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安倍首相の趣味趣向は“自由”だが、そのためにとばっちりを受ける可能性がある国民はたまったものではない。
安倍首相は、失礼ながら、保守愛国を好む気質かもしれないが、思想や哲学そして政治論理として保守主義や愛国主義を堅持しているわけではないと見受けられる。
“危ない”人たちに重責を担わせているのも、自身に欠けている保守主義性や愛国主義性を補うための手法の一つだと思っている。
言い換えれば、保守派政治饅頭を売る「岸−安倍商店」の当代として、どうしても拭いきれない自分の軽いリベラルチックな考えを隠す蓑として、“わかりやすい”右翼的な言動をする人たちを周辺に配しているわけである。
籾井会長及び百田氏・長谷川さん両経営委員の“放言”問題の責任は、籾井氏は間接的(陰での工作も含め)だが、最高の任命権者である安倍首相にある。
“放言”の主であるお三方は、その思想信条に対する好悪は別として、立場についての理解が欠落した子どもじみた振る舞いと指弾したい。
安倍首相サイドとしては、彼らを咎めると、自身の任命責任が問われることになることから黙認せざるをえない。それ以上に、彼らのクビにさわるようなことをすれば、保守派政治家としての安倍氏の命運が尽きることになると思っているため、そっとしておくしかない。(愛国保守を気取っているひとたちが失礼ながらうすらバカだから)
日刊ゲンダイは、「百田氏はさらに、東京大空襲や広島、長崎の原爆投下を「これほど悲惨な戦争犯罪はない。大虐殺だ」と批判し、東京裁判は「(米軍の)大虐殺をごまかすための裁判だった」と、アメリカまで挑発している」と書いているが、百田氏の認識には同意する(東京裁判の位置づけは不同意)。
しかし、都知事選のある候補者の応援演説のなかだからというわけではなく、NHK経営委員という立場の百田氏に許される内容の広言ではないと思う。
百田氏は白身のツイッターで「<アホか!不偏不党は放送のみ。個人の思想信条は認められて当然。これがダメというなら、NHKの経営委員など、いつでも辞めてやる!>」と語っているようだが、度合いや色合いの違いはあっても放送に不偏不党はないし、今回の“放言”に対する批判は個人の思想信条を認めないものではない。
“放言”の基本的問題は、公共放送NHKの経営委員でありながら、公職選挙の特定候補者を応援する演説を行ったことである。
百田氏がそのような行動を望み認識が分かれる問題である側に立った主張をしたいのなら、NHK経営委員をやめたほうがいいと助言する。
長谷川さんの女性観はそれほどおかしなものとは思わないが、妊娠出産育児は、それぞれの家族の問題であり、産みたくても妊娠できないひとや産んだ子どもを育て上げる自信がもてない経済条件の家族もあるのだから、「子供を生み育てることが女性の一番大切な仕事」という表現は好ましいものではないと思う。(「子供を生み育てることも女性にとって大切な仕事」程度)
野村秋介氏に対する追悼として書かれた、野村秋介は神にその死をささげたのである」、野村氏の行為によって「わが国の今上陛下はふたたび現御神になられた」という文章を読んでいちばんひくのは今上天皇その人だと思う。
皇室は、時代時代の政治状況に合わせて存在意義を変えることで長らえてきたのだから。
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[日刊ゲンダイ2月6日号P.2]
これが本質だ NHKの“お友達”にクビを絞められる安倍首相
長谷川氏は野村秋介氏拳銃自殺を礼賛
つまり、これが安倍政権の本質ということだ。
“お友達”のNHK経営委員たちが問題発言を連発している。
大ヒット映画「永遠の0」の原作者でもある百田尚樹氏(57)が3日、都知事選に立っている田母神俊雄の応援演説で、「南京大虐殺はなかった」などと持論を展開。不偏不党をうたう公共放送の経営委員として素質を問う声が上がっている。
百田氏はさらに、東京大空襲や広島、長崎の原爆投下を「これほど悲惨な戦争犯罪はない。大虐殺だ」と批判し、東京裁判は「(米軍の)大虐殺をごまかすための裁判だった」と、アメリカまで挑発している。
当の百田氏は白身のツイッターで<アホか!不偏不党は放送のみ。個人の思想信条は認められて当然。これがダメというなら、NHKの経営委員など、いつでも辞めてやる!>と反論している。
一作家が伺を言っても自由だが、経営委員会といえば、経営方針などの重要事項を決議する最高機関だ。
これだけじゃない。百田氏と同じ経営委員で埼玉大名誉教授の長谷川三千子氏(67)も先月6日付の産経新聞のコラムで、<女性の一番大切な仕事は子供を生み育てることなのだから、外に出てバリバリ働くよりそちらを優先しよう>などと、“男女共同参画”を批判した。
これも物議を醸していて、安倍は昨4日の衆院予算委で、「仕事で活躍する女性も、家庭に専念する女性も生き方に自信と誇りを持って輝ける社会を私は目指している」と、ロボットのような答弁で釈明に追われたが、いかにも苦しい。
さらに、長谷川氏は、朝日新聞に乗り込み拳銃自殺した新右翼「大悲会」の野村秋介元会長(当時58)を礼賛する追悼文を発表していたことが分かつた。けさ(5日)の毎日新聞が報じている。
追悼文集は昨年10月に発行された。長谷川氏は「野村秋介は神にその死をささげたのである」と礼賛。野村氏の行為によって「わが国の今上陛下はふたたび現御神になられた」と憲法が定める象徴天皇を否定する記載をしていた。メディアヘの暴力による圧力には一切ふれていない。
百田氏も長谷川氏も、安倍の再登板を支援した有識者らの会のメンバー。それで経営委員になった、安倍首相と同じ考えの持ち主だ。
「百田氏も長谷川氏も、安倍首相の代弁をしているつもりなのかもしれません。経営委員の一連の発言は、首相本人が隠そうとしても隠し切れない“安倍カラー”がにじみ出たということですよ」(政治評論家・本澤二郎氏)
得意のお友達人事が、じわじわと自分のクビを絞め始めている。何だか7年前に政権を放り出した時に似てきた。
- 百田氏の国会招致で民主にブーメラン 松原国対委員長は大丈夫?:国会議員は首相やNHKの会長・経営委員とは違う立場 あっしら 2014/2/06 17:55:48
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