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集団的自衛権行使容認に走る安倍首相を一喝した野中と古賀
http://www.amakiblog.com/archives/2014/02/16/#002869
2014年02月16日 天木直人のブログ
御厨貴が司会するTBSの日曜日早朝の「時事放談」は文字通りの放談番組である。
いつも同じ顔ぶれの政治家や評論家に対談させ、時にはリベラルな事を言わせてみせるが、権力者を真っ向から批判するような事はしないまま終わる。
ところが今朝2月16日のそれは少し違った。
野中広務、古賀誠という元自民党の老練政治家を登場させて、安倍首相の「憲法解釈は私が行う」という暴言を痛烈に批判させた。
私が注目したのは、古賀誠が気色ばんでこう言い、野中広務がうなずいた場面である。
あんな発言を首相がしたらこれまでの国会ならすぐに審議がストップしていたはずだた、と。
まさしく私が言ってきたことだ。
そして野中、古賀の対談は、誤った歴史認識に固執し、日本を中国との戦争へ突き進むような安倍自民党政権の危うさに終始した。
野中は最後に余生が短い自分としては日本を再び戦争させるような国にだけはさせてはいけないと訴え続けると大見得を切った。
それが本心なら、野中は安倍首相の改憲阻止を掲げて行動を起こしたらどうか。
野中は対談の中で小泉が脱原発でとった行動の本心がわからないと切り捨てた。
小泉嫌いの野中らしい言葉だ。
しかし少なくとも小泉は脱原発で安倍政権打倒に立ち上がった。
野中が本物の護憲論者なら、いまこそ安倍政権を倒すために行動を起こさないとウソだろう。
野中が悪魔と呼んで嫌った小沢も、ここまで叩かれ、かつての権勢を失っても、なお打倒安倍で動こうとしている。
野中の朋友の瀬戸内寂聴も立ち上がった。
小泉が言ったように、首相を辞めた政治家でも、年老いた過去の政治家であっても、人間だったら、熱い心があるなら、行動を起こさざるを得ないだろう。
若者や壮年が田母神支持に走るような情けない今の日本だ。
暴走する安倍政権を倒すのは人生経験の豊かな老人しかいない。
元自民党の過去の大物政治家たちが恩讐を越えて立ち上がる時だ。
ついでに言えば、自らの談話を否定されて国会への証人喚問を要求されている元自民党総裁の河野洋平も立ち上がるべきだ。
おなじく証人喚問されているあの百田NHK経営委員が、「どこへでも出てしゃべってやる」と開き直っているのだ。
一緒に国会に出て百田や安倍の誤りを国民の前で、いや世界の前で、堂々と反撃してみせたらどうか。
もちろん自民党と組んで総理を務めた村山富市も、安倍の間違った歴史認識を糾弾して安倍政権打倒に連帯すべきだ。
彼らが死ぬ前にやることはもはやその事しかない(了)
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