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2014/02/04 23:19
東京都知事選挙まで、あと数日となった。今日メルパルク東京で、細川氏、小泉氏の演説会が行われていた。1600人収容の会場が満席であった。
細川氏と小泉氏が到着する前に、細川氏の夫人が時間を繋いだが、話しぶりは熊本の地元で演説していただけあって、細川氏本人よりも上手なくらいであった。夫人の話の中で、細川氏は、殿、殿と呼ばれ、何一つ苦労はなかったように思われているが、独立して誰の援助も受けずに政治活動をしていたので、子供たちには親戚のからのおさがりを与え、裕福ではなかったということが印象的であった。とても殿様のような優雅な生活ではなかったようだ。また、世の不条理には我慢出来ず、何事も奥さんに相談無く決めてしまうそうで、今回も原発が何の反省も無く再稼働されそうな状況に怒り、やむにやまれず、小泉氏に尻を押され立候補したとのことだった。
この演説の前に、原発事故で故郷を追われた南相馬市の桜井市長の、人の心を揺さぶる迫真の演説が場内に映し出された。これを聞いて原発事故の悲惨さを感じないものはいないだろう。安倍首相がこれを聞いてやはり原発を推進するなら、人間性がないと言っても過言ではないと思う。
南相馬市の桜井市長による細川候補への応援演説
その後、細川氏、小泉氏が演説したが、それぞれ普段車上で話している内容であった。細川氏は、東京オリンピックでは再生可能エネルギーで全てをまかなうアイデアを述べた。また、フジテレビの朝の番組に候補者4人が出演したときは、自分には脱原発について10秒話させただけで、今回の争点はないとスルーしたことを話し、マスコミの半分は原発の争点化を隠していると強く非難した。
一方、小泉氏の演説も圧巻であった。小泉氏が脱原発に至った経緯を時間を掛けて話し、自分達がフィンランドのオンカロの核廃棄物の貯蔵庫を見学しに行ったときのことを、詳細に話した。島全体が一つ岩盤からなるところに、400mの深さの地下室を掘り保管する。
その掘った空間の壁に水が滴っている影響を10万年先まで予測しなければならないと聞き、直観的に日本では無理だと悟ったと述べた。日本は100m、200mも掘れば、地下水が至る所から湧き出るからである。また、非常に面白いと思ったのは、10万年先の人類に、核貯蔵庫であることを伝える言語をどうするか見当が付かないとも述べた。1000年でもどうなっているかわからない。核廃棄物貯蔵と書いてあったとしても、人は近づくなと言ったものには近づくものだと述べ、そんなものを日本は使うべきではないと述べた。
また、原発をゼロ、再稼働をしないと政府が決めて、中間貯蔵場所を自治体にお願いするのなら、まだ道理があるが、原発をどんどん稼働して核廃棄物を増やしておきながら、自治体に増え続ける核廃棄物の保管をお願いしたって、さらなる廃棄物の保管を押し付けられることを怖くて誰も手を挙げないないだろうと述べた。本当に小泉氏の推察は正しい。
原発エネルギーから再生可能エネルギーへの転換で、原子力ムラ勢力から攻撃、批判されることに対しても小泉氏は良く勉強している。風任せ、日照任せなど、自然任せの電力はコントロール出来ないという批判に対して、それを蓄電技術でカバーすると述べた。
その例として、電気自動車、水素を燃料とする燃料電池車を挙げていた。燃料電池車はもう2015年には最初の商品がトヨタ、ホンダから売り出される。ガソリンスタンドには、水素ステーションが併設されることも述べていた。電気を蓄電池に保管するばかりでなく、電気を水素として貯蔵するということである。2020年にはトヨタは大衆車並みの値段で燃料電池車を売り出すと言っている。
細川・小泉両元首相が、原発が1基も動いていない今の時期だからこそ、日本の経済、未来の為に原発ゼロを打ち出すべきだと述べた意味は重い。宇都宮氏も脱原発を主張しいているが、公約の中の一つであり、細川氏が訴えている比ではない。
ここは、脱原発を最大争点であると思っている人は、舛添氏に勝つためには票が分散しないように細川氏に投票すべきだ。
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