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2014年03月04日 「ジャーナリスト同盟」通信
<劣化もひどすぎる国会審議>
3月3日午後1時から小一時間ほど国会審議の様子を、汗を流しながらテレビ観戦してしまった。民主党議員が質問していた。参院予算委員会である。総括質疑の初日だ。緊張で参院第1委員会が張り詰める場面である。実際は全く違った。民主党は野党第1党である。野党の代表・民意を代表しているはずだったが、全然それとは反対だった。永田町の劣化を強烈に印象付けていた。
<要望・陳情のたぐい>
あきれてしまったのだが、それも陳情・要望のたぐいの質問ばかりである。
医療問題を取り上げた議員から、多発する医療事故に厳しい追及を期待したが、そのかけらも無かった。2人目の議員は馬鹿ではないか、と大いに感心してしまった。
というのも、2020年五輪の時点での放射能汚染問題や、安倍のアルゼンチンでの嘘発言の厳しい追及を予想したが、まるで逆だった。興味のある国民がいたら、国会に質疑の記録を請求すれば、どのような質疑内容か判明するので、ぜひ確認してもらいたい。
周囲を見渡しても国会論戦を見ている者は皆無だった。要望・陳情のたぐいは与党質問並みなのだ。八百長質問といえるレベルなのだ。民主議会とは明らかに異なる。
<不勉強・小学生レベル>
要するに、不勉強なのである。民意を代表するような追及ではない。失礼ながら小学生レベルなのだ。
閣僚席に緊張感などない。これが議会なのか、と目を疑うばかりである。自社2大政党時代のそれを承知しているジャーナリストからすると、本当にあきれて論評する気が起きない。
<爆弾質問ゼロ>
民主党に限らないだろうが、首相をふるい上がらせるような爆弾質問はない。独裁政権下の議会審議そのものともいえる。彼らは高給を食む愚民の代表との酷評も、あながち的外れではない。
以前は違った。田中・三木・福田・大平・鈴木・中曽根の政権下、安心して答弁できる閣僚というと、宮澤喜一くらいだった。能力のない不勉強閣僚は建設大臣ポストだった。ここは利権の巣のようなポストだから、野党議員も心得たもので厳しい追及をしなかった。
<首相も副首相も居眠り?>
案の定、質問のこないわずかの時間を利用して、疲れきっている安倍は目をつむって、つかぬ間の休息に忙しい。麻生に至っては、年中、目を伏せている。それをテレビカメラが追いかけようが、どうでもよいという開き直りの態度である。
べら棒な血税を懐に入れている輩が、この体(てい)たらくである。隣国では、このような様子がわかれば、それこそ携帯・スマホに流れて大騒ぎするだろう。暴動も起きかねない。
日本国民の堕落の裏返しなのだ。かつての中国・魯迅の時代を彷彿とさせる。
<国家主義に抵抗しない野党>
同盟国のワシントンでさえも、日本国憲法が禁じている国家主義、その信奉者が始動する政権と断罪している。そんな政権に対して抵抗しない野党である。憲法は、こうした政権に対して「体を張れ」と要求している。
こんな日本を国際社会は恐怖を抱いている。あたかも、隣国からの厳しくも熱いメッセージを理解していない、愚民の列島を象徴しているようなのだ。円を刷りまくることで景気が良くなる、などというアベノミクスを宣伝するマスゴミに連動する野党である。
<借りてきた猫か>
「民主主義が正常に機能する条件は2つ。それは議会と言論が健全であることだ」と喝破していた人物は、平和軍縮派の宇都宮徳馬である。この常識さえも知らない頭でっかちの日本人が、毎日にやつきながら跋扈している。
この基準に当てはまらない野党である。国家主義に追従する野党は、借りてきた猫そのものであろう。日本丸は日々、沈没している。それでも政界・官界は、甘い汁をたっぷりと腹に入れて反省もしない。自己改革もしない。それが通用している今の日本である。
隣国では、腐敗追及と贅沢阻止に対して、政府と党上げて必死で取り組んでいる。それでも「単なる政治的パフォーマンス」と批判する人民がいるらしい。この大き過ぎる主権者意識落差が、将来の東アジアを暗示している。
2014年3月4日9時10分記
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