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2014年02月22日 「ジャーナリスト同盟」通信
<泣いている自衛隊員>
国家主義者・安倍晋三が牙を向き出したままだ。戦争放棄の9条憲法を棚上げして「戦争する自衛隊」にするとイキがっている。それも「閣議で決める。最高責任者は俺だ」と独裁者を演じている。そんな安倍を、連立の公明党閣僚の太田は、「違和感はない」「同意できる」と胸を張った。恐ろしい事態が、刻一刻と永田町に迫ってきている。安倍の毒牙に泣いている人たちが沢山いる。自衛隊員とその家族・親族である。隊員の恋人らである。
<9条で守られてきた自衛隊員>
多くの国民は勘違いしている。先の都知事選に出馬した石原慎太郎が支援する元自衛隊員は、とても怖い発言をして「若者の票を集めた」と専門家が分析している。
このいかがわしい人物の話を聞いていると、あたかも自衛隊が、こぞって改憲軍拡・集団的自衛権行使に積極的に取り組んでいると思いがちである。実際は、その反対である。
ジムの元気な女性インストラクターは、千葉県人である。それとなく話しかけてみると、千葉県の南・房総半島はよく知らないと言った。例外は鋸山で、ここで訓練をしたことがある、というのだ。
「自衛隊員と一緒に」というので、俄然興味を持ってしまった。「君は自衛隊に所属しているの」「いいえ、うちの主人です」と言う説明に納得した。
「それなら、今の政治情勢はどうなの」と聞くと、「とても心配です」といって目を伏せた。それこそ、元気はつらつとしたエアロビクス教官の萎れる姿を見逃すことは出来なかった。「その時は覚悟するしかありません」としょげるのだ。
それもそうだろう。これまでは、日本が侵略された時だけ銃を持てばよかった自衛隊員だ。日本を侵略する国など100%無い。安心・安全の自衛隊だった。それが変わるのである。「殺される」という不安が、家族・親族に付きまとっている。
安倍も公明の太田も、自衛隊員とその家族の不安について、全く無関心なのであろう。世界は厳しい経済下にある。隣国との緊張は、安倍が作り出している。安倍がまともな政策を推進すれば、大した変化は起きない。
<憲法違反で派兵>
アメリカの戦争のほとんどは「大義のない戦争」である。アフガン・イラク戦争もそうである。原油略奪を目的にした戦争だった。
大義のない戦争で、殺し・殺される。それが集団的自衛権の行使なのである。
戦前の侵略戦争でも「天皇ため」「家族・恋人のため」という、一応はまやかしの大義があった。しかし、アメリカの戦争だと、大義は全くない、不条理な戦争といっていい。
しかも、戦争は日本国憲法違反である。憲法は戦争を放棄している。戦争を禁じている。憲法に違反する戦争に出兵しなければならならなくなる。20数万人の自衛隊員の誰ひとり、こうした想定をしていなかった。今は日本政府の詐欺まがいの政策によって、戦場に引きずり出されるかもしれない。その不安は当事者にとってただ事ではない。
<米軍の先兵として殺される>
殺される確率は高い。イラク戦争時の自衛隊派兵は、後方支援任務だった。集団的自衛権の行使になると、全く違う。米軍将校は米兵を一人でも失いたくはない。代わりに自衛隊員を先頭に立てる。一番危険な役割を担わされる自衛隊なのだ。
自衛隊員は真っ先に殺されることになろう。自衛隊員の家族・親族の不安は増大する一方なのだ。
<靖国の英霊?ふざけるな>
安倍は「死んだら靖国の神として祀る。総理大臣が参拝してやる」と言いたいのであろう。靖国参拝を強行した理由の一つかもしれない。
戦前の天皇信仰・神道神社信仰だからこそ「神風」を信じ込んだ日本人だったろうが、戦後の民主教育を曲がりなりにも受けた日本の若者が、信じるはずもない。安倍のような分身になれる自衛隊員はほとんどいない。
彼の分身は内閣法制局長官・首相補佐官・内閣官房参与・文部科学大臣・自民党政調会長くらいだろう。ほかにNHK会長と同経営委員もいた。
「靖国の英霊?ふざけるな」が隊員と家族・恋人の思いなのである。神風を信じた侵略戦争で、日本人だけでも300万人以上が死んでいる。広島・長崎に原爆も投下されている。これが神道信仰の結果であろう。神社本庁も靖国も反省も謝罪もしていない。その反対であろう。
<安倍は身内を自衛隊に差し出せるか>
安倍には、婚外子は別として、子供がいない。しかし、実兄と弟には20代の青年がいると聞く。ならば率先して自衛隊員にして、真っ先に集団的自衛権の行使の場に立たせるのである。そうすれば、多少の自衛隊員も勇気を出すかもしれない。
こんなことはA級戦犯容疑者の娘、すなわち安倍の母親が許さないだろう。自民党や維新の会や松下政経塾の議員は、改憲軍拡に熱心である。しかし、身内に自衛隊員はいない。これでは、いくら旗を振ってもついていく者はいない。
<PKOの時も泣きついた親たち>
筆者はPKO騒動の時を記憶している。当時の防衛庁長官から話も聞いている。隊員・親族から多くの「泣き」が入った。当たり前である。「カンボジアで死ぬかも」という恐怖が、家族・親族を襲ったのだった。
その地雷だらけという日本政府の主張を確認するため、カンボジアに飛んでみた。その報告を「誰も書かないカンボジアPKO」(エール出版)として書いたことがある。
大嘘で塗り固められたPKO騒動であった。当時は小沢一郎が熱心で、公明党の市川雄一が従った。公明党は常に危険な場面で自民党を支援する。先の平成の治安維持法がそうだった。そして今回の集団的自衛権にも、太田が支援を約束している。こわい宗教政党との印象が、内外に定着しつつある。
2014年2月22日7時50分記
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