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2014年2月27日
※下記の抗議声明文には、救援連絡センター運営委員の三角忠というお人が、神田警察署によって2月20日(金曜日)に逮捕されたとある。
抗議声明文でしか判断できないが、書いてある通りだとすれば、第三者の視点から見て、この一件は限りなく国策捜査の疑いが濃厚である。
それについては後段に管理人の見解を書いておいた。
まずは下の『抗議声明』をご覧になっていただきたい。
神州の泉 管理人 高橋博彦
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抗 議 声 明
2014年2月26日 shaco
2月20日(金)、警視庁・神田警察署は、救援連絡センター運営委員である三角忠さんをJR水道橋駅の職員とのささいなトラブル(全治3日間)を口実にして、傷害容疑で不当にも令状逮捕した。全治3日間という診断書は、医学上は何らの支障はないももの、「被害者」なる者があくまでも「痛い」と主張することに際しての、記載である。
昨年(2013年)、11月15日、三角さんはJR水道橋駅の改札口を出る際、職員に「キセル乗車だ」と怒鳴られ、呼び止められた。三角さんは、常に公安警察から弾圧の対象にされているのであり、そんなことはあり得ないことだ。三角さんは、JR水道橋駅の改札で、冷静に職員の言いがかりに対応し、説明を行ったが、職員は一人興奮し、「キセルだ、キセルだ」と何回も怒鳴りながら、三角さんを力ずくで、事務室にひきずり込もうとした。三角さんは、特に抗うこともせず「落ち着きなさい」といいながら、職員とともに事務室に入った。
しかし、その後も職員の興奮は収まることなく、三角さんの胸を掴んだので、「止めなさい」と言いながら、職員の手を外そうとした。すると突然職員は自分から倒れ「突き飛ばされた。110番してくれ」と言いだした。呆れた三角さんが何度も起きあがるように言ったが、倒れたまま「痛い痛い」と言うだけで、立ちあがろうとしなかった。
その後、神田警察署の私服警察官や近くの交番の制服警察官が多数、JR水道橋駅の事務室に詰めかけた。三角さんは、職員を突き飛ばしていないことを告げるとともに、名刺を渡して勤務先、連絡先を明らかにした。そして三角さんは、警察官も含め何人にも咎められることなく、事務室から退室したのである。
しかし、その後も神田警察署は任意出頭の攻撃を三角さんにかけ続け、家族のもとにも押しかけている。三角さんは、こうした攻撃に対して、毅然として対峙し続け、全て拒否した。こうした三角さんの闘志溢れる姿勢に恐怖した警視庁・神田警察署は、三角さんの活動を物理的に阻止すべく逮捕に踏みきったのだ。絶対に許せない。
三角さんは、常に反弾圧・救援運動を担ってきた。救援連絡センターの運営委員でもある。また、労働運動、反戦運動、原発反対運動など多岐にわたる反権力闘争の最前線で闘い続けている。こうした三角さんの闘いに恐怖した警視庁公安部は、弾圧の機会をうかがっていた。現に、昨年11月22日に行われた秘密保護法反対集会の防衛行動に決起した三角さんに対し、警視庁公安部公安一課の私服警察官は、水道橋駅の件を持ち出し、「俺らならパクっていた」と威圧していたのだ。
2月22日、東京地検は三角さんには「逃亡の恐れ」「証拠隠滅の恐れ」が全くないことを百も承知の上で、勾留請求を出した。翌23日、東京地裁は、弁護士の「勾留請求は却下すべき」との要求を無視して勾留を認めた。救援連絡センターは、警視庁・神田警察署、東京地検、東京地裁を徹底弾劾する。一刻も早い三角さんの解放をかちとるために、全力を尽くして闘い抜く。
2014年2月24日
救援連絡センター
*勾留理由開示公判は、3月3日(月)午後3時 430号法廷で行われる。
(転載元)
http://qc.sanpal.co.jp/info/1677/
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(以下は管理人の感想)
仔細が分からないので軽々には判断できないが、上記の内容どおりだとすれば、この懸案は不当逮捕、それも政治性の絡んだ公権力による不当逮捕の可能性が高い。
もっと言うなら、これは限りなく国策捜査の疑いがあるのではないのか?
