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現在の日本政界で政治との結びつきを強くしている財界人二人の情報を簡単にまとめておきます。その二人とはローソン社長の新浪剛史と、楽天社長の三木谷浩史です。この二人はいまどういう政界活動をしているのか。
まず、新浪剛史と三木谷浩史はともに、あの三極委員会のメンバーであることを確認しておきます。
新浪剛史は2012年の東京総会でも、三極委員会に当時の野田首相が出席した時に、その来賓席で姿を見かけました。
新浪剛史と三木谷浩史。この二人はともに自民党、民主党を問わず関わりを持っている。まず、新浪は、野田首相時代に、国家戦略会議の経済成長のあり方など を議論する繁栄のフロンティア部会の委員を務めてTPPなどについて発言しているし、安倍政権でもアベノミクスのキーマンとして産業競争力会議のメンバー として参加している。
一方、三木谷は、去年の参院選挙では鈴木寛の選挙で応援団長を務めていたことが記憶に新しいが、安倍首相との関係 では、全面解禁を求めていた大衆薬のインターネット販売をめぐり、政府が一部の品目で規制を残す方針を固めたことを受け、競争力会議の民間議員を辞める考 えを表明したことが去年話題になった。結局、安倍によって慰留はされたので現在も委員にとどまっている。自分が代表を務める新経済連盟という「第二経団連」をバックに現在は政界への幅広い展開を見せようとしているところだ。
新浪の話題は、先ごろ行われた都知事選では、国家戦略特区の推進役として当選した舛添要一新都知事の応援演説を引き受け、わざわざ街頭に登場したことが一 部の話題をさらった。一方、三木谷も楽天が英語を社内公用語にしていることの関係からか、文科省傘下の英語教育の有識者会議の委員に就任している。(日本経済新聞 2014年2月4日)
▲舛添を応援するローソンの新浪剛史
このようにローソンの新浪と、三木谷はジャンルが違う部分で国家戦略特区が生み出す旨味を創りだすがゆえに、最初にその果実を手にする立場にいる。新浪は ローソンに農業開放のあかつきには農業株式会社として参入を狙うだろうし、三木谷は主に文科省の傘下のスポーツ分野のビジネスや英語教育の規制緩和を狙っ ているようである。この意味で三木谷と新浪の違いは、後者がこれまでの日本のパワーエリートのステータスであるスポーツチームを持っていない、という点である。しかし、ふたりとも古村治彦氏が暴いたようにハーバード人脈ではつながっているわけだ。
そこで面白いのは三木谷と自民党リベラル派の関係である。真偽の程は定かではないが三木谷は2005年に週刊文春で創価学会との関係を取り沙汰されたこと がある。記事には、当時の楽天ゴールデンイーグルスのコーチのなかに3人学会員がいる。
エースとなる予定の岩隈投手も学会員である。楽天の三木谷社長の祖 父(故人)が学会員で幹部であり、その長男、三木谷社長にとっては叔父が現在も学会員である、ということが指摘されているようだ。(「楽天三木谷オーナーと創価学会「最強タッグ」で球界支配の野望」)
このような話は大体尾ひれがつくものだが、仮に記事が事実で三木谷と創価学会の関係が何らかの形であるとするならば、非常に興味深い話題があった。それは創価学会とは全く関係のないある民主党議員のフェイスブックに掲載された写真だ。
▲写真は岸本周平氏のフェイスブックから借用
一枚の写真には、三木谷、自民党宏池会の元重鎮議員の加藤紘一、民主党衆議院議員の岸本周平、NPO代表の湯浅誠らが一緒に写っている。岸本はプリンストン大学留学の元財務官僚で、民主党野田政権時代には消費増税法案の事実上の司令塔になった人物である。
ここで注目したいのは、加藤紘一がいまも日中友好協会の会長をしていることである。加藤といえばアメリカのリベラル派ともコネクションがあるハト派で、いわば安倍晋三のようなネオコン派保守とは犬猿の仲。
岸本議員はFBでは「今の安倍内閣周り、特にNHK会長や一部の経営委員の問題には、皆さん眉をひそめるばかりなひと時」と会合の模様を振り返っているが、非常に興味深い。
民主党は現在も海江田代表と大畠幹事長のグループが数の上では優勢だが、凌雲花斉会ともいうべき、野田、長島、細野、前原のような対米従属派グループはで きるだけ早く海江田代表の首を切って復権したいと考えているだろう。
細野もつい最近まで、大訪米を決行してその模様を決行したが、その訪米の仕切りをした のが前朝日新聞主筆の船橋洋一であるらしい。船橋は前原外相のスピーチの添削もしたことなども週刊誌に報じられたこともある。また、細野や長島のような親 米派の民主党議員と、アメリカの国防総省との震災時の連携を描いた、『カウントダウン・メルトダウン』の取材の際にもつながりを持っていることを考えれば 頷ける話である。
都知事選で細川護煕が惨敗したことにより、安倍晋三は長期政権にかじを切ることが予測される。仮に安倍が辞任させられても次は、都知事選を勝ち抜いた石破総理となるだろう。
そのような中では、民主党も野党再編の機運をつかめなくなり、安倍自民党によって、ちょうどいい形上の野党という形で取り込まれている状態が暫く続く。
そういう中で岸本が宏池会系の加藤紘一や、創価学会との関係もささやかれる三木谷と会合しているのは非常に興味深い。すでに民主党からは山口壮外務副大臣 が自民党二階派に特別会員として無所属のまま入会する前例もあるなど党内の規律が保てなくなっているようにも視える。しばらくは衆院選も参院選もないのだ から、野党再編もない。そうなると自民党の間との連携を個別に模索する民主党系議員も出てくるかもしれない。その意味で岸本が、すぐにどういう動きをする わけではないのだろうが、加藤紘一や三木谷と会合をしたという事実は重要である。
前回のブログ記事で、都知事選の結果で、日本の政界は自公体制が続くと書いた。それは日中の修復も民主党ではなく、公明党や宏池会の系統を経由してのものとなるということだ。ここで自民党内の反安倍勢力が力を蓄えることになるだろう。
三木谷はそういうふうにして自民党のリベラル勢力の取り込みに入っていると思われる。三木谷はすでにケネディ駐日大使とも面会を済ませており、ハーヴァードの対米人脈はある。
無論、新浪もその辺はぬかりなく自民党内での全方位外交はしているのだろうが、彼はいまはともかくも安倍政権のブレーンである。だから、仮に安倍政権が倒れた場合は、三木谷との競争では巻き返されるだろう。
その他の財界人でいえば、民主党時代に政権とのパイプを深めた在日韓国人の財界人である孫正義の存在がある。ソフトバンクの孫正義は球団を保有し、同時に 通信、太陽光など手広くやっているが、同時に米携帯通信第3位のスプリント・ネクステルの買収によって米国市場にも進出し、同時にアリババ・グループとも関 係を持っている本格派だ。この点では、自民党にくっついて、日本の規制緩和でいっちょ儲けてやろうという新浪・三木谷グループとは違う。
以上のように、財界人の政界工作も見ておく必要がある。
http://blog.livedoor.jp/bilderberg54/archives/37043803.html#more
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