★阿修羅♪ > 政治・選挙・NHK160 > 734.html
 ★阿修羅♪  
▲コメTop ▼コメBtm 次へ 前へ
米国からのプルトニウム返還要求「明らかな政治的メッセージ」〜岩上安身による京都大学原子炉実験所助教・小出裕章氏インタビュ
http://www.asyura2.com/14/senkyo160/msg/734.html
投稿者 小さい象さん 日時 2014 年 2 月 04 日 22:51:46: awvfTcnqMZovg
 

2014/02/03 米国からのプルトニウム返還要求「明らかな政治的メッセージ」〜岩上安身による京都大学原子炉実験所助教・小出裕章氏インタビュー
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/123411
IWJの記事です。是非視聴ください。

<小さい象さんの感想>
 原発も大切だがそれと同期して行われている経済特区などの利権集団の資本主権主義の普及に庶民が対抗しないと、国民主権や生きる・暮らす・子供を育てる権利が失われる。原発と貧困は同根の問題だ。一緒に論じて一緒に解決しないと。これは利権・官僚統制国家が生み出す罪悪だ。宇都宮候補は、たとえ選挙で負けても現実社会で政策を発言し影響を与え実行し続けると思う。この馬鹿な生真面目さ、サラ金規制を与党自民党まで説得して成立させた執拗さと泥臭さを評価すべきと思う。ただし、細川・小泉氏が脱原発で声を上げたのは、これは素直に評価し受け入れるべき行動だが、菅直人や野田佳彦がいる民主党が応援している。彼らは公約破りの番長だろう。先の参議院選単独候補ミスター20ミリシーベルト鈴木寛も応援しているのかな。

以下、岩上安身氏のツイートのコピーです。

 2月3日「岩上安身による京都大学原子炉実験所・小出裕章氏インタビュー」の模様を実況します。都知事選、それから米国によるプルトニウム返還要求についてうかがいます。

岩上「共同通信が米国のプルトニウム返還要求について報じました。IWJが外務省に取材したところ『ノーコメント』だと。否定せず。この問題について、加藤典洋さんが『核技術抑止論・潜在的核保有論ができなくなる。中庸の論理が通用しなくなる』と指摘しています」

 日本は原子力平和利用という言葉を使い、あたかも原子力は平和のためだと装ってきました。作家の野坂昭如さんは『それはおかしい。戦時利用と平時利用の使い分けだ』と。日本の原子力開発は、電気のためではなく核兵器保有がスタートでした。日本の核燃料サイクルは、原爆を持つためにこそ導入されたものです。これは、日本が米国の属国だったから、かろうじて持つことを許された。しかし安倍政権が暴走しているので、米国は日本の動向を非常に危惧しているのではないでしょうか。

岩上「日米原子力協定が締結された当初、米国は日本を『反共の防波堤』にしたかった。それから、第五福竜丸事件以後の日本の反核運動を抑えるために原発という『アメ玉』を提供しました。この日米原子力協定の包括協定が2018年で切れます」

 私は政治の専門家ではないのでよく分かりませんが、安倍さんのような人がいる限り、2018年に原子力協定を見直す時、米国は締め付けを強めるのではないでしょうか。原子力ムラから安倍おろしが起きるかもしれません。

岩上「小泉さんが脱原発を訴えています。小泉さんは米国からの安倍政権に対する警戒心に対し、新たな受け皿を作ろうとしていると考えられないでしょうか」。

 それは分かりません。ただ少なくとも、現在の自民党内に、安倍さんの暴走を止められる勢力がいないのは確か。

岩上「安倍さんさえ取り除けば、この右傾化の流れを止めることはできるのでしょうか。田母神さんや石原慎太郎さんは、核武装独立を唱えています」。

 今の日本で『核兵器を持ってしまえ』という声は決して大きくないと見ています。

岩上「原発に関しては、原発や放射能そのものの危険性を論じると同時に、原発を抱えるこの日本という社会の危険を考えなければならないのではないでしょうか。核兵器保有といった外交・安全保障の問題、核燃料サイクルを巡る米国との関係も含めて考えるべきでは」

 この世界の事象はすべてつながっています。原発それ自体の危険性だけでなく、核兵器の問題、靖国参拝の問題、沖縄の問題、これらを含めて考えなければいけない。米国が返還要求しているプルトニウムは300キロ。しかし日本は既に44トン保有している。日本の原発で生み出されたプルトニウムは、米国としては返還要求はできない。今回の300キロの返還要求は、次のステージを見据えての政治的なメッセージでしょう。

