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及川健二
昨日ワシは一般紙にくわえて赤旗と聖教新聞を読んだ。 赤旗書評頁で 作家の澤地久枝さんが書いておられた。澤地さんは都知事選では細川護煕・元首相を支援した。 そういう経緯がありながらも恩讐を超えて澤地さんの記事が載るのは たいへんに 評価できます。
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激突の時代 「人間の眼」VS.「国家の眼」 品川正治 著/異色の経済人の厳しい現状批判
「しんぶん赤旗」 2014年2月23日 日刊紙 8面
品川さんの89年の人生は長いが、比べようのない波乱と決断にみちていたと思う。
三高を中退し、軍隊に徴兵でとられ、前線で敗戦に出あう。復員の船中で新憲法の条文を読み、全員が泣いたという。努力と抜群の能力の人であったことは、復員後の9歳年長の人妻との恋愛と結婚、学業をつづけ生活を維持するための工夫と努力が語っている。一人息子の死とのこされた孫娘を育てた夫婦の歴史、9歳年長の妻との死別をも、自叙伝などで淡々と書いた。
経済人としてまさに「異色の人」であったことは、遺稿の本書でよく知られる。
九条の会の事務局長小森陽一氏は前書きで、父小森良夫と品川氏の因縁を書いている。「九条の会」発足前、息子の相談に「品川に相談に行け」と父は言った。よびかけ人の一人になった私の知らなかったことである。
品川さんの文章は具体的で、やさしい。経済を中心に語りかけ、人と国家が激突する時代であることを語ってやまない。
たとえば、預金の金利ゼロの時代が長くなった。なぜゼロになり、そのカネはどこへ行ったのか、答えが書かれていて納得する。では、どうするかが問われている。
アメリカ経済と日本のかかわり方、マスコミへのきびしい批判と注文に、共感する。
昨年3月、最後の文章で「安倍政治」の本質を、「国政に持ち込んだギャンブル」であると言いきった。さらに露骨になり、迎合する向きのある「アベノミクス」の欺瞞性、景気の上昇どころか、生活の窮迫する事態に対応するテキストとして、本書の一読をすすめる。
しながわ・まさじ 1924〜2013年。経済同友会終身幹事。
評者 渾地久枝 ノンフィクション作家
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【関連記事】
東京新聞の読書欄で、亡くなられた品川正治さんの『激突の時代』(新日本出版社)が取り上げられているよ!
http://blog.livedoor.jp/gataroclone/archives/36554495.html
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