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大雪の中でも絶叫/(C)日刊ゲンダイ
都知事選惨敗で闘志に炎 小泉純一郎「脱原発闘争」第2幕へ
http://gendai.net/articles/view/news/147863
2014年2月10日 日刊ゲンダイ
細川は大惨敗だ。さまざまな妨害や戦略ミスがあったとはいえ、200万票を超えた舛添にダブルスコアをつけられ、95万票。98万票の宇都宮にさえ後塵を拝し、3位に沈んだ。
告示前、細川陣営は「宇都宮との“準決勝”に勝って、脱原発票の一本化に持ち込み、舛添と互角の戦いをする」ともくろんでいたが、終始、細川と宇都宮はだんご状態。最後まで脱原発票は真っ二つに割れたままという大誤算だった。
しかし、これで終わりかというと、そうじゃない。細川は敗戦の弁で今後について「志を同じくする人と広く連携し、脱原発活動を広めていく」と言っていた。細川以上に小泉純一郎元首相は「スイッチが入った」状態だ。
「世論調査で細川さんの苦戦が伝えられても、小泉さんのヤル気は最後までまったく衰えないどころか、ますますボルテージが上がっていった」(細川選対関係者)
大雪の中、細川の最終演説の応援に立った小泉は「まだまだ原発なしの社会をつくるために一緒に頑張る」と絶叫した。細川の落選が決まった直後にも「これからも『原発ゼロ』の国造りを目指して努力を続けて参ります」と手書きのメッセージを寄せた。「原発ゼロ」を目指して、細川と一緒にまだ動くと宣言したのだ。
「小泉さんは黙って引っ込む性格じゃない。郵政民営化をトコトン追い求めたように、執念深いのです。特に安倍首相が舛添の勝利で図に乗るのがわかっているから、小泉VS.安倍の神経戦の火花はまだ続くでしょう」(政治評論家・野上忠興氏)
小泉は自民党総裁選に3度挑戦して首相になったが、2度は無謀といわれるほどの大敗だった。負けるほど闘志を燃やすタイプである。
今回は負けたとはいえ、いまだに街頭演説では毎回数千人規模の大聴衆を集められるほど人気は健在。東京の脱原発票は宇都宮と合わせて200万票あることがわかった。依然、原発再稼働に対する批判は根強い。小泉が脱原発で、再び世論を動かす下地は十分あるのだ。
「世間は今後も小泉さんの動向に注目する。自民党内の脱原発派に手を突っ込むのか、息子の進次郎を動かすのか、新党か、政界再編か――。そうやってさまざまな観測が流れるだけで、安倍政権への揺さぶりになります」(前出の関係者)
原発ゼロの国を造るという小泉は、本気だ。
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