岩上「加藤典洋さんが引用している、遠藤哲也さんという方がいます。日本の核交渉を中核で担ってきた方です。その方がレポートを公開するなど、最近になって発言するようになっています。このプルトニウム44トンはこれからどうなるのでしょうか」

 日本はもんじゅを使うんだと言ってきましたが、全く使いものにならなくなってしまった。そこで、原発でプルトニウムを再利用するプルサーマルをやらざるを得なくなってしまいました。溜まったプルトニウムは核兵器に転用されないよう厳重に管理すべき。

岩上「脱原発の議論が本格化しないのは、根本のところでこのプルトニウムの議論を避けているのでは」。

 そうです。国際社会は日本を警戒しています。国際社会が、日本がプルトニウムを保持することに警戒感を持たないはずがない。全体的な戦略が必要です。

岩上「日本はこれまで、米国の管理下で『あいまい戦略』を取ってきました。これは今後も可能でしょうか」。

 これまで政財界の中心を担ってきた人達は『あいまい戦略』を取ってきました。私の考えでは、日本は徹底した平和主義を取るしかない。

岩上「徹底した平和主義は可能でしょうか」。

 軍事で国を守るのではなく、諸国民の公正と信義に信頼して安全を守る、と憲法にあります。米国だけを信頼して中国を敵に回すのではなく、諸国民の信義に信頼するという関係を構築しなければならない。

岩上「米国は2つの矛盾したメッセージを発しているように思う。中国と仲良くしろといいつつ、対立を煽るようなこともしています」。

 日本と中国の戦争には巻き込まれたくない。しかし、自国の世界戦略には日本に負担を強いたいのでしょう。

岩上「今国会での焦点は、解釈改憲による集団的自衛権行使容認と、TPPの内国化とも言える国家戦略特区です。いずれも米国の要求に基づいたものでは」。

 日本の原子力政策は、米国の庇護のもとで継続されてきました。米国の顔色をうかがい続けるのでは。

岩上「NPT脱退を主張する声もあります。日本はこっそり核兵器を持つことが可能でしょうか」。

 日本はどうしても核兵器を持ちたいということで、再処理工場を作った。米国は当初反対だったのでフランスに協力してもらい、最終的に米国を説得しました。米国の手下であるIAEAが最も力を入れて査察をしてきたのが日本。日本の再処理に対する米国の警戒感は非常に強い。にも関わらずかなりのプルトニウムが行方不明になっています。米国は韓国に米韓原子力協定を結んでいますが、再処理は認めていません。六カ国協議の目的は、北朝鮮だけに核保有を許さないのではなく、朝鮮半島全域での非核化です。だから米国が韓国に再処理を認めることはないでしょう。日本が取るべきは、日本発信で非核化の動きを広めていくことです。

岩上「宇都宮健児さんのことはどうお考えですか」。

 宇都宮さんに都知事になってほしいと考えています。田母神さんは勿論、舛添さんには都知事になってほしくない。細川さんと宇都宮さんが対立するようになって残念。一本化してほしかったのですが。

岩上「細川さんは池上彰さんのインタビューに応え、核兵器保有の考えはないとおっしゃっています。そういう点について、田母神さんと論戦をしてほしいのですが」。

 山ほど争点はあるので、活発に論戦をしていただきたいと思います。

岩上「最後に。細川さんと小泉さんは行政改革研究会で一緒にやっていた仲です。さらにそこに小沢一郎さんがくっついている。どうご覧になっていますか」。

 小沢さんは私の所に来て、随行の記者団に原発反対を明言してくれた。ありがたいと思っています。私は小泉さんのことは嫌いですが、オンカロにまで行って原発反対を唱えるようになったのは、正しいと思います。細川・小泉・小沢連合が脱原発のシングルイシューで戦うことは、原発反対を言っている私からすれば歓迎すべきことです。しかし、原発以外に語られていないことが多くあります。脱原発に向けた戦いは、今回で最後ではありません。私は1970年代に原発をやめさせたいと思いましたが、ずっと負け続けてきました。しかし、負け続けながらも戦い続けることが重要では。昨日、大阪で参加した集会で、『微力であるかもしれないが、無力ではない』という言葉がありました。その通りだと思います。沖縄でも、何回負け続けても戦いは続いてきました。一人の人間で完結するのではなく、戦いは何世代にも継続するものです。

