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週刊文春 2014年3月6日号
政治家になって46年
このところ鳴りを潜めていた“暴走老人”がうごめき始めた。日本維新の会共同代表、石原慎太郎氏だ。
2月18日にはみんなの党の渡辺喜美代表が、議員会館の自室に石原氏を訪ね、会談した。渡辺氏のご意見拝聴の狙いは、みんなの党から分裂した結いの党外し。両者は「石原維新・渡辺みんな・安倍自民」の連携で、江田憲司・結いの党代表が狙う橋下徹大阪市長による野党再編を分断する思惑で一致している。
石原氏は渡辺氏の父、故・美智雄元副総理とは、40年前にタカ派集団「青嵐会」を結成した縁がある。会談には、維新国会議員団代表の平沼赳夫氏も同席して「議員立法の共同提出へ実務者協議」「集団的自衛権の共同勉強会」構想などで一致した。
一方、つい1年前まで「この男を総理にしたい」とまで異常なほれ込みようをみせていた橋下氏への石原氏の感情は、「すでに冷めている」と周辺は解説する。大阪都構想の行きづまりによる出直し市長選にも石原氏は「だんだんプレステージが落ちてきた感じがするね。維新にもマイナスだ」と冷ややかだ。
さらに、石原氏にとっては憲法改正に消極的な護憲政党である結いの党は許しがたい存在。その結いの党との再編協議に、橋下氏が積極的なのも気にいらない。
21日には、代表でありながら党のエネルギー調査会長就任が報じられた。原発維持派の石原氏は、橋下氏らが主導する脱原発ににらみをきかせる狙いがあるとされる。
自民党幹部はこう見る。
「石原さんは美学の男。都知事の座をなげうって国政復帰したときは、石原首相を夢見ていたが、自民党の大勝で露と消えた。数十年来唱えてきた憲法改正実現に道筋をつけることで、政治家として有終の美を飾ることを考えているのではないか」
そのためには、野党再編路線の橋下氏ら大阪系を切り、安倍晋三首相が率いる自民党と連携するしかない。ただ、橋下氏に対しても「あの人物は得難い。失いたくないね」と洩らすなど迷いも見せる。
石原氏は80歳を超えた。昨年は脳こうそくで入院。今年も党大会をインフルエンザで欠席するなど、衰えが目立つ。最近のインタビューではこう語った。
〈もう政治家も飽きたね。早くやめて、物書きたいよ〉(「文學界」3月号)
「太陽の季節」をとうに終え、傘寿になってもなお惑うか。
文「週刊文春」編集部
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