なぜなら、救援連絡センターさんが発行する月刊の機関紙『救援』の記事は、間違った国策を真正面から弾劾する記事なども精力的に書いているので、国策の権力プランナーに狙われる動機は充分にある。
また、新自由主義政策の危険や胡散臭さを真正面から取り上げているところなどは、大手メディアに欠落する視点である。
くわえて、特定秘密保護法や共謀罪などの弾圧立法に関しても非常に鋭い嗅覚を持ち、硬派な記事を書いているので、つとに学ぶところが大きい。
ウィキペディアによれば、この「救援連絡センター」さんは、主に「被逮捕者の救援を通じ、公権力による弾圧に反対する」という活動目標を掲げる日本の人権団体であるようだが、それだけに止まらず、昨今、日本を深部まで攻撃している新自由主義政策に対しても歯に衣を着せぬ批判精神を貫いている。
その意味で機関紙『救援』は、鹿砦社発行の月刊誌『紙の爆弾』や、K&Kプレス社発行の『月刊日本』と同様に、現今日本の言論表現媒体としても、稀有で価値の高い存在である。
機関紙『救援』を読む限り、救援連絡センターさんのこの姿勢は、当然ながら国家権力の逆鱗に触れているであろうことは容易に察しが付く。
まちがいなく現今の安倍政権にも目の敵にされているはずである。
なぜなら機関紙『救援』は、安倍政権が国民に知られたくない事柄を堂々と解りやすく書いているからだ。
特に売国的な国策や弾圧立法に迫る取り組み方は半端ではない。
それは『救援』を各自がご覧になっていただければ、ストレートにその凄さが分かるだろう。
今月の『救援』第538号には、「秘密保護法抗議の不当逮捕・起訴をめぐって」と題する記事が一面トップに出ていた。
それは、昨年12月6日に「特定秘密保護法」の強行採決に対し、運動靴を投げて抗議して逮捕されたAさんが、同月27日に「威力業務妨害」で起訴されたが、その後、今にいたるまで閉じ込められていることにかんする記事だった。
『救援』はこの逮捕・起訴の件にかんして、マスコミの報道様態を詳しく検証している。
概要は該当記事をご覧になっていただきたいが、マスコミはほぼ検察・警察の発表を鵜呑みにして垂れ流し報道に終始し、Aさんの抗議行動だったという文脈には触れなかったという。
わずかに東京新聞の起訴報道のみが、勾留理由開示法廷で、Aさんが述べた「憲法違反の法案を批判する行動」という訴えを報じていたそうだ。
あとは各紙とも逮捕にかんする批判的な視点はなかったと言っている。
『救援』紙は、Aさんの逮捕・起訴にかんするマスコミ報道様態の偏頗性(へんぱせい)に重大な疑問を投げかけている。
偏頗性とは、もちろんAさん側の釈明・主張が報道から捨象されていることである。
『救援』紙の主張はおそらくこうである。
特定秘密保護法自身とその強行採決に猛反対した大手メディアは、採決後のAさんの件にかんしては手のひらを返したように、Aさんの肝心なメッセージを報じていない。
ここにはこの法律に反対する者としての一貫性がないということであろう。
強いて言うなら、大手メディアの記者陣こそが、議場に靴を投下して抗議してもおかしくなかった場面だったはずだ。
この記事には、なぜマスコミは検察・警察の捏造報道だけを流したのかという重大な視点がある。
この記事を書いたジャーナリストの山口正紀氏は、Aさんの逮捕・起訴を、「特定秘密保護法の先取り弾圧」として大きく取り上げて欲しかったと述べている。
実は、神州の泉がこの記事を読んだとき、即座に戦慄的な予感が走った。
それは特定秘密保護法が施行されたとき、マスコミは逮捕の事実を報道しないのではないだろうかという憶測なのである。
なぜなら、Aさんの件をマスコミが報じたのは、靴を投じて議場を騒然とさせ、議事進行を阻害したという官憲情報であり、これは時系列的に言って事実に反しているという。
記事によれば、Aさんが靴を投じた午後10時50分ころには、「審議打ち切り」状態で、議場はすでに騒然としていたとある。
ならば、参議院の業務が停止しているのに『威力業務妨害』はない。
因果律が逆転しているのだ。
こういうふうに事実を捻じ曲げ、マスコミに犯罪事件一辺倒で報道させるこのスタイルは、植草事件という国策捜査に加担したマスコミと同じである。
特定秘密保護法に反対したAさんの抗議性を報道から抜き去っているということは、実際にこの法律が施行されたとき、特高警察化した捜査員に一般市民が逮捕されても、メディアはその事実を報じないのではないだろうか。
だとすれば、世間は騒ぎにもならず、国民が知らない間に、政治批判をした連中が片っ端から抜き打ち的に逮捕されるという、言うなればステルス逮捕が常態化する可能性を示している。
もしかしたら、この記事の肝(キモ)はAさんの案件が「特定秘密保護法の先取り弾圧」であること、しかもそれはステルス逮捕の計画に触れることだったのではないだろうか。
その意味で、この「救援」の記事は痛く官憲を刺激したかもしれない。
この推測が当たっていなくても、「救援」紙は方向違いの国策を堂々と批判する記事が目立つ。
したがって、三角忠氏の件は見せしめによる国策逮捕の疑いが濃厚である。
今の世の中、国策捜査で逮捕される人物は極めて良識派なのである。
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