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「レジェンド」か「老残」か 超高齢者支配のこの国のこれから
http://gendai.net/articles/view/news/148129
2014年2月20日 日刊ゲンダイ
日本の政財界に居座る老人たち/(C)日刊ゲンダイ
この国の進歩発展を妨げているものは老人パワーであるかないか
スキージャンプの葛西紀明(41)が「レジェンド」と称賛されるのは、掛け値なしの実力が問われる世界で、いまだにトップを争っているからだ。
葛西がメンバーを外された長野の団体金メダリストの船木和喜(38)と岡部孝信(43)も現役を続けている。だが、ソチ出場はかなわなかった。第一線で活躍し続けるのは、それほど難しいのだ。
ところが、日本の政財界を見渡すと、「レジェンド」ならぬ「老残」が、数え切れないぐらいに存在する。日中関係が冷え込むきっかけを作った維新の石原慎太郎共同代表は81歳だし、安倍首相の後見人を気取って東京五輪の大会組織委員会の会長に就任した森喜朗元首相は76歳。財界総理なんて呼ばれる経団連会長の米倉弘昌氏も76歳だ。マスコミのドン、読売新聞グループ本社会長の渡辺恒雄氏は87歳である。知力も気力も体力も衰えたであろう超高齢者が、いまだに第一線に居座り、日本社会を支配している格好だ。
世界を見渡せば、古代ローマ帝国から続く歴史あるイタリアでさえ、39歳の首相が誕生した。世界はフル回転で変化している。過去の経験則は通用しない。グローバルな時代の流れは、杖をつきながらでも乗り越えられるほど、緩やかではないのだ。
それなのに日本では、還暦をとうに過ぎた連中が、いまだに頂点に君臨している。こんな国は、かなり異質だし異常だ。
評論家の佐高信氏が言う。
「住友の総理事を務めた伊庭貞剛は、『進歩発展を邪魔するのは、青年の過失より老人の跋扈(ばっこ)だ』と言って、すっと身を引いた。老人が居座れば、下からの活力が封じ込められる。それを知ってやめたのです。残念ながら、こんなタイプはめったにいない。日本は、先輩であることが偉いという文化。おかげで、ゴマスリばかりが上に上がっていく。その結果、反逆のエネルギーが失われてしまう。これでは進歩や発展はありません。日本は老人支配というよりも“老朽支配”。政治家や財界人にも定年を設けるべきでしょう。トシを取った人はスパッと役職を離れ、知恵を提供すればいいのです」
腐臭を放つ老人を持ち上げるのは取り巻きだけだ。「レジェンド葛西」の活躍に刺激され、「オレもまだまだやれる」なんて勘違いされては困る。
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