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2014年2月20日
今回、関東甲信地方を襲った豪雪は明らかに激甚災害クラスである。
14日(金曜)から降り始めて夜半ごろにピークに達し、一夜明けた15日(土曜)、この地方としては近年類例のない大雪になっていた。
東北豪雪地帯の雪害対策についてはよく知らないが、すでに冬が到来する前から準備をしていて、根雪に対しても、新雪に対しても、然るべき万全な対応ができる体制にあるとうかがっている。
東北や北陸におけるこのような準備万端の体制は、おそらくは雪による過去の痛ましい死亡事故や諸々の艱難辛苦が経験則となっているのだろう。
今回の関東甲信地方の大雪は、富士山に近い静岡県東部や山梨県で顕著だった。
静岡県の御殿場地方などは、ときたま30センチくらい降ったとしても、翌日には交通が回復できるくらいに道路状況はほとんど復旧できていた。
ところが今回の大雪は、この地方にとっては想像を絶するものだった。
それは降り積もった高さもそうだが、単位時間当たりの降雪量が半端ではなかったからである。超ドカ雪である。
遂次、外を見ていたわけではないから漠然とした記憶だが、御殿場・小山地方は大きく分けて二波に降っている。
降り始めた14日の夕方は中休みがあったように思うが、一夜明けてみたら、この辺りとしてはとんでもない量の雪になっていた。
さて、どうしても腑に落ちないのは、この豪雪に対する官邸初動対応の大幅な遅れとマスコミの異常すぎた抑制報道である。
静岡県東部や山梨県などの広域でこれだけの異常降雪が発生していたのに、官邸もマスコミも黙視状態だったのである。
もしかしたら、これは不作為(ふさくい)というよりは確信犯に近い放置なのではないだろうか?
某掲示板で知ったが、2月19日、東京新聞『本音のコラム』に、文芸評論家の斉藤美奈子さんが『ゲリラ豪雪』というタイトルで政府やマスコミの対応の不自然さを書いている。
それによれば、14日(金曜)から関東甲信を襲った大雪に対し、政府が調査団を送ったのは発生から3日もたった17日(月曜)だという。
しかも、テレビ報道が始まったのも17日、全国紙が一面報道したのも同日夕刊や18日の朝刊からだという。
ともかく斉藤美奈子さん(文芸評論家)のコラムを読んでいただきたい。
政府が調査団を派遣したのは降った日の3日後の17日であり、マスコミ(全国紙)が一面で報道したのも同じ17日からだったという。
官邸の初動対応が3日後であれば、これは初動ではなく遅動(ちどう)である。
東電福島原発事故の報道抑制で懲りてはいるが、例によってと言うべきか、マスコミは関東甲信地方の大雪害を真剣に報道しなかった。
最も大変だった15日と16日、官邸とマスコミは何も起きていなかったかのようなそぶりになっていて、安倍首相は天ぷらに舌鼓を打ち、マスコミはオリンピック一色だった。
日本の中枢はマスコミとともに腐ってしまったようだ。
2月17日の朝日新聞が報じたところによれば、死者はすでに23人も出ているという。
http://www.asahi.com/articles/ASG2K51FVG2KUTIL02K.html
ところが、死者数23人が報道された翌日の18日の午前、政府が「非常災害対策本部」を設置した際、安倍首相は「孤立による凍死などの犠牲者を1人も出さないようにするとともに、云々・・」などと言い切っている。
空いた口が塞がらないとはこのことだ。
そればかりではない、死者が次々と出ていたであろう2月16日(日曜)には、安倍首相は高級天ぷら屋でのんびりと会食をしていた。
国民の生命・財産が危機にさらされているさ中に、首相たる者、オフなどという時間はないはずだ。
16日の未明には陣頭指揮に立っていなければおかしい。
他の国なら、即刻退陣ものの大失態である。
この国は3・11以降、国家機能を全くはたしていないとみるべきであろう。
死者は23名だけなのであろうか。
こうしている間にも続々と息絶えている人がいるのではないだろうか。
今後の犠牲者の集計は恐ろしい数字を吐き出すかもしれないのである。
今回の政府対応の無能さには驚くが、もしかしたら、この裏には2020年の東京オリンピックを睨んだ「国家戦略特区」絡みの深謀遠慮があるかもしれない。
その理由については次回記事で考察してみたい。
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