岩上「敗者になってしまえば、すべては無意味だという議論があります」。

 もちろん、そうではありません。ただし選挙という制度では、勝者と敗者との間に大きな違いが生じてしまうことは確か。だから、私は選挙は嫌いなのです(笑)。

岩上「都知事選の後、大阪市長選という流れになっています」。

 本当に愚かなことです。橋下徹さんという方は、常に注目を浴びていたい人なのではないでしょうか。大阪にとって非常に不幸なことです。

 

  拍手はせず、拍手一覧を見る

コメント
 
01. 2014年2月04日 23:20:48 : NmBc1cOWqE
安倍に対する退場勧告かな。

02. 佐助 2014年2月04日 23:21:50 : YZ1JBFFO77mpI : wpmCg8U5S6
「四つの疑問」
(1)分子レベルにおける共鳴共振の原理についてどうすべきだと思っているのでしょうか,イオン化すると強い共鳴振動数の応力によって容器やパイプを酸化または還元して、穴をあけたり、亀裂を発生させたり、腐食させますが,福島原発の真の原因はなんだと思いますか。そして福島原発が、自動停止したにもかかわらず、炉心が溶解したのはなぜですか。すなわち共振・共鳴振動の発生しない材料・材質にすべきではないですか。

(2)ウラニウムが自己崩壊して発生させる電子の放射線量は多いため発熱量は高くなる。自己崩壊しても、高い放射線量をもつセシウムやプルトニウムに分裂誕生する。だったらナゼもっと低い発熱量を放射する原子を燃料棒に採用しないのか?疑問

(3)使用ズミの核燃料処理も考えずに各国が原発計画する最大の理由は何でしょうか。特に日本の政府は何を考えているとおもいますが。

(4)東京の放射能汚染化は何時迄も続きますがまだ余裕があると思いますか,東京オリンピック開催できると思えないのですが,穴の開いたバケツのような水棺する方針を採用しているため、高い放射能濃度は地球にバラ撒かれざるをえません。


03. 2014年2月04日 23:47:17 : drpv3LsYu6
IAEAが日本を徹底マークしていたとは面白いな

しかし原子力の平和利用というのはアメリカ発の「言い訳」だろ
なぜなら、冷戦通の軍拡のなかで、何とか放射能に対するネガティヴな感情を抑えたかったから

だから「政治的メッセージ」としてどこまで重いものなのかってのは
今ひとつ分からない
なぜならアメリカの核に対する姿勢は変わっていないから


04. 2014年2月27日 14:27:59 : 6nQYOJZS5M
韓国に禁止した核再処理…米国、ベトナムには黙認(1)
2014年02月27日09時34分
[ⓒ 中央日報/中央日報日本語版]

米国がベトナム政府と「核燃料製造のためのウラン濃縮と再処理をしない」という条項を明示していない原子力協定文に合意した。

オバマ大統領は24日(現地時間)、米国・ベトナム間の民間原子力協定が「米国の安全を脅かさない」という決定文を国務長官とエネルギー長官に伝えた。米政府は合意文を議会に送付し、議会が90日間に異議を提起しない場合、協定文は効力を発揮する。

協定文には「ウラン濃縮と再処理をしない」という条項がない。その代わり協定文の前文に「ベトナム政府は(自国内で濃縮と再処理をせず)国際市場で必要な核燃料を調達する」という政治的宣言を入れることにしたと、米政府当局者が明らかにした。

ケリー米国務長官とファム・ビン・ミン・ベトナム外相は昨年10月、ブルネイで開かれた東アジア首脳会議(EAS)でこうした内容の原子力協定文に合意した。その後、米国務省は波紋を懸念し、関連内容を公開せず隠してきた。

今回の米国・ベトナム原子力協定文は、韓米原子力協定と比較し、公平性をめぐる論争が予想される。飽和状態に達した原発廃棄物の処理のために使用済み核燃料の再処理を主張する韓国政府の要求に対し、米政府は不拡散原則という基準を突きつけて拒否している。朴槿恵(パク・クネ)大統領が自ら米国側を説得したが、韓米原子力協定改定交渉は隔たりが埋まらず、従来の協定を2016年3月まで2年延長することにした状態だ。

