http://www.asyura2.com/14/senkyo162/msg/311.html
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http://mewrun7.exblog.jp/21739546/
前記事の最後に、ウクライナの情勢が悪化していて、欧米各国の首脳が、ロシアの軍事介入に強い警告を発するなど、一触即発の状態に陥りつつあると書いたのだけど・・・。
一夜明けたら、さらに深刻な状態に陥っていた。(@@)
ロシアのプーチン大統領が、1日、ウクライナへの軍事介入をロシア議会の上院に提案し、上院が全会一致で承認。ロシア軍を6千人をクリミアに派遣することに決めたというのである。 (゚Д゚)
ロシア軍は、既にロシア民族が大部分を占めるクリミア自治国で、駐留軍などが軍事行動を始めていると言われていたのだが。プーチン大統領などは、これを否定。欧州首脳との会談でも、ウクライナとの協定を守ると伝えていた。
しかし、プーチン大統領は、クリミア政府とロシア議会を用いて、オモテ向き、合法的な形で、ウクライナにロシア軍を派遣する手法をとって、ウクライナ政府とその背後にいる欧米諸国と、正面から対立する道を選択。ウクライナは、戦闘状態に突入しつつある。(-"-)
先に言えば、mewは、今回の件で2つ注目しておいて欲しいことがある。
一つは、「米ロ新冷戦時代」が始まり、新たな東西対立が激化する可能性があること。そして、その中で、日本政府&安倍首相がどのような立ち位置をとるかということだ。
もう一つは、もしこのまま安倍首相の暴走を放置すれば、日本もまた今のロシアに準じるような感じで、安倍首相or保守タカ派の首脳が国会やメディアをうまく利用しながら、人権政策や安保軍事政策において強硬路線をとる国になるおそれが大きいということだ。(-_-;)
<このブログは、日本の政治・社会に関する問題を中心に扱っているので、国際情勢そのものより、日本の政治との関わりに着眼したいと思うです。>
* * * * *
『ロシアのプーチン大統領は1日、親ロシア政権が崩壊したウクライナ領内でロシア軍を活動させることへの承認をロシア上院に求めた。上院はこれを承認。ウクライナ南部クリミア半島を中心にロシアの軍事介入が本格化する見通しだ。ウクライナの新政権や欧米は激しく反発している。
プーチン氏は上院に対して「ウクライナで起きている異常事態で、ロシア国民や(クリミア半島の)クリミア自治共和国に駐留しているロシア軍人の生命が脅かされている」と説明し、自国民保護を軍事介入の理由に挙げた。介入の期限は「ウクライナの社会政治情勢が正常化するまで」としている。
クリミア自治共和国では2月27日、武装部隊が占拠した議会で首相が解任され、親ロシア政党のアクショノフ氏が新首相に就任。同共和国はウクライナ新政権の統治が及ばない事実上の分離独立地域になりつつあった。(朝日新聞14年3月1日)』(詳しめの関連記事・*1に)
* * * * *
超大雑把にここまでの経緯を書くなら・・・
ソ連崩壊後の91年頃から、ウクライナを始め欧州、アジアよりに位置する国が、連邦から独立。
やがて東欧諸国を皮切りに、旧・東側陣営だった国々が、旧西欧諸国が中心になって作ったEU
やNATOに加盟するようになり、今年からはロシアと国境を接するラトビアがユーロを導入するなど、EUの力がどんどんロシア国境まで迫っているような状況になっている。(・・)
ウクライナ国内では、これまで親ロシア派と親EU派の対立が続いていたのだが。04年のロシアと距離を置くユシチェンコ大統領が当選&ティモンシェンコが首相となり(オレンジ革命)、EUに接近しつつあった。しかし、何度かの対立は紛争の後、10年には親ロ派のヤヌコーヴィチ氏がティモシェンコを破って大統領選に当選し、11年にはティモシェンコが投獄されることに。さらに、
