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赤旗政治記者
@akahataseiji
【今日の赤旗】徳洲会からの裏献金疑惑による猪瀬前知事辞任にともなう都知事選が投開票され、日弁連前会長の宇都宮健児氏(67、日本共産党、社民など推薦)は当選には至らなかったが2位の大健闘。当選は元厚労相の舛添要一氏(65、自民都連、公明都本部推薦)だった。
宇都宮氏は「舛添氏当確」報道を受け、支援者ら約30人とともに記者会見。「前回選挙と比べたら運動の輪が広がり、大きく前進したと思う」「選挙政策で掲げた福祉の充実、脱原発、原発事故の被災者支援、憲法改悪に反対する運動を続けていきたい」と語った。
宇都宮氏は「大型開発優先の石原・猪瀬都政から、福祉・暮らし第一の都政への転換」「安倍政権の暴走政治ストップ」を訴え無党派層や民主党など他党支持層からも一定の支持を得て追い上げた。原発をゼロにするために行動し、福島原発事故の被災者支援に積極的にとりくむと訴えてきた。
幅広い市民、団体、政党が共同して、宇都宮氏とともにたたかい、とくに若い人たちの創意を生かした奮闘が注目を集めた。
舛添氏は、自民党主導で業界団体締め付けと国会・地方議員総動員の徹底した組織選を展開。街頭演説では福祉・暮らしにかかわる具体的な政策はほとんど語らず、安倍政権との一体ぶりを強調し、大企業のための規制緩和と大型開発優先の石原・猪瀬都政を継承する姿勢を示した。
元首相の細川護熙氏(76、民主、生活、結いが支援)は、小泉純一郎元首相とともに「脱原発」を訴えたが、「福祉などは誰がやっても同じ」と他の争点ではほとんど政策を示すことができなかった。
(「しんぶん赤旗」 2014年2月10日 日刊紙 1面)
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