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2014-02-18 07:38:50
早くもというべきか、やはりというべきか、アベノミクスの行き詰まりが数字で現れてきました。内閣府が昨日2月17日に発表した昨年10〜12月期のGDP(国内総生産)は前期比0.3%の伸びにとどまりました。アベノミクスをはやし立ててきた面々には、がっかりというところでしょう。当の安倍首相は、表向きはいざ知らず、内心は真っ青ではないかと拝察申し上げます。
なんといっても、頼みの個人消費の伸びが低かったことがこたえました。個人消費はGDP全体の6割と最大の比重を占めており、これが景気指標に大きな影響をおよぼします。それが4月の消費税増税をひかえ、そろそろ駆け込み需要で伸びるはずと期待されていました。ところがあにはからんや、食品や燃料代など「非耐久財」は逆に0.4%減となったのです。
輸出もわずか0.4%の伸び。輸入は原油や天然ガスなどが3.5%増と大幅な伸びでした。これは数量はほとんど増えていないので、円安の影響といえます。原発推進論者は、「原発を再稼働しないから輸入原油代金がかさんで、国富が流出している」と強調しますが、まったくためにする主張です。
問題は、駆け込み需要がピークを迎える今年1〜3月期ですが、「民間の予測では年率換算で4%程度の高い実質成長率を達成するが、4〜6月期には反動減で逆に4%程度のマイナスに落ち込むとされる」そうです。これは本日の朝日新聞経済面(6面)の記載です。
この記事によると、「企業の設備投資も、12月には前月比15.7%減と過去最大の下落幅を記録し、1〜3月の見通しも2.9%減」。その後も、「明確な牽引役が見当たらず、夏場以降もV字型の回復は期待できないだろう」と、警戒気味です。
ウォールストリート・ジャーナル(WSJ)電子版は、「円安誘導と時代遅れの財政刺激策によるアベノミクスは崩壊しつつある」と見ています。アベノミクスの公式は、「円安誘導→輸出促進→設備投資と賃上げ→国内消費活発化」でした。「安倍首相自身、「バイ・マイ・アベノミクス」(アベノミクスは買いですよ)と、胸を張って、投資を呼びかけてきました。
しかし、最近は、英誌エコノミストの元編集長ビル・エモット氏のように、「アベノミクスの対しては以前の楽観と称賛が懸念といら立ちに変わりつつある」とされています。
アメリカの政治の中心、ワシントンでも、安倍首相の靖国参拝に対する反発が広がり、「安倍首相は日米同盟を危機に陥れる危険性があり、人間として信用できないリーダー」という見方が広がってきているそうです。
海外の投資家からも、「アベノミクスの3本目の矢である『成長戦略』で満足な回答が出てこないことと相まって、失望感が出始めた」ともいわれます。
大雪で物流が立ち往生のニッポン。多くの死者が出ているとき、安倍首相は高級てんぷら料理店で談笑に興じていたことが問題になっています。ソチ・オリンピックで金メダルを取った選手に電話をして祝福のパフォーマンスをして見せる安倍首相ですが、雪で動けなくなり、食糧も暖房もピンチの国民の安心・安全にはコメントもせずに逃げ、顔も見せません。
安倍首相の化けの皮がはがれてきたのは、アベノミクスだけではなく、一国のリーダーとしての器量そのものが、軟(やわ)なお坊ちゃん気質だったということのようです。早くこのリーダーを取り変えないと、日本は取り返しのつかない状況に陥りそうです。
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