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2014-02-14 09:52:52
日本で報道される内容が、面白くないはずです。「報道の自由度」が下がる一方で、とうとう過去最悪の59位まで下がり、先進国の中ではただ一つ、「日本は顕著な問題のある国」にランクされてしましました。韓国、台湾をも下回る状態です。
自由度が下がるということは、何を意味していますか。自由な報道がないということは、つまるところ「お上からのお知らせ」を流通させているにすぎないということです。かつてのソ連の政府機関紙プラウダや、今の中国の人民日報に似ている面が強いということです。面白いはずがありません。
こうなる根源には、日本の取材体制が主要官庁に張り巡らされた「記者クラブ」に依存しているところにあります。「記者クラブ」は、官僚側からのニュースのあてがいぶち装置であります。ここに座っていれば、毎日の紙面を埋めるにはたっぷりの”ニュース”が官僚側から提供されます。
しかもこの記者クラブに加盟できるのは、原則として日本新聞協会加盟社に限られます。一部は改革されましたが、ほとんどは変わらずに一部の社の権益を守っています。フリーのジャーナリストは排除されており、取材もままなりません。
記者クラブの電気、水道代などの経費もほとんどが官庁もちです。その代わり、その官庁の不祥事には目をつぶることも少なくありません。持ちつ持たれつの関係です。”やっかいな”フリーのジャーナリストを排除したうえで、自分たちだけの「特権クラブ」でぬくぬくしているのです。
記者クラブ弊害の典型例のひとつが、検察の垂れ流し機関となっていることです。典型的には、小沢一郎氏の冤罪(陸山会事件など)に現れました。記者は、検察の広報機関となり下がり、検察がいうままにウソの話を大々的に流し続けました。
また、東京電力の福島原発事故の際も、いわゆる大手のメディアは、東電側の提供する情報をほとんどそのまま流し、必要な情報の提供を阻みました。東電が行う情報隠し、情報隠ぺいにも加担したのです。東電が、大きな広告費を新聞社に注いでおり、東電には逆らえない構造になっているということでした。
今回、国際的に「報道の自由度」が下がったのも、この東電側の情報隠し、取材制限が影響しました。日本のメディアは、東電の情報隠しとまともに闘うことはありません。
官邸の記者クラブは、官邸の官房機密費も自由に使え、安倍首相の外遊時に随行すれば、そっと「奥さんにお土産でも」と、何がしかが手渡されていたといわれています。それを拒否すれば、「あいつは警戒しなくては」と、”要注意記者”のリストに挙げられて、取材上のいびりに遭うというのです。
引用開始:
【パリ共同】国際ジャーナリスト組織「国境なき記者団」(RSF、本部パリ)が12日発表した、世界各国の報道の自由度を順位付けした報告書で日本は昨年の53位から59位に後退した。東京電力福島第1原発事故の影響を取材しようとするとさまざまな圧力を受けるとされたほか、特定秘密保護法の成立が響いた。
日本は、各国を5段階に分けた分類で上から2番目の「満足できる状況」から、主要先進国で唯一、3番目の「顕著な問題」のある国に転落。東アジアでは台湾や韓国を下回る自由度とされた。
日本は昨年も福島の事故について情報の透明性が欠けるとして大きく順位を落としていた。
:引用終了
日本では、報道機関自体のジャーナリズム意識の欠如があります。ジャーナリズムの中に身を置く使命に対する責任感の欠如が顕著です。正義を貫こうとする意思が頼りないのです。
現在進んでいるのは、安倍政権が進めようとしているTPP(環太平洋経済連携協定)や、辺野古での基地建設、あるいは原発再稼働への動きをあまり邪魔しない報道ぶりです。これでは報道が、面白くなるはずがありません。
もっとも、たとえばNHKでは籾井という会長や、百田、長谷川という突飛な経営委員が、なんとか面白くしようと自ら話題を提供しているようでもありますが……。
これでは、来年もまたランクを下げそうです。
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