13年11月にヤヌコーヴィチ大統領が、EUとの協議が進められていた政治・貿易協定の調印を見送ったことで、反政府・反ロ系(=親欧米系、ウクライナ民族重視系)の議員や国民が反発し、反政府運動(ユーロマイダン)が拡大。
今年2月22日、最高議会がヤヌコーヴィチの大統領解任と大統領選を繰り上げ実施することを決議するに至った。<ティモシェンコ元首相も釈放され、次期大統領選への出馬を表明。>
ただ、この「親ロ派vs.親欧米派」の対立の背後には、ロシアや欧米の力が働いており、両者が様々な形で支援して、ウクライナ国内で主導権争いを展開していたわけで。
それが、ここに来て、一気にオモテに出たと言えるかも知れない。(・・)
* * * * *
米国は、ケリー国務長官が何度もロシア外相と電話会談を行ない、慎重な対応を求めていたものの、ロシア側は「オモテ向きはウクライナの主権を侵すつもりはない」と言いながらも、どんどん軍事介入の準備を進めていた様子。
業を煮やしたオバマ大統領は、先月28日にわざわざ会見を開き、ロシアの軍事介入に警告を発する声明を発表したばかりだった。(・・)
『オバマ米大統領は2月28日、ホワイトハウスでウクライナ情勢について声明を発表し、ロシアに対して「ウクライナに対するいかなる軍事介入も代償を伴う」と警告した。オバマ氏は、ウクライナ国内でロシア軍が活動していると報じられていることに「深い懸念」を表明。ウクライナの主権と領土的統一の侵害は極めて撹乱的な行為で、ウクライナやロシア、欧州の利益に反し、国際法にも違反すると強調した。
またオバマ氏はウクライナの状況は「極めて流動的だ」と指摘。米国はウクライナ暫定政府の努力を支援し、ウクライナの主権と領土的統一、民主的な未来のために立ち上がるとした。
ロイター通信は声明発表後、政府高官の話として、ロシアがウクライナに軍事介入した場合、米国は欧州各国とともに、6月にロシアのソチで開催が予定されている主要8カ国(G8)首脳会議(サミット)の欠席を検討することになると報じた。(産経新聞14年3月1日)』
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昨年の9月に『安倍がオバマに「支持」表明せず。米ロの対立激化で、新冷戦の始まりか? 』http://mewrun7.exblog.jp/21020129/という記事を書いたのだけど・・・。
プーチン大統領は、KGB出身のタカ派&愛国主義者で。(日本で言えば、安倍首相の超保守思想と重なっている部分が大きいかも。)
ソ連時代のように欧米に負けない「強いロシア」を取り戻すことを最大の目標にしており、富国強兵策や愛国心強化策を推進。特に12年に大統領に再任されてからは、国内外で独裁的な政権運営&強硬路線をとるようになり、「スターリン化」しつつあると言われている。(~_~;)
リベラル系のオバマ米大統領は、このようなプーチン大統領の手法を好まず。しかも、プーチン大統領が、やや弱体化しつつある米国の足下を見てか、米ロ協調主義&軍縮路線を軽視するような姿勢を示すようになったこともあり、両者が対立する場面が増え、昨年の初めあたりから、ポツポツと「米ロ新冷戦時代」という言葉がきかれるようになっていた。^^;
米ロは、特に昨年6月頃からシリア情勢に関して、正面から対立。欧米がアサド政権を打倒する目的で、軍事攻撃も含むシリア制裁の強化を検討し始めたのに対して、ロシアが大反対をして、G20級の国々を2分することに。(@@)
<結局、米国や英国が議会の承認がとれず、シリア攻撃は行なわれずに終わったんだけど。(・・)>
* * * * *
そして、これまでの自民党政権による日本政府なら、よほどのことがない限り、根拠云々などはヨコに置いて、米国の方針を支持して来たのであるが・・・。
