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2014-02-20 09:14:29
アメリカが安倍首相の靖国参拝に「失望した」といえば、日本側も「アメリカのそうした反応に失望した」とやり返す。この「失望」の応酬の陰には、「安倍首相の国家観」があります。アメリカ側からは、日本が進もうとする方向への強い警戒があるといえます。
アメリカ側が「失望した」というのも、分からないではありません。オバマ政権は安倍首相の靖国参拝が行われると見通して、昨年10月にわざわざケリ―国務長官とヘーゲル国防長官の二人を訪日させ、千鳥ケ淵国立墓苑に参拝させたのでした。そして、二人は「千鳥ケ淵墓苑が(アメリカの)アーリントン墓地に最も近い存在」と言わせました。
アメリカの重要閣僚が二人そろって訪日し、それもわざわざ「千鳥ケ淵」に参るという行動は、明らかに「靖国には参拝しないでくださいよ」というアメリカ政府のメッセージでした。
さらに昨年12月には、バイデン副大統領が日中韓の三か国を訪問したときも、副大統領からやんわりと「靖国参拝を思いとどまるよう」”助言”され、同氏が帰国後も安倍首相に電話して、「靖国参拝が行われないなら、韓国大統領は会談に応じるのではないか」とまで言ってきたそうです。
アメリカ側は日本側のメンツをつぶさないよう最大限の配慮をしながら、なんとしても「靖国参拝は思いとどまらせ、中国や韓国との関係を改善する」方向を模索したのでした。
安倍首相は、アメリカ側のそれだけの努力をあっさりと無視して、靖国参拝をやって見せました。
いまや靖国参拝は、安倍首相が目論む「戦後レジームからの脱却」を果たす象徴となっています。戦後秩序を成り立たせてきた「日本だけが悪い」とする断罪を否定するためにも、靖国に参拝して見せる必要があったようです。
安倍首相が口にする「国のために命を犠牲にした英霊に尊崇の誠をささげるのは、一国のリーダーとして当たり前のこと」というのは、表向きの口実に過ぎない。本根はどす黒いよどみにあるといえるでしょう。
4月のオバマ大統領の訪日。アメリカ側は果たして国賓待遇を受け入れるのでしょうか。国賓待遇を受け入れ、天皇との晩さん会も行われるなら、安倍政権は安泰といえるのかもしれません。しかし、そうしたパフォーマンスが受け入れられなければ、ぎくしゃくが続き、安倍政権の命運は危ういことになりかねません。
安倍政権は、中国や韓国との関係改善に実効を上げることができなければ、アメリカからも孤立化させられることになりそうです。
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