米国が長い同盟国の韓国とは違い、ベトナムに対して大きく譲歩をしたのは、急成長するベトナム原発市場をライバルのロシアより先に確保するための布石だ。ケリー長官は昨年末、「ベトナム原発市場は2030年までに500億ドル規模に成長するだろう」と述べた。

こうした事実が伝えられると、米国内の核不拡散論者と議会内の強硬派が一歩遅れてブレーキをかけている。米国核不拡散教育センターのソコルスキー所長は米軍縮協の会報で「ベトナムの場合、核安全のためのインフラが整っていないうえ、安全管理器具も不足した状態」とし「より明確な不拡散装置をしない場合、危険な前例を残すおそれがある」と指摘した。

一方、米国務省の高官は「法の条文にはないが、協定文の前文にベトナム政府の政治的約束を明示しただけに、十分に拘束力がある」とし「濃縮や再処理を原則的に禁止することにした」と主張している。

http://japanese.joins.com/article/311/182311.html?servcode=A00§code=A20

韓国に禁止した核再処理…米国、ベトナムには黙認(2)
2014年02月27日09時35分
[ⓒ 中央日報/中央日報日本語版]

米国がベトナムとの原子力協定交渉で、韓国に対してよりはるかに柔軟な態度を見せるのには理由がある。ベトナム政府は電力不足問題を解決するため、2030年までに電力生産量全体の10%以上を原発に依存する計画だ。ゴッテモラー米国務次官(軍縮担当)は「ベトナムをはじめ、今後10年間に米国の原子力関連輸出が1000億ドル規模にのぼる可能性がある」とも述べた。

市場規模が大きいだけにライバルも多い。特にロシアのプーチン大統領は、ベトナムに最初の原発を建設するという名目で、昨年12月に80億ドル規模の国債を発行する協定に合意した。こうした事情の中、ベトナム政府は濃縮および再処理禁止条項で明文化しようという米国の要求に反対してきた。米国としては核不拡散という原則に執着すれば、原発市場進出という経済的な利益を放棄しなければならない状況となったのだ。前文に政治的な約束をするラインで交渉を終えたのは、こうした内部事情のためだ。しかし反対の声も少なくない。

◇韓米原子力協定交渉に与える影響は?=ベトナムに例外が適用されたのは、米国の戦略的計算というのが政府の分析だ。ロシアの原発受注独走を防ぎ、地政学的な側面でベトナムが中国影響圏に入るのを防ぐために“ニンジン”を出したということだ。ベトナムが現実的に再処理や濃縮能力がないという点も考慮された。

国立外交院のキム・ヒョンウク教授は「米国が韓日関係が揺れる半面、韓中関係が近づいているという点を懸念する状況の中、韓国政府が二重基準を浮き彫りにすれば、交渉の局面を有利に導くことができるだろう」と述べた。

政府は濃縮・再処理権限を確保できなくても、ベトナムのように禁止規定を排除したり、少なくとも平和的研究の場合は事前同意規定などを緩和する形で協定を改定することを希望している。政府は4月または5月中にワシントンで第10回韓米原子力協定改定交渉を再開する方針だ。

http://japanese.joins.com/article/312/182312.html?servcode=A00§code=A20


  拍手はせず、拍手一覧を見る

フォローアップ:

この記事を読んだ人はこんな記事も読んでいます(表示まで20秒程度時間がかかります。)
★登録無しでコメント可能。今すぐ反映 通常 |動画・ツイッター等 |htmltag可(熟練者向)
タグCheck |タグに'だけを使っている場合のcheck |checkしない)(各説明

←ペンネーム新規登録ならチェック)
↓ペンネーム(2023/11/26から必須)

↓パスワード(ペンネームに必須)

(ペンネームとパスワードは初回使用で記録、次回以降にチェック。パスワードはメモすべし。)
↓画像認証
( 上画像文字を入力)
ルール確認&失敗対策
画像の URL (任意):
  削除対象コメントを見つけたら「管理人に報告する?」をクリックお願いします。24時間程度で確認し違反が確認できたものは全て削除します。 最新投稿・コメント全文リスト

▲上へ      ★阿修羅♪ > 政治・選挙・NHK160掲示板 次へ  前へ

★阿修羅♪ http://www.asyura2.com/ since 1995
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。
 
▲上へ       
★阿修羅♪  
この板投稿一覧