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2014/02/03 米国からのプルトニウム返還要求「明らかな政治的メッセージ」〜岩上安身による京都大学原子炉実験所助教・小出裕章氏インタビュー
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/123411
IWJの記事です。是非視聴ください。
<小さい象さんの感想>
原発も大切だがそれと同期して行われている経済特区などの利権集団の資本主権主義の普及に庶民が対抗しないと、国民主権や生きる・暮らす・子供を育てる権利が失われる。原発と貧困は同根の問題だ。一緒に論じて一緒に解決しないと。これは利権・官僚統制国家が生み出す罪悪だ。宇都宮候補は、たとえ選挙で負けても現実社会で政策を発言し影響を与え実行し続けると思う。この馬鹿な生真面目さ、サラ金規制を与党自民党まで説得して成立させた執拗さと泥臭さを評価すべきと思う。ただし、細川・小泉氏が脱原発で声を上げたのは、これは素直に評価し受け入れるべき行動だが、菅直人や野田佳彦がいる民主党が応援している。彼らは公約破りの番長だろう。先の参議院選単独候補ミスター20ミリシーベルト鈴木寛も応援しているのかな。
以下、岩上安身氏のツイートのコピーです。
2月3日「岩上安身による京都大学原子炉実験所・小出裕章氏インタビュー」の模様を実況します。都知事選、それから米国によるプルトニウム返還要求についてうかがいます。
岩上「共同通信が米国のプルトニウム返還要求について報じました。IWJが外務省に取材したところ『ノーコメント』だと。否定せず。この問題について、加藤典洋さんが『核技術抑止論・潜在的核保有論ができなくなる。中庸の論理が通用しなくなる』と指摘しています」
日本は原子力平和利用という言葉を使い、あたかも原子力は平和のためだと装ってきました。作家の野坂昭如さんは『それはおかしい。戦時利用と平時利用の使い分けだ』と。日本の原子力開発は、電気のためではなく核兵器保有がスタートでした。日本の核燃料サイクルは、原爆を持つためにこそ導入されたものです。これは、日本が米国の属国だったから、かろうじて持つことを許された。しかし安倍政権が暴走しているので、米国は日本の動向を非常に危惧しているのではないでしょうか。
岩上「日米原子力協定が締結された当初、米国は日本を『反共の防波堤』にしたかった。それから、第五福竜丸事件以後の日本の反核運動を抑えるために原発という『アメ玉』を提供しました。この日米原子力協定の包括協定が2018年で切れます」
私は政治の専門家ではないのでよく分かりませんが、安倍さんのような人がいる限り、2018年に原子力協定を見直す時、米国は締め付けを強めるのではないでしょうか。原子力ムラから安倍おろしが起きるかもしれません。
岩上「小泉さんが脱原発を訴えています。小泉さんは米国からの安倍政権に対する警戒心に対し、新たな受け皿を作ろうとしていると考えられないでしょうか」。
それは分かりません。ただ少なくとも、現在の自民党内に、安倍さんの暴走を止められる勢力がいないのは確か。
岩上「安倍さんさえ取り除けば、この右傾化の流れを止めることはできるのでしょうか。田母神さんや石原慎太郎さんは、核武装独立を唱えています」。
今の日本で『核兵器を持ってしまえ』という声は決して大きくないと見ています。
岩上「原発に関しては、原発や放射能そのものの危険性を論じると同時に、原発を抱えるこの日本という社会の危険を考えなければならないのではないでしょうか