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米大統領来韓、日本は靖国参拝でオウンゴール
韓日外交戦の舞台裏
オバマ大統領の就任後4回目の来韓、当初は否定的ムード
安倍首相の靖国参拝で不満募らせた米国、韓国側の説得に同調
「今回また韓国に行けば、就任以来5年間で4回目となる。米国の大統領が短い期間に、特定の国をそんなに頻繁に訪れた前例はほとんどない」
昨年末、バラク・オバマ大統領が今年4月に韓国を訪問する可能性について打診した在韓米国大使館に対し、米国政府側はこのような論理を掲げ、首を横に振った。ある消息筋は今月12日(現地時間)「一言で言って『目を覚ませ』という意味だった」と語った。
実際、オバマ大統領は2009年11月(相互訪問)、10年11月(主要20カ国・地域〈G20〉首脳会議)、12年3月(核安全保障サミット)の3回にわたって韓国を訪問した。国境を接しているメキシコ(4回)を除けば、欧州の同盟国である英国、フランス、ドイツと並んで、訪問回数が最も多いことになる。
その上、オバマ大統領の今春のアジア諸国歴訪は、昨年の連邦政府の閉鎖を受け訪問が中止されていたマレーシア、フィリピンなど東南アジア諸国に優先権があった。さらに米国は、対米外交に熱心な姿勢を見せ、1年余りにわたってオバマ大統領の訪問を打診し続けた日本の安倍政権にも配慮しなければならなかった。沖縄県の米軍普天間飛行場の移設問題や、環太平洋経済連携協定(TPP)などの懸案をめぐり、日本に対し言うべきことを言わなければならない立場にあることから、米国は韓国側に対し「オバマ大統領は今年10月、もう1回アジアを訪問する機会がある。そのため今回は(韓国に)行けないことを理解してほしい」と伝えた。韓国側でも「これ以上(来韓を)強く求めたら困らせるのではないか」という声が出ていた。
ところが、クリスマス休暇中に飛び込んできた、安倍晋三首相の靖国神社参拝の知らせが状況を一変させた。韓日両国の歴史認識をめぐる対立がさらに深まっている状況で、オバマ大統領が日本だけを訪問することは、日本の肩を持っているかのような印象を与え、韓国にとっては災いにほかならない。
それ以来、韓国と日本の外交をめぐる総力戦の火ぶたが切って落とされた。年明けとともに米国を訪問した尹炳世(ユン・ビョンセ)外交部(省に相当)長官一行は、ホワイトハウスや国務省に対し「韓国を訪問しないということは、靖国神社を参拝した安倍首相を一方的に支持するかのような印象を与えるのではないか」と説得した。一方、日本も高官を相次いで米国に派遣し、少なくとも2泊3日以上の日程で国賓としての訪問を実現するため奔走した。両国の外交戦が過熱の様相を呈する中、米国政府内部では「韓日両国は、もっと多くの菓子を欲しがり、毎日のようにけんかする双子の兄弟みたいだ」という話まで出た。
だが、歴史認識をめぐる挑発で北東アジア情勢を不安定化させた安倍首相に対し、内心不満を抱いていた米国側が、韓国の説得に同調したことで、流れは変わり始めた。リチャード・アーミテージ元国務副長官など、ワシントンの代表的な「日本通」までもが「オバマ大統領が韓国を訪問しないというのは、あってはならない」と主張した。とりわけ昨年、安倍首相の靖国参拝で不意打ちを食らったジョー・バイデン副大統領が、韓国の立場を積極的に支持したという。バイデン副大統領は昨年末に日本を訪問した際、安倍首相から「靖国神社には行かない」と言われ、それを韓国に伝えたが、結果的に面目をつぶされることになった。ワシントンの外交筋は「さまざまな意味で、安倍首相の靖国参拝は日本にとって『オウンゴール』になった」と語った。
結局、ホワイトハウスは長い苦悩の末、今月12日に「韓日両国を訪問する」と正式に発表した。日本の望みとは裏腹に、実利を重視するオバマ大統領は、形式的で負担が大きい国賓としての訪問に最初から関心がなかったことが分かった。オバマ大統領が就任後、外国を61回訪問したうち、国賓としての訪問は2011年5月の英国訪問だけだ。
ワシントン=イム・ミンヒョク特派員
朝鮮日報/朝鮮日報日本語版
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2014/02/14/2014021400877.html
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