ところが、安倍首相は、昨年の夏、欧米が本格的にシリア攻撃を検討していた時に、すぐに米国と協調路線をとらず。何とオバマ大統領からの電話に対しても、「支持」を表明をせず。米ロと中間の(どちらかと言えばロシア寄りの?)立ち位置をとろうとしたのである。 (・o・)
先日も『靖国参拝&側近発言で、最初からスレ違いだった日米の不満がお互いにプチ爆発』http://mewrun7.exblog.jp/21718449/という記事で、安倍政権とオバマ政権の関係が、この1年間でどんどん悪化しているという話を書いたのだが。
実は、オバマ大統領は、このシリア攻撃の事案でも、安倍首相への不信感や不満がかなり増大したと言われている。^^;
『TPP協議や安倍総理の靖国神社参拝など、数々の問題をめぐって日米の首脳部が激しい言葉の応酬を繰り広げています。日米の亀裂はいかに生じ、何故ここまで広がってしまったのか、その真相を取材しました。
シリアの市民が化学兵器に苦しむ衝撃の映像が明らかになって10日後の、去年8月31日。
「慎重に検討した結果、アメリカはアサド政権を標的にした軍事攻撃を行う決意をしました」(オバマ大統領〔去年8月31日〕)
オバマ大統領は、シリアへの軍事行動を行うと発表。日本にも外交ルートを通じて「空爆したら即座に支持表明して欲しい」と強い要請が来ていました。しかし、安倍総理の姿勢は慎重でした。
「この状態では支持できないね」
安倍総理は官房副長官時代、時の小泉総理がイラク開戦にいち早く支持を表明したものの、その後大量破壊兵器が見つからなかったことから、「歴史的な誤り」と批判された経緯をつぶさに見ていました。化学兵器の一部が反アサド政権側に流れているとの情報もあり、軍事行動を支持するには、「アサド政権が使用した明確な証拠が必要だ」と考えていました。そして大統領の会見翌日、ごく限られた関係者に対し、こう伝えたのです。
「この状態では、空爆は支持できないね」(安倍首相)
その1日半後の9月3日、オバマ大統領から安倍総理に電話がかかってきました。
「アサド側が化学兵器を使った明確な証拠がある」(オバマ大統領)
「化学兵器を使用した主体については、いろいろな情報があると承知している」(安倍首相)
しかし、オバマ大統領はあきらめませんでした。2日後、アメリカ側の要請で開かれた安倍総理との直接会談で、改めて支持を求めます。会談は非常に緊迫したものになったといいます。
「アサド側が化学兵器を使用した明確な証拠を持っている。空爆を支持してほしい」(オバマ大統領)
「明確な証拠があると大統領自ら言っているのだから、同盟国の日本は支持表明してくれるものと信じている」(ライス大統領補佐官)
ここで、麻生副総理が割って入りました。
「イラク戦争の例がある。明確な証拠開示が支持の条件だ」(麻生副総理)
その後、アメリカ側は日本に対する情報開示に踏み切りました。安倍総理はその情報をIOC総会出席のためアルゼンチンに向かう機内で聞き、「アメリカも頑張ったね」と述べました。そして「アサド政権側が化学兵器を使用した」と断定した共同声明への署名をようやく許可しました。
「こちらが困っているのに、証拠を出さないと安倍は信じてくれなかった」
ホワイトハウスと官邸の関係が、「亀裂」へと悪化したのはこの時期だと関係者は見ています。(JNN14年2月25日)』(このつづきの靖国参拝の件は*2に)
<mewは、安倍首相が安易に米国を支持しなかったことは評価しているのだけど。ただ、米国からの信頼を損なう要因になったとも思うです。>
* * * * *
また、これは『安倍がソチ訪問を強行、オバマよりプーチンが頼り』http://mewrun7.exblog.jp/21646488/に書いたのだが・・・。
ちなみに、先月、ロシアのソチで行なわれた冬季五輪の開会式に、オバマ大統領やEUや欧州の一部の国の首脳は、プーチン大統領の招待を断り、出席しなかったのだけど・・・。
