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http://mewrun7.exblog.jp/21703217/
2014-02-19 18:55
17日の夕方、ロイス下院外交委員長などの米国の議員団が官邸を訪れて、安倍首相や自民党の議員団と会談を行なった。(・・)
mewが、チョット驚いたのは、オバマ民主党よりは、よ〜っぽど安倍自民党に理解があると思われた共和党の議員たちまでが、「首相の靖国参拝」や「あの人の発言」に関して苦言を呈していたことだった。(@@)
『米下院外交委員会のロイス委員長(共和党)は17日、超党派の日米国会議員連盟の会長を務める中曽根弘文元外相らと都内のホテルで会談し、昨年末の安倍晋三首相による靖国神社参拝について「中国を利するのではないか」と懸念を伝えた。中曽根氏は「不戦の誓いのための参拝だ」と理解を求めた。ロイス氏はこの後、首相とも官邸で会談した。
首相の靖国参拝後、米政府は失望声明を発表しており、米側の不満があらためて浮き彫りとなった。ロイス氏は、外交問題の下院トップとしてオバマ政権の外交政策に一定の影響力を持つ。(北海道新聞14年2月17日)』
『会談で日米議員連盟のメンバーは、いわゆる従軍慰安婦問題や安倍首相の靖国神社参拝について日本側の立場を説明した。出席者によると、首相の靖国参拝についてロイス氏は、「中国側を利するのではないか。表現を抑えれば緊張関係も鎮まるはずだ」と指摘したという。
また別のアメリカ側の出席者は、「日本側の一部の発言がアメリカを引き離すようなことに使われてしまう」と懸念を示したという。この後、安倍首相もロイス氏らと会談し、北朝鮮問題などについて日米の連携強化を確認した。(時事通信14年2月17日)』
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安倍首相が昨年末に靖国参拝を行なってから&米政府が「失望した」との批判声明を出してから、、米オバマ政権と安倍政権の関係はさらにギクシャクすることに。^^;
安倍首相は、今年1月に日米国会議員連盟の会長を務める中曽根元外相らを含め、閣僚や友達議員や外交ブレーンなど、様々な人たちを米国に派遣して、何とか米政府や議会の関係者に理解を得ようとしたのだが。いまだに理解を得られないままでいる。(~_~;)
そして、その背景には、安倍首相が、米国の同盟国である韓国や、米国が重視している中国との関係をなかなか改善しようとしないことに加え、米国の政府や議会、メディアの中に、安倍首相&仲間たちの戦前志向で国家主義的な超保守思想、またそれに基づく歴史認識を問題視する人が増えていることがある。(・・)
しかも、米国は、ここに来て、安倍首相がNHK経営委員に任命した作家の百田尚樹氏のトンデモ発言にかなり怒っている様子。
上の記事に出て来るアメリカを日本から引き離す「日本側の一部の発言」というのは、おそらく百田尚樹氏の発言を意味する(or同氏の発言を含んでいる)のではないかと思われる。(-"-)
その百田氏の発言については『アベとミギさまのNHK〜百田が田母神応援、長谷川は右翼礼賛、会長は右向け右』に書いたのだけど。
http://mewrun7.exblog.jp/21650533
『米軍による東京大空襲や原爆投下を「悲惨な大虐殺」と話し、東京裁判について「これをごまかすための裁判だった」と自身の歴史観を披露。「1938年に荘介石が日本が南京大虐殺をしたとやたら宣伝したが、世界の国は無視した。なぜか。そんなことはなかったからです」「極東軍事裁判で亡霊のごとく南京大虐殺が出て来たのはアメリカ軍が自分たちの罪を相殺するため」と持論を展開した。』
『(米国は真珠湾攻撃の際に、日本が宣戦布告しなかったと批判するが)米軍のベトナム戦争の時も湾岸戦争の時もイラク戦争もそうです。一つも宣戦布告なしに戦争が行われた』
・・・などと、米国&米軍を大批判する発言を行なったことから、米政府はかなりムカついたようで。
米大使館の報道官(米政府とも合意の上で)、わざわざ「これらは非常識な発言だ。我々は、日本その他の責任ある立場の人間は、地域の緊張関係を煽るような発言を行なわないように望む」とコメントを発表したほど。^^;
