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2014年02月11日(火) 舛添 要一
■勝因は都内全域で街頭演説を多数こなしたこと
2月9日に投票が行われた都知事選挙で、2,112,979票(有効投票者数の43.4%)を獲得し、当選することができた。私を支持して下さった方々に心から感謝申し上げたい。大雪のせいで、投票所に行くのが困難な方もおられたのであろう、投票率が46.14%と低かったのは残念であった。
残念なことと言えば、テレビ討論の機会がほとんどなかったことである。しかも、候補者同士が議論し合うクロス討論が全くできなかった。これは候補者の中に、それを行うことを拒否する者がいたからである。テレビは公器であり、その場を借りて、候補者が自由に論戦を交えることは、有権者に投票の判断材料を提供する絶好のチャンスである。
一昨年末の総選挙でも、政党の党首間でクロス討論が各局で行われた。私も党首として参加したが、熾烈な選挙戦を一日戦った後のテレビ番組出演なので、大変に疲れた。しかし、これはリーダーとしては、当然の義務である。今回討論を拒否した候補者が、「代理なら出す」と言ったときには、怒りよりも、あきれてしまって言葉も出なかったくらいである。
テレビ討論がほとんどできなかったこともあって、街頭演説を多数こなしていった。また、三多摩地域を含め都内全域をくまなく歩き回った。足を延ばした地域、接した有権者の数では、私は、他のどの候補よりも多かったと思う。これが勝因の一つであろう。
そして、何よりも、多くの分野にわたる政策を掲げて、それに賛同を求めて、自分の政策の正しさを訴えたことが、有権者によって高く評価されたのだと思う。
■防災でも、治安でも、経済でも、東京を世界一の都市に
まず、私の政策ありきであり、それに自民党都連、公明党東京本部、連合東京をはじめ、多くの団体が賛同してくれた。当選確実が出た後のインタビューでも、まだ「自民党から除名されたのに・・・」といった類の質問をする記者やキャスターがいたが、選挙戦を通じて結束して戦った自民党、公明党、連合の皆さんとは、政策も都政にかける意欲も一致しており、自民党の中で、過去のことをあげつらう者はいなくなっている。
政策については、「東京を世界一の都市に」というスローガンで戦ったが、具体的に言えば、まずは、福祉である。厚生労働大臣時代の経験を生かして、「揺りかごから墓場まで」、しっかりと都民の生活を守っていきたいと思う。
具体的には、現在8100人いる待機児童を4年間でゼロにする。これは、都議会自民党、公明党も賛同しており、スクラムを組んで前に進めていきたいと思う。同様なことは、待機高齢者についても言えることであり、特養などの老人介護施設の整備も喫緊の課題である。
この問題への取り組みは、様々な切り口がある。たとえば、多摩ニュータウンなどでは、老朽化した集合住宅の建て替えなど再開発が課題である。高層化に伴って、スペースが拡大するので、1〜2階部分をショッピングモールにするとともに、保育所や特養を設置するようにしたいと思う。また、都有地で有効活用されていないものを、廉価の賃料で提供する仕組みをつくりたいと思っている。
保育所については、厚生労働大臣のときも待機児童ゼロ作戦を展開してきたが、省庁間の予算の取り合いなどで、十分な成果をあげることができなかった。大臣としては、国の立場で認可保育所の整備をすすめてきたが、東京都はすでに認証保育所の試みを行っている。簡単に言えば、認可保育所の基準に満たなくても、設置を許可し、保育需要に応えようとするものである。
さらには、保育士や介護士の養成も急務である。問題は、彼らの賃金の安さであり、またキャリアパスがきちんと明示されていないことである。私は、大臣のときに、彼らの給料を上げるように手を打ったが、それでもまだ改善しなければならない。国の施策に加えて東京都のレベルでも、何らかの補助手段を考えてみたいと思っている。
その他、防災でも、治安でも、経済でも、東京を世界一の都市にしたい。そして、何よりも2020年の東京オリンピック・パラリンピックを、「史上最高」と評価されるように、全力をあげたい。問題は山積しているが、全身全霊を傾けて東京都、そして日本国のために働きたいと思っている。都民、国民の皆様のご支援をお願いしたい。
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