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豊洲市場は予定の1・6倍 五輪建設費「1兆円突破」の現実
http://gendai.net/articles/view/news/148003
2014年2月15日 日刊ゲンダイ
選手村建設予定地/(C)日刊ゲンダイ
異常事態が発生している。豊洲新市場の建設工事が13日、再入札で成立した。東京都が設けた予定価格は、落札がなかった前回の1.6倍。実に400億円の上乗せである。その結果、合計1034億円でなんとか落ちた。建設価格のインフレは膨らむ一方。これから本格化する五輪関連施設も費用の高騰は避けられそうにない。さて、舛添知事はどうやって乗り切るのか。
再入札が成立したのは、青果棟、水産仲卸売場棟、水産卸売場棟の3施設。落札額は順に259億円、436億円、339億円だ。不調に終わった昨年11月の予定価格は、青果が160億円、仲卸が260億円、卸売が208億円だったから、それぞれ99億円、176億円、131億円も膨らんだことになる。
法大教授の五十嵐敬喜氏(公共事業)が言う。
「東京都の予定価格は、細かい材料費も丁寧に積み上げて出しています。積算根拠はかなり正確。それでも不調に終わったのですから危機的状況です。被災地の復興で工事が増えているところに、アベノミクスの公共事業拡大があり、国土強靭化も計画されている。工事は山積みです。一方で請け負う業者は足りない。需給バランスは完全に崩れている。だから、きっちり積算した予定価格を1.6倍に引き上げなければならないような事態まで発生しているのです」
■不足分はいずれ都民を直撃
こうなると、これから建設ラッシュが始まる五輪関連事業も、膨張は避けられない。東京都は建設費の総額を4554億円と見積もっていたが、当初計画では1300億円だった国立競技場ひとつ取っても、一時は3000億円にまで膨らんだ。最終的に下村文科相が「1700億円」とはじいたが、これで収まる保証はゼロ。東京都が負担を押し切られた500億円も、さらに増える恐れは大きい。カネの算段は、すでに破綻しているのだ。
東京都は五輪のために4088億円を積み上げているが、足りなくなるのは明確である。
「新市場は1.6倍でしたが、このまま建設費のインフレが進めば、五輪関連施設は2倍、3倍になる危険性もある」(五十嵐氏)
あれよあれよという間に1兆円を突破し、2兆円に迫るなんて事態も想定されるのだ。不足分はほかの予算を削って捻出するか、借金するか。いずれにしろ都民にシワ寄せされる。
「史上最高のオリンピックにしたい」と訴えて知事になった舛添は、一方で「親の介護が政治の原点」なんて言っている。これが本当なら、五輪で浪費はやめて、少子化対策、高齢化対策の予算に回したらどうか。
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