それも、ウクライナ問題も含め、「欧米vs.ロシア」の対立が続いていることに加えて、プーチン大統領がロシア国内で、同性愛者の人権を抑圧する法律を作り、反自由主義・反欧米的な政策を強行していることが、大きな要因になっていた。^^;
ところが、安倍首相は、当初は開会式に出席しない予定だったのだが。<「北方領土の日」の式典に出席するためとのことだったけど。欧米の対応を、チョット様子見していた部分もあるかも。>
結局、開会式への出席を決行。ソチではプーチン大統領&日本から贈ったワンコの歓待を受け、5回めの首脳会談も行なったのであった。(・・)
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そして、実のところ、mewは、この時、日本が欧米の自由主義社会から、どんどん離れているのを感じたところがあった。(~_~;)
安倍首相は、新政権にはいってから、天敵・中国を抑え込むことに主眼を置いた外交を展開。中国包囲網を築くために、ロシアを含め、アジア、アフリカ地域を中心にして30カ国以上を訪問しるのだが。
欧米諸国に関しては、昨年2月に訪米したものの、あとは国連や国際会議の出席を除いては一度も訪問していない。^^;
オバマ大統領も、正式な首脳会談は1回しか行なっておらず。(あと上の記事にもあったG20での緊急会談が1回だけ。)
でも、ロシアのプーチン大統領とは、もう5回も会談を行なっていて。今年1月の通常国会の施政方針演説では、わざわざプーチン氏の名を挙げて、その信頼関係をアピールしていたほどだ。^^;
<オバマ大統領の名は、1回も出て来ていないです。(~_~;) 関連記事・『米が安倍に靖国不参拝、戦争謝罪を要求。中韓に加え米国との外交悪化で、窮地に』>、
http://mewrun7.exblog.jp/21621394/
* * * * *
もともと米国だけでなく、英独などの欧州諸国も、安倍氏が首相に復帰した時から、その国粋主義的な思想を警戒していたのだが。特に昨年末の靖国参拝を行なってからは、欧州のメディアも安倍首相の危険性を強く指摘するようになっているし。
今年1月にスイスで行なわれたダボス会議の際には、安倍首相が今の日中関係を第一次大戦前の英独の関係にたとえる話をしたことから、メディアに大叩きされるなど、チョット不穏な空気が流れているのを感じたりもしたのだ。(-_-)
欧米諸国にしてみれば、日本は戦後、自由&民主主義を導入して(まっとうな国になったので?)、西側陣営の一員として扱って(あげて)来たし。その経済力も重視して、G7〜8の同士としても扱って来たのであるが。
ここに来て、安倍首相が、戦後体制を否定して、戦前回帰の国粋主義的な政策を推進していることには、かなりの違和感や抵抗感を覚える政府関係者やメディアが多いのではないかと察する。^^;
ましてや、近時は、中国や韓国との対立を激化させ、東アジアの安定を乱す要因になっている上、欧米の敵となりつつあるロシアのプーチンと親しくしているとなれば、欧米社会の仲間とは思い難い部分が生じているかも知れず。下手すると、アジアの「優等生くん」だったのが、アジアの「困ったちゃん」として見られている可能性さえある。^^;
* * * * *
今回のウクライナ問題に関しては、EU(+米国)とロシアの綱引きによって起きていることなので、日本は直接タッチしていないのだけど。
これから欧米の国々がスクラムを組んで、ロシアに対抗して行く中で、日本がどのような立ち位置をとるのかも、ビミョ〜なところ。(-_-;)
たとえば、今、国連の安保理で、既にウクライナ問題に関する協議が行なわれているのだが。日本は、欧米諸国と共に、ロシアの軍事介入を強く非難するのか否かも「???」だし。
