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細川・小泉連合の敗因 「民主党の支援」が足を引っ張った。 選対解任の裏話(古賀ブログ) 電力労連に牛耳られた民主党
http://financegreenwatch.org/jp/?p=41050
2月 15th, 2014 Finance GreenWatch
古賀 茂明
選挙戦後半で、民主党の落選議員などが大量に選対本部に押しかけてきてからは、福祉や雇用の問題を強調する作戦に転じたのですが、彼らが正しく世界の経済の潮流を理解していなかったために、原発問題を福祉や雇用と結びつけてパッケージとして説明することができず、逆に、原発問題は孤立したイッシューだという印象をさらに強めてしまったのです。その結果、テレビに流れる映像は、原発の話しかしない細川・小泉氏、あるいは、原発で旗色が悪いので、慌てて福祉の話を付け加えた細川陣営、というストーリーになってしまいました。
民主党がこのような失敗を犯したのには、ほかの理由もあります。民主党から選対に入ってきた人たちには落選議員がたくさんいました。そもそも、民主党は脱原発政党ではありません。政権党であった時に、野田首相は、細野環境大臣、枝野経産大臣らとともに大飯原発再稼動を専門家の了承を得ずに政治決断してしまったとんでもない政党です。
野党に転落してからも、何一つ大きな政策についての党の方針をまとめることが出来ず、このままでは、党の消滅さえ危惧されています。そんな政党に所属する議員や落選議員たちにとって、次の選挙で何とか生き残り、あるいは復活するためには利用できるものは何でも使うという卑しい思いに陥っている人がたくさんいるのです。
民主党としては、小泉さんが出てきたことで、もしかしたら安倍政権に一泡吹かせるかもしれないという打算が働きました。そこで、政策的には、原発即ゼロなどとはまったく考えていないにもかかわらず、小泉人気にだけにあやかろうと選挙で支援することを決めたのです。そして、選対に入ってきた人たちは小泉・細川人気で集まった人々の前で自分たちの顔と名前を覚えてもらおうということで応援に入ってきました。
しかし、彼らにはディレンマがありました。それは、連合との関係です。民主党議員には連合の応援なしには選挙ができない人が非常に多いのです。しかし、連合の有力メンバーには電力総連がいます。連合東京のトップは電力総連です。
そこで、連合にいい顔をするために、自分たちが、細川陣営の原発政策に影響を与えることができるかのように装いはじめたのです。即ゼロにするかどうか、なるべく穏当な表現にするように自分たちが働きかけているという姿を裏で見せて、それで連合に評価してもらいたいという思惑です。それが、「原発政策が固まらない」などというマスコミの報道につながってしまいました
そのような動きはさらにエスカレートして、本末転倒の動きになっていきます。選挙戦中盤になって、当初から選対で中心的な働きをしていた人たちが解任されます。そして、非常に年をとった旧日本新党の関係者が選対を牛耳るようになります。しかし、それは、とても組織的なものではなく、前に述べた、民主党に流れた人たちを含め、自分たちの名声や選挙のことばかりを考える有象無象が「選対」を名乗って無秩序な動きが拡大していきました。おそらく、そういうことを細川さんも小泉さんも知らなかったと思います。
民主党の人たちが選対を牛耳るようになってからは、細川陣営の選挙は、普通の選挙になってしまいました。
細川候補の最大の弱点は、若者層での認知度が低いということです。そのことは、当初の選対では非常に厳しく認識していて、周到なネット選挙の対策が準備されていました。しかし、その人たちが解任されてからは、まったくネット選挙ができなくなってしまったのです。おそらく、民主党の人たちは、ネット選挙をやっていたというでしょうが、もしあれがネット選挙だと思っているのだとしたら、民主党に明日はないでしょう。
当初、小泉元総理のツイッターが開設された後、すぐに閉鎖されたのをご存知の方も多いと思いますが、あれは、なりすましなどではありません。選対解任と平行して起こった、不手際に過ぎません。自民党のネット選挙は、お金もかけていますが、それだけでなく、周到に何層にもわたる計画があって、情勢変化に対応しながら、あらゆる媒体を連動させて刻一刻と展開されています。
こうした失敗の結果、ネット選挙では、本来、小泉人気があって最も有利だったはずの細川陣営が、完全な敗北に終わってしまいました。若者層の投票先で、ダントツのビリになってしまったのです。
なお、脱原発の活動に参加している方の間では、広く知れ渡っていますが、細川、小泉両氏が国会前のデモに来たときに、民主党選対は、何と、デモ参加者との対話や握手を止めさせ、マイクも使わせず、壇上に上がることも阻止しました。宇都宮候補が大きな声で演説を行った直後に、マイクを使わずに挨拶だけした細川氏と、こんなことでは意味がないと言って帰ってしまった小泉氏に対して失望の声が上がったのは当然のことです。民主党からすれば、連合の手前、国会前の演説だけは阻止したいということだったのだと思います。
このデモから毎日参加者を増やして、最後は10万人集会を東電前でという計画もありましたが、当然のことながら、それも封印されてしまいました。
脱原発支援をしているお母さんたちのグループからは、本当に残念、覚悟がないのかしらね、という失望の声が聞こえてきました。その後の街宣を聞きに行った時にも、何故、小泉さんは演説してくれなかったのか、という質問をたくさん受けました。本当に残念なことでした。
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