さらに、NHKがケネディ米大使に取材を申し込んだところ、大使館から拒まれてしまったというのだ。(-"-)
その上、安倍首相も、これまで南京大虐殺を否定したり、東京裁判の問題を指摘したりする発言を行なって来たため、百田氏はあたかも安倍首相の代弁者のように見られているようなのだ。(>_<)
<『関連記事・『米誌は安倍と百田を一連視で批判+オバマの安倍不信強く、訪日も日韓会談が条件』にも書いたのだけど。>
http://mewrun7.exblog.jp/21687070/
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この米大使館の取材拒否に関しては、J−CASTニュースが取り上げていた。(・・)
『共同通信などによると、NHK報道局国際部の取材班は、ケネディ大使が13年11月15日に着任した直後に、米大使館の報道担当官にインタビュー取材を申し込んだ。いったんは、報道番組「クローズアップ現代」で取り上げてほしいと大使館側が打診してきた。ところが、百田氏の発言が報じられた後、取材班が大使館を訪れると、その発言でインタビューは難しくなったと担当官から伝えられた。「ケネディ大使本人とワシントンの意向だ」と説明を受けたといい、その後は大使館から連絡もないという。
共同の記事では、複数の関係者が取材に明かしたと報じ、「発言の影響が、報道の現場に及んでいる」としている。(JーCASTニュース14年2月17日)』
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百田氏の応援演説での発言は、中国や韓国を反発を買い、ますます日中、日韓関係の修復を困難にしただけでなく、米国の憤慨も買うことになってしまったわけで。
米国としては、おそらく安倍首相に、百田氏にクチを封じるか、NHK経営委員なる公的な立場から外して(辞めさせて)欲しいと考えているのではないかと思うのだけど。^^;
しかし、安倍首相は、国会の答弁で、百田氏の他の発言(クズ発言)を擁護する姿勢を見せていたりしており、同氏に大人しくしておくようにけん制する気もない様子。
逆に、百田氏は、ネトウヨをはじめとする超保守系の支持者から、めっちゃ賞賛されたようで、すっかり気をよくしている(&図に乗ってしまった?)感じもあって。
新たにツイッターに、こんな書き込みを行なったのである。(@@)
『百田尚樹 @hyakutanaoki ・ 2月15日
アメリカ大使が百田尚樹の街頭演説を理由に、NHKの取材に難色を示したという。もしこれが本当なら、アメリカは「東京大空襲と原爆投下は大虐殺」という言葉に、よほど腹が立ったのだろう。ちなみに、アメリカは東京大空襲と原爆投下に関しては一度も謝罪していない。私は謝罪を要求する気はないが。』
『私は69年も前の「東京大空襲と原爆投下」に関してアメリカを糾弾する気もないし謝罪を要求する気はない。そんなことをして両国に何も益はない。しかし、これが「無辜の一般市民の大虐殺」であることはまぎれもない事実である。だが、これをいつまでも恨んでも無意味である。ただ、忘れてはならない。』
『ちなみに第一回の東京大空襲は下町の民家密集地帯を狙って行われた。米軍はいかにして日本人を効率的に焼き殺すことができるかと、砂漠に日本家屋の町を作って実験を繰り返した。ハワイから日系人の職人を呼び、畳やふすままで作らせるほどの徹底ぶり。そして一夜にして12万人の市民を焼き殺した。』
『百田尚樹 ?@hyakutanaoki ・ 2月16日
現在、朝日新聞、毎日新聞、東京新聞、テレ朝、TBSが百田尚樹ネガティブキャンペーンを実施中。さすがにその威力はすごくて私の本の売れ行きが減ってきた。過去、何人もこうやって潰されてきたんやろうな。しかし売れ行きを気にして言いたいことを我慢する男やない。筋金入りのアホなんやから^^』
<もし米議員団が、15日のこの百田ツイートもチェックしていたら、暗に「あのXXing野郎のXXのクチを塞げ!」と要請(圧力がけ)したかも。(>_<)>