欧米諸国は6月のロシア・ソチ・サミットに欠席する構えまで見せているのだが。日本も彼らと協調して欠席する構えを見せるのかも、「???」だ。^^;
<安倍首相は、もしプーチン大統領から直接、電話をもらって、ウクライナ問題に関して「ロシアを支持するか、少なくとも非難する側に加わらないでくれ」とか、「他国がサミットに欠席しても、日本は出席して欲しい」ってマジで頼まれたら、断り切れるのだろうか?(@@)>
* * * * *
以前にも書いたけど、mewは、安倍首相は「強い日本を取り戻す」をスローガンに掲げて、富国強兵策に励んでいるだけに、「強いロシアを取り戻す」として、まさに強〜い姿勢で(強権をもちいて)、どんどんとロシア国内で(独裁的な?)リーダーシップを発揮しているプーチン大統領に、ある種のシンパシーや憧れを覚えている部分があるのではないかと思うところがあるし。
プーチン大統領のように、国会を手中におさめて、自分が考える法案や施策を、合法的な形でどんどんと実現できるといいな〜と思っている面もあるのではないかと察する。(~_~;)
<ロシアは、台頭する中国を敵視して、抑えつけたいと考えているので、その点でも安倍くんとプーチンくんは考えが合っちゃうのよね。(>_<)>
そもそも日本の戦後体制が間違っている、明治憲法に戻したいと思っている安倍首相&超保守仲間たちは、本当の意味での自由主義、民主主義を望んではいないし。人権感覚にも乏しいわけで。
<たぶん超保守派の中には、日本でも同性愛を封じたいとか、ジャマな民族やメディアを力で抑圧したいとか、もっと愛国教育を推進したいとか思っている人がいるはずだし。^^;>
だから、「知る権利」や「報道の自由」などを侵害するような秘密保護法も、強行成立させちゃうし。「集団的自衛権の解釈改憲」も、自分が最高責任者だと言って、国民の意思を軽視する形で決めようとしているし。
NHKの人事に介入&民放TVにも影響力を行使したり、自分たちを批判する新聞などを攻撃したりして、自分たちに都合のいいメディアを作り上げようともしているわけで・・・。
このまま放置したら、マジで日本は、ロシアやら北朝鮮のような不自由で、非民主的な国に近づきかねないだけに、mewは「日本がアブナイ!」とわめきたくなってしまうのである。(-"-)
* * * * *
また、どうかウクライナで「ロシア軍vs.欧米の支援軍」の戦争が激化しないことを、心から祈っているし。
そして、これをきっかけに、世界が本格的な「新冷戦時代」に突入しないようにと、願うばかりのmewなのだった。(@@)
THANKS
*1
『ロシア、ウクライナ軍事介入へ=欧米の反発必至−クリミア情勢重大局面
【モスクワ時事】ロシアのプーチン大統領は1日、ウクライナへの軍事介入を上院に提案し、上院は全会一致で承認した。ウクライナ南部クリミア自治共和国でロシア軍が展開する条件が整ったことで、緊迫が続くウクライナ情勢は重大局面を迎えた。大統領は声明で「ウクライナの非常事態とロシア系住民の生命の脅威に関連し、事態が正常化するまで、ウクライナでロシア軍兵力を使うことを上院に提案した」と表明。軍事介入の方針を決めたプーチン政権の強硬姿勢に、欧米諸国が反発するのは必至だ。
ロシア系住民の多いクリミア自治共和国の親ロシア派、アクショノフ首相は1日、全軍と治安部隊を指揮下に置くと宣言するとともに、プーチン大統領に治安回復に向けた支援を要請。こうした動きを受け、ロシアのマトビエンコ上院議長は、クリミア半島での限定的軍事行動を容認すると表明。ナルイシキン下院議長もロシア系住民保護のため全手段を講じるようプーチン大統領に求めていた。
親欧州連合(EU)派のウクライナ新政権のテニュフ国防相は1日、ロシアがクリミア半島に約6000人の兵力を追加派遣したと非難。半島南部フェオドシアで、ウクライナ軍部隊が武装したロシア軍人らを拘束したことを明らかにした。ロシア軍人らはウクライナ海兵隊基地に侵入しようとして捕まったという。また、報道によると、半島西部エフパトリアで、ロシア軍がウクライナ対空防衛施設の襲撃を試みて失敗したもようだ。戦闘や死傷者の有無は不明。
