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運動の「統一と分裂」の意味を探ることにした (Wikiにより)
1)共産党参議院選挙得票
山本太郎は、2013年7月21日の参議院選挙で、当選した。(三宅洋平のことは省く)
その時、共産党は、2001年以来12年ぶりに吉良佳子が、703,901票で議席を得た。得票数は過去二回より15万票ほど多かった。民主党の凋落の恩恵を受けた。
参議院選挙では、それまで二回続けて、ほぼ同数の得票であった:
2012年 小池晃 552,187票、 2007年 田村智子 554,104票 と僅か2000票差であったので、 参議院選挙での共産党支持層の固定票は、約553000票とする。
2)衆議院選挙においては、 2012年484,365 7.41% 2009年665,462 9.61% 2005年586,017 8.85% 2003年532,376 9.27%
平均 567,055 8.785%(得票率、投票率は50-60%、有権者1000万)
3)都知事選挙にも共産推薦として
2007年 吉田万三 629,549 11.4% 2011年 小池晃 623,913 10.35%
とTV出演の多い小池氏と吉田氏も差1%以下!
都知事選の場合、共産推薦候補は 平均626,000票とする。
4)上記より、共産党公認・推薦候補の得票の絶対数は、投票率の左右されず、
選挙の性格ごとにほぼ固定されていることが判る。
5)宇都宮氏の場合:
2012年12月16日に、宇都宮健児氏は、968,960票を得た。
しかし、この時は、共産党推薦だけでなく、日本未来の党、社民、緑の党、新社会党、 生活者ネットの推薦も受けた“統一”候補であったことを忘れてはいけない。
この衆議院比例代表(東京都選挙区・同日開票)選挙での宇都宮氏推薦党派別得票は、
1) 日本共産党 484,365 7.41%
2) 日本未来の党 448,689 6.86% 3) 社会民主党 299,032 4.32%
この三党の得票合計は、1,232,086 18.59%の得票であるから、 宇都宮氏の得票は、これら三党得票の 78%でしかなかったことになる。 自民党・公明の他に、維新の会、民主党、みんなの党もあるのに、 どこからも一票も取れなかったのと同じである。
見てきたように、共産党推薦都知事候補は、誰であれ、626,000票取れる
との実績からすれば、宇都宮氏の968,960から626,000除くと、残りは343,000となる。
今回も推薦している社民党の支持者が、前回もまとまって支援していたと考えると、
この343,000‐社民票300,000とすれば、獲得した浮動票は、わずか43,000票だった
ことになる。
あれだけ、三十年以上もサラ金対策で何万もの人を救い、ブラック企業対策等々の支援を行ってこられたが、それらの沢山の人は、得票数全体の5%未満だったという事である。
勿論、違う考え方もできる、例えば、翌2013年に 吉良佳子氏が703,901を得票するが、共産党支持の輪が飛躍的に広がっており、すでに宇都宮氏の票に含まれていると考えると、その場合は968,960から703,901で、約265000票だけが、消滅しつつある社民党から
来たとも考えられる。
いずれにせよ、翌2013年7月の吉良佳子の703,901と山本太郎の666,684の小計1,370,585票は、宇都宮氏が“統一”候補として獲得した968,960票より、ちょうど40万票多かったのだ。
すなわち、宇都宮氏は、統一候補としては魅力が薄く、浮動票を集める事が出来なかった事を数字が物語っている。
しかも、あの傲慢な猪瀬候補相手に、330万票も差を付けられたわけであるから、誰かが指摘していた通り、コールド負けの敗戦投手、ノックアウトされて、当面の間、二度と試合には出られない負けを喫し、ブーイングを受けたのが、宇都宮候補である。
宇都宮氏が、統一候補として対峙したのは、猪瀬65.27%、松沢成文9.35%、笹川堯2.70%、中松氏など(小計:5.02%)に対してであって、合計は、14.58%:82.34%となり、惨敗であった!
Wikiによれば、「都知事選では、1983年都知事選の松岡英夫以来29年ぶりの共社共闘であった。「脱原発」などを訴えたが、大きな争点にはならず得票数2位で、法定得票にも届かなかった」。とある。
6)「反原発陣営の分裂か統一」について
東京都有権者を1000万人とすると、そこでの都知事選挙で固い共産党支持者626,000人と宇都宮氏獲得票968,960票の差に、社民党支持者(25万)を参入すると、大目に見て10万人の浮動票の獲得がテーマと言う事になる。
東京都で10万人と言うのは 1%ということで、雨が降っても変わるような類の数である。
反原発陣営と言うのは、そんな小さなコップの中での陣取りでなく、有権者全体を反原発に導いてゆくことが肝要である。
従って、「反原発陣営の分裂」というのは、ほとんど意味を持たず、マスコミ・体制側・共産党自身が作り出した、「ためにする話」の類でしかない。
だからこそ、細川・小泉両者は、「原発ゼロの実現」をターゲットにして、何をどう動かさなければ、この目標は達成できないということを熟知しているので、為政者の経験保有者として、小さなコップの水滴のような存在を争うなどと言う事はしなかったのだと思う。
山本太郎・三宅洋平などは、大局観も持たず、構図も見れぬまま右往左往し、宇都宮陣営が作り出す、彼ら特有な「常識の世界」の迷宮から出ることができずに、彷徨ってしまったのだと思う。また、河合弁護士や鎌田氏たちも、「統一と分裂」の実際的な意味を考えることなく、神話を相手にしてしまったのではないかと同情する。
細川護熙さんと小泉純一郎両氏のご英断に感謝し、
明日の勝利を念願するものである。
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P.S.Wikiを見ていると、公明党も同じパターンだと気が付いた;
参議院選挙での 山口那津男氏の得票は
2013年 797,811
2007年 794,936(僅か、3,000票の差!)
2010年 806,862(僅か、9,000票の差!別候補 竹谷とし子(公明)
やはり、岩盤の固定支持者層がおられる。
東京での選挙は、1000万人有権者から共産62万・公明支持者80万を除いた約800万人を対象にする選挙戦略でなければならない事が判る。
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