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都知事選勝利で慢心暴走 止まらない安倍首相の「原発推進」
http://gendai.net/articles/view/news/147902
2014年2月12日 日刊ゲンダイ
経団連も後押し/(C)日刊ゲンダイ
予想通り、都知事選で脱原発派を封じ込めた安倍首相が、原発再稼働に前のめりになっている。
「有識者会議が昨年12月、新たなエネルギー基本計画について、原発を『基盤となる重要なベース電源』とする原案をまとめましたが、突然の都知事選で『原発ゼロ』が争点になってしまった。この原案を無理やり閣議決定すると、かえって脱原発派が勢いづくと判断した政府は、1月に予定していた閣議決定を先送りしたのです。場合によっては、基本計画を修正する可能性もあったが、原発即ゼロを訴えた細川元首相らが敗れたことで、当初の基本計画のまま進められることになりました」(経産省関係者)
このエネルギー基本計画は今月中にも閣議決定される。現在、稼働している原発はないが、適合性審査を申請している9原発16基のうち、関電の大飯原発3、4号機、九電の川内原発1、2号機など6原発10基については、春にも「審査合格」が出される見通しだという。次々と再稼働が認められるのは確実な情勢だ。
■再稼動だけでなく新設も
それだけではない。安倍政権は原発の「新増設」にも踏み込むつもりだ。都知事選の最中には、電気事業連合会が、自民党議員に原発再稼働や新増設の必要性を訴える模範回答例を配って回り、原発推進の根回しをしていたことも発覚した。
安倍は年初の会見で、原発の新設について「まったく想定していない」と言っていたが、ふざけたことに、同じ敷地内に造る場合は新設ではないというロジックを持ち出してきた。古くなった原発を止めて、敷地内に別の原発を新しく造る「リプレース」は新増設に入らないというのだ。
6日の参院予算委で、茂木経産相は「既存は既存、リプレースはリプレース、増設は増設。それぞれに違う」などと言っていた。詭弁もいいところだ。この理屈では、際限なく原発が建設できることになる。
「どの世論調査を見ても、再稼働反対が過半数を占めているのに、安倍政権はイケイケドンドンで原発推進をやろうとしている。まるで原発事故などなかったかのような態度です。都知事選で細川―小泉連合に勝利したことで、ジャマ者はいなくなったと思っているのでしょう」(政治評論家・森田実氏)
つくづく、都民は最悪の選択をしてしまった。
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