アクショノフ氏は「内務省、非常事態省、陸軍、海軍、税務当局、国境警備隊を掌握する。従わない指揮官はクリミアを去るべきだ」と表明。クリミア自治共和国は事実上の「軍」創設の動きを強めている。アクショノフ氏は、既に重要拠点警備で黒海艦隊と協力していると語った。
アクショノフ氏は、自治権拡大の是非を問う住民投票を5月25日から前倒しして3月30日に行うと発表。また、現地のロシア総領事館は、住民へのロシア旅券(国籍)発給を拡大する用意を明らかにした。ロシアは2008年グルジア紛争で「ロシア国籍者」の保護を名目にしていた経緯があり、クリミア半島の「ロシア化」政策の一環とみられる。クリミア半島は1954年の帰属替えまでソ連ロシア領だった。(時事通信2014/03/02-)
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『去年11月21日、衛藤総理補佐官が訪米しました。安倍総理の靖国神社参拝の方針を知っていた数少ない安倍側近の一人です。アメリカ側は「靖国参拝を思いとどまらせる絶好の機会」と判断、多くの政府関係者や専門家が会談に応じました。
一連の会談で衛藤氏は、「安倍総理が靖国参拝したらアメリカはどう反応するか」と尋ねました。アメリカ側は、これを聞いて「安倍総理には参拝しない選択肢がある」と判断したといいます。
「私も(日本政府側に)靖国参拝は控えた方がいいと述べたことは隠すつもりはありません」(キャンベル前国務次官補)
アメリカ側は異口同音に「靖国参拝は中国を利するだけだ」と衛藤氏を諭しました。参拝方針を伝えに行ったはずの衛藤氏の訪米が、アメリカ側には参拝自粛への手ごたえとなる――。失望コメントにつながる誤解の始まりでした。
12月3日、日本を訪問したバイデン氏は、安倍総理と1時間半あまりに渡って会談。今度はTPP問題で激しい議論になりました。その様子は「首脳級会談としては前代未聞の激しさだった」と言われています。そしてその9日後。韓国訪問を終えたバイデン氏から安倍総理宛てに電話がかかってきました。
「朴大統領に『安倍首相は靖国に行かないと思う』と伝えた」(バイデン氏)
これに驚いた安倍総理は・・・
「靖国参拝は選挙公約だ。いずれ行くつもりだ」(安倍首相)
「首相の行動は全て首相が判断するものだ」(バイデン氏)
バイデン氏は、朴大統領を引き合いに出して、靖国に行かないよう遠回しに安倍総理に忠告したつもりでした。一方、安倍総理は、「行く」という事を初めてアメリカ側に伝えたつもりでした。
外務省幹部は、安倍総理の「いずれ行く」という発言を、バイデン氏が「すぐには行かない」と受け止めた可能性があると見ています。そして、その2週間後、バイデン氏は安倍総理批判の急先鋒となりました。
参拝直後、ホワイトハウスが用意したのは、「deeply disappointed(深く失望した)」というコメント。バイデン氏の強い意向が働いたといわれています。アメリカ政府内には「日本を批判すれば中国を利するだけ」との慎重論も根強くありますが、ホワイトハウスの意向は固く、国務省は「deeply」の一文字を抜く事しかできませんでした。
「何でもアメリカの言うなり」では、健全な同盟関係とは言えないと考える安倍総理。「失望コメント」を聞いて、「同盟国を大切にしないとは困ったものです」との感想を周辺に漏らしました。ホワイトハウスと官邸の、誤解と失望の連鎖が、いまや感情的対立にまで発展しています。(JNN14年2月25日)』
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