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東京都の舛添要一知事が19日、憲法改正を考える新刊を出版した。都知事選で支援を受けた自民党の憲法改正草案について、「立憲主義をわかっていない」と批判。就任後の会見などでは、安倍政権の靖国参拝や特定秘密保護法制定にも異論を唱えている。
新刊「憲法改正のオモテとウラ」(講談社現代新書)で、2012年に公表された自民党の憲法草案について、「憲法は国家権力から個人の基本的人権を守るためにあるという立憲主義を理解していない人が書いている」と記した。
良き伝統を子孫に継承するとした前文や、家族の助け合いを求める条文などについて、「価値判断を憲法に入れるべきでない」などと指摘している。新刊は都知事選前に執筆していたが、書き換えはしていないという。
舛添氏は自民党参院議員として、05年の第1次の新憲法草案の策定に関わった。自身は9条改正を求める改憲論者だが、14日の記者会見では「今のままの草案だったら、私は国民投票で反対する」と述べた。
18日の朝日新聞のインタビューでは、安倍政権の靖国参拝について「外交を担って国のかじ取りをする時はマイナスを少なくするべきだ」と語り、特定秘密保護法は「国益を守る観点から情報保護は不可欠だが、情報をどう出し出さないか議論が足りなかった」と批判した。
都知事選では安倍首相と並んで街頭演説をした舛添氏。「自民党から選挙で支援を受けようが、考えは変えない。立憲主義を都政でも貫く。言論の自由が弾圧されることがあれば体を張って戦う」とインタビューで述べた。
http://digital.asahi.com/articles/ASG2M5FM2G2MUTIL035.html?iref=comtop_list_pol_n02
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