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脱原発が進まない二つの理由
一つは脱原発を阻害するための工作資金が垂れ流されているからだ。除染費用の危険手当が一人日額数千円から一万円、東電などの電力会社が子会社などに発注する仕事代金が二倍や三倍に水増しされたままであること。そして、多分最も大きいのが原発作業員の日当が半分以上どこかで搾取されている問題だ。例えば、東電は原発作業員日当として一人平均7万円は出しているはずだ。しかし、実際に作業員の方へ渡っているのは2万円も行かないのが現状のはずだ。福島第一原発では毎日少なくとも5000人は働いている。だから、5万円×5000人=2億5千万円が毎日脱原発運動をゆがめるための資金として垂れ流されていることになる。年間300日と計算しても750億円にもなる。しかも、東電は柏崎刈羽原発でも相当な人数の原発作業員の方へ明細のはっきりしない日当を出している。そして、更に、全国にある原発で、全国の電力会社が同じように明細のはっきりしない日当を出していて、監督官庁も電気代の監査の際に全くこのことに触れていない。お上黙認の垂れ流しだ。多分、全国では年間1000億円を超える金額が原発作業員日当から横取りされて、脱原発を阻止するための資金に横流しされているはずだ。
第二は、なんと言っても情報が隠ぺいされていることだ。特に困ることは、脱原発を叫んでいる政党や市民運動がそもそも最も肝心な情報を取り上げず、ある意味どうでもいいようなことだけを叫んでいることだ。このことは、「脱原発候補の敗因は何か」で書いたが、もう一度、その部分をここに引用して述べることにする。
隠されている情報、つまり、福島第一原発の原子炉建屋に東電とIAEAによって付けられていた監視カメラの映像が隠ぺいされていることに触れないからだ。
つまり、地震で原発が壊れたことは事実であり、その結果、放射能漏れが地震直後に大規模に起こったのだ。それによる被ばくを隠すために水素爆発での被ばくをさせたのだ。安定ヨウ素剤を配ると、水素爆発での被ばくが避けられていたことになってしまい、地震直後の被ばくが明らかになるから安定ヨウ素剤も飲ませなかったのだ。当然、SPEEDIのシュミレーションデータが公開されなかったのも原発近隣の住民を水素爆発で重ねて被ばくさせる必要があったからだ。こう推理するしかない結果になるために、いつまでたっても監視カメラ映像は公開されない。しかし、この結果、いつまでたっても地震影響があったことが明らかにされず、使用済み核燃料はプールに保管されたままになる。
現実の被害を述べないで単なるお題目を述べても、現実の電気代値上げと対抗できるはずがない。
こんなことをやっていても脱原発が進むはずがない。おままごとをやっている間に、次の原発事故は起こるだろうし、それ以外の仕掛けもどんどんとされていくはずだ。資金の垂れ流しを止めること、そして、少なくとも福島での甲状腺検査の結果をもっときちんと情報公開するべきだ。これさえできないようであれば、まったく脱原発の望みはないと言わなければいけない。座して死を待つだけだ。
2014年02月09日23時05分 武田信弘 ジオログのカウンターの値:42722
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