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安倍氏個人や超保守仲間たちの中には、これらの百田氏の発言を見て、「よく言った」と胸がすっとしている人もいるかも知れないのだけど。
ただ、安倍氏と百田氏はclose friend(近しい友達)だと見られているだけに(同志ぐらいに思われているかも?)、もし安倍首相が、百田氏がこれ以上、米国を激怒させるような発言を続けるのを放置(許容)していた場合には、首相自身が米国を敵に回して、自らのクビを絞めることにもつながりかねないわけで。<mewから見れば、安倍っちの自業自得だけどね。>
果たして、安倍首相が、今後、百田氏も含めて超保守的なNHKの経営委員やアブナイお友達の発言を、どのようにコントロールするのか見ものかもな〜と、興味深く思っているmewなのだった。(@@)
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あ、NHK&超保守がらみの話を(?)、もう一つ。(@@)
昨日17日、安倍首相は、ロイス委員長らと会談を行なった後、超保守系雑誌「正論」が主催する「正論大賞」の表彰式に出席したのだが。<豪雪対策が大変な時も、こういう場にはしっかり出席しちゃうのね。^^;>
今回、その大賞を受賞したのは、何と安倍首相の支援者で、NHK人事にも影響力を持っているあのJR東海の葛西会長だったというのだ。(・o・)
『「自由と民主主義のために闘う正論路線」を発展させた言論活動に対して贈られる、正論大賞の贈呈式が、17日午後、安倍首相らを迎えて、都内のホテルで行われた。
安倍首相は「正論というのは、これはおそらく、10年、20年、30年後にみても、やっぱり正しかったな、こうみんなが思える。20年、30年たってですね、さらにその真価が多くの人たちに理解されるのではないかと」と述べた。
29回目となる2014年の正論大賞に選ばれたJR東海の葛西敬之会長は、国益に基づいた高い戦略感で、日本を代表する保守の論客として知られている。
また、新進気鋭の言論人に贈られる「正論新風賞」には、双日総合研究所の吉崎達彦副所長が選ばれた。受賞者には、会場に集まった歴代の受賞者らから、盛大な拍手が送られた。(FNN14年2月17日)』
<しかも、特別賞は、昨年、産経新聞にトンデモ新憲法草案を発表した「国民の憲法」起草委員会だったんだって。(~_~;)>
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ちなみに「正論」(HPコチラhttp://seiron-sankei.com/)というのは、産経新聞が発刊している戦前志向が強い超保守系の月刊誌。
安倍首相の超保守仲間やブレーンの識者が(確か、百田尚樹氏も)、よく原稿を掲載しており、安倍氏自身も雑誌に登場したり、メインで扱われたりする機会が少なからずある。(~_~;)
そしてJR東海の葛西会長も、超保守思想の持ち主で、安倍首相を支援する財界グループのリーダー。
靖国崇敬者総代首相が、集団的自衛権の行使容認の解釈改憲うを行なうために官邸に作った有識者会議のメンバーにもなっているし。また、NHKの会長や経営委員の人事にも強い影響力を及ぼしている人物なのである。(・・)
http://mewrun7.exblog.jp/21241962/
<関連記事・『安倍がNHK支配を強める仰天人事〜超保守派の会長、委員で、安倍カラー推進か
『NHKハイジャックもくろむ財界の大物に局関係者が恐々』より>』
http://mewrun7.exblog.jp/21635958/
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mewから見ると、この「正論」というのは、とても現世の日本の政治を扱っている雑誌に見えないのだけど・・・。
安倍首相は、こういう超保守思想を持つ人たちに囲まれて、現世とは程遠い話ばかりしていることもあって、ますます前近代的な異次元の政治理念、感覚に基づいた国政や言動に走ってしまうところがあるのだ。_(。。)_
そして、もし米国や中韓などが、安倍氏と「正論」のつながりを知れば、ますます、その溝が深まるかも知れない。(~_~;)
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実は、安倍首相が靖国参拝を決行したのは、一緒に政治活動を行なって来た自民党や維新の超保守派議員だけでなく、葛西会長らの支援者とに対しても、約束を果たしたからだったと見られている。(・・)
というのも、葛西氏は「靖国崇敬者総代」(靖国神社の信徒代表10名でなる意思決定機関のメンバー)という立場にあるからだ。(~_~;)
<ちなみに、その昔、A級戦犯の合祀も、この総代の会合で了承されたんだって。>
ただ、逆に米国は安倍首相に「靖国参拝だけはするな」メッセージをずっと送り続けていただけに、首相の参拝決行には、マジで激怒&失望したようで。
安倍陣営は、ひたすら首相の靖国参拝に関して、米国の理解を得べく説明を続けているものの、なかなかうまく行かず。オバマ大統領が、日本政府の要望を拒んで、4月に日本での滞在日程を短縮したのも、その影響があるのではないかと言われている。^^;
その靖国参拝の説明に関して、TBSが17日に『首相の靖国参拝、米国向け「想定問答集」を政府内部で作成 』というタイトルで、興味深いニュースを出していた。
『これは、JNNが入手した総理の靖国参拝に関する政府内部で作成された「想定問答集」です。海外を訪問する閣僚などに限定して配られたもので、外務省が中心となって作成した応答要領では、総理の真意が十分伝わらないと総理周辺らが協議して、表現の修正を重ねた文章です。
まず、靖国参拝の理由について。
「コア(中心)となる支持層の期待を裏切ることは、政治家として最も避けねばならない。参拝を回避する道はあり得なかった」(米国向け「想定問答」)
中国や韓国との関係で、日本がこれまで「抑制的な対応を心がけてきた」としたうえで、「それにより果たして、中国や韓国の姿勢は変わったか」と強い疑問を投げかけています。
さらに、アメリカ政府の姿勢に対しても。
「(米国が)抑制を日本政府に求めるだけでは、真の問題解決とはならないことも訴えたい」(米国向け「想定問答」)
この想定問答集は今月7日、ケリー国務長官と会談するため、ワシントンを訪問した岸田外務大臣にも託されました。ただ、中国や韓国を刺激することになりかねないため、外相会談で直接取りあげることは避けたもようです。
日本が、アメリカに難しい説明を求められているのは、靖国参拝だけではありません。
17日、ロイス外交委員長と日米友好議員連盟の会談では、従軍慰安婦の問題が取りあげられました。ロイス議員は先月、カリフォルニア州に設置された慰安婦像を訪れるなど、慰安婦問題に強い関心を寄せてきました。
「慰安婦問題については、米国の市民の皆さんも実態というか、経過というか、日本がどういうふうに対応しているかよくご存じないんじゃないですか」(日米議員連盟 中曽根弘文会長)
今回、韓国とのつながりが深いと言われるロイス議員が来日するにあたって、日本側は慰安婦問題について説明資料を用意しました。ただ、アメリカの理解を得ようと説明を続ける姿勢に対し、政府・自民党内には冷ややかな見方もあります。
「米側に慰安婦問題で細かく説明しても、向こうは聞く耳を持たない。韓国側の情報宣伝が浸透していて説明しても意味がない」(日米議員連盟のメンバー)
日米関係を修復するため、日本の正当性を主張しつつ説明を続けざるを得ない日本政府ですが、理解を得られるめどは立っていません。(TBS14年2月17日)』
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ただ、いくら表面的にどう説明しようとも、安倍首相の思想が基本的に変わらない限りはor意を決して、完全に自分の思想を封印しない限りは、オバマ政権が安倍首相を本当の意味で、信頼することはないと思うし。
近い将来、米国から「選手(首相)交代」コール(リコール?)が出るのではないかと(期待込みで?)思ったりもしているmewなのだった。(@@)
THANKS
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