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2014-02-10 07:47:39
都知事選は大きな差で舛添候補を当選させる結果になってしまいました。リベラル勢力の年来の弱点が今回の選挙戦ほどあらわになったことはないのではないでしょうか。
共同行動が取れないという弱点です。「共通の敵が誰か」をきちんと明らかにできず、同じ敵に立ち向かう態勢を最後まで作れませんでした。
細川陣営にしろ、宇都宮陣営にしろ、敗戦の総括をする場合、この「共同行動が取れなかった」という点を抜きにはまともな総括にならないはずです。ところが、おそらくこの点についてはほとんど触れられないのでしょう。共産党も、「明日につながる希望ある結果を出していただいた」と、むしろ「いい結果」というおとぼけの評価をしています。
だから、これからも「共同行動」への努力は見るべき成果が期待できない。つまり、相変わらず、「オレが正しい」「いや、オレが正しい」と、バラバラ態勢のまま。
そして、相手側は、つまり既得権益勢力側は、「原発再稼働が一定の評価を得た。これが直近の民意だ」と、再稼働への動きを加速させる。脱原発勢力は、反発力が弱まり、再稼働の流れに押し流されかねない。
こうした状況を歴史的な流れから見直すと、態勢翼賛体制が着々と強まりつつあるのが分かります。なかでも、メディアの政府寄り傾向が一段と鮮明になってきました。とくに、国民の受信料で支えられている公共放送のNHKの政権寄りが、異常な偏りを見せ始めました。
全体として、戦争へ突っ込んで行った時の時代、昭和10年代に非常に似通ってきました。集団的自衛権を憲法解釈を変えてでも行使できるようにしようとするのは、何のためでしょう。戦争ができるようにするためです。
特定秘密保護法を、強行採決してまでも成立させたのは、何のためでしょう。戦争ができる態勢を整えるためです。
子どもたちに「君が代・日の丸」を学校教育として強制するのは、何のためでしょう。子どものころから、いざとなれば、戦争ができる心構えを植え付けるためです。
NHKのトップ人事に安倍政権が”お友達”を送り込み、事実上支配下に置いたのは何のためでしょう。「中国がこわいぞ。韓国も油断ができないぞ」と宣伝して、目を外に向けさせ、いざとなれば「戦いも辞さない」という安倍首相の”火遊び”のためです。
既得権益勢力は、がっちりと強固です。対するリベラル勢力はどうか。バラバラです。社民、共産党などの小政党が、「オレが正しい」「オレが正しい」と、重箱の隅をつつき合っています。頼りの小沢一郎氏が率いる「生活の党」は、息も絶え絶えで、力が発揮できません。
野党の中でも、「みんなの党」にいたっては、渡辺喜美代表が、なんとか連立政権へもぐりこめないかと、安倍晋三氏に熱烈ラブコールのすり寄りぶり。
ヒトラーは、選挙によって政権基盤を強固にしました。ヒトラーが台頭してきた時に酷似しているといえます。
こうした流れにブレーキをかけるには、ここの運動もさることながら、やはり「共同行動」の模索が欠かせない。つまり、統一戦線をどう形作れるか。そのための政界再編も急務です。都知事選の最大の教訓は、「リベラル勢力の結集」です。
安倍政権の右傾化はさらに強まると見られます。それに対抗するには、「リベラルの結集」しかないはずです。政党レベルで、あるいは市民運動団体レベルで、幅広く結集のための知恵を集めましょう。お互いに相違点をあげつらうのではなく、同意できる点を強調しましょう。さもなければ、政権側に流されるままになってしまいます。
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