)
タイトルに「陰謀論」の匂いを漂わせながら、具体的なことを何も書いていないので簡単に説明をしたい。
詳しくは後日まとめたいとは思っているが、ウクライナ情勢の推移から、どうも、今回の騒乱は、「東西」(英独仏米と露)の合作で進められた政治ショーという思いを抱いている。
ウクライナ情勢に関する、「陰謀論」ではなく、国際政治の駆け引き(権謀術数)レベルの見方は、
「ウクライナ情勢の今後:軍事的対応はハナからなしだが、実質的経済制裁も避けたい欧米先進国:焦点はウクライナ東南部地域の“地」
http://www.asyura2.com/14/kokusai8/msg/169.html
として書かせていただいた。
政治ショーの舞台にさせられたウクライナはとんでもない迷惑を被っているわけだが、それぞれ数千万人が死に至ったWW1・WW2を考えればわかるように、“彼ら”は人々の苦悩や悲哀を気に掛けたりはしない。
外から蒔かなくともウクライナ国内に分断と対立の芽があるのは確かだが、ここまで激しい騒乱になったのは、そうすることで利益を得る勢力が外から操ったからである。
中東やアフガニスタンで名を馳せている自爆テロも、怒りや憤りに震える人が多ければ、ちょっと唆すだけで行動に走らせることができることで多発しているといえる。
今回の騒乱を引き起こした最大の目的は、EU市民に、デフォルトの瀬戸際にあるウクライナへの膨大な“公的資金”投入が必要でかつ正当なものと思わせることである。
それは別にウクライナのためというわけではない。
欧州先進国を中心とした銀行(金融家)のためである。“公的資金”の投入により、本来なら貸し付けの回収ができないために財務が悪化する私的銀行を救済するためである。
ウクライナの短期対外債務はおよそ660億ドルで、政府債務が200億ドルと言われている。ウクライナ中央銀行の外貨準備はおよそ150億ドルだから、短期債務660億ドルを履行することはとうていできない。
(年内に返済しなければならない政府対外債務が元利合計で62億ドル。国営ガス会社ナフトガスのユーロ建て社債のうち16億ドルが9月償還。ロシアの国営ガス大手ガスプロムに16億ドルの未払い金。ウクライナ政府が今年必要とする外貨は94億ドルと言われている)
昨年11月に予定されていたEUとウクライナの連携協定締結が延期になった。このとき、EUが用意していた金融支援は10億〜20億ユーロでしかも有償であった。
このとき既にデフォルトの危機は見えていたわけだが、ユーロ銀行危機から抜け出しきったわけではなく、南欧諸国を中心に“緊縮財政”で国民が生活苦を強いられている状況で、EU未加盟のウクライナへの100億ユーロ(1兆3千億円)超の金融支援が“政治的”に困難であったことは自明であろう。
逆に言えば、今回の騒乱が起きたからこそ、EU支配層は、それほどの反対を受けることなく、ウクライナに110億ユーロしかも14億ユーロは無償という金融支援ができるようになったわけである。
この金融支援はとりあえずウクライナの国庫に入るが、すぐに、欧州の銀行やロシアのガスプロムに引き渡されるのである。それにより、ウクライナの債務は一段と積み上がり、これまで以上に苦しい財政運営を強いられることになる。
EUとの連携協定締結を延期した後、ロシアのプーチン大統領は、ウクライナに120億ユーロ相当の金融支援と天然ガス料金の大幅割引(1/3の価格)を約束した。この約束は、今回の騒乱で雲散霧消したかたちになっている。
もう一つの目的は、世界にはまだまだ一触即発の対立が残っていることを人々に印象づけることである。
ロシアは友好的で安全な国、中国は理解し合えるまともな国と人々が思うようになれば、ただでさえ生活レベルの低下に苦しんでいる先進国で軍備を拡張することは困難であろう。
▲上へ ★阿修羅♪ > 政治・選挙・NHK162掲示板 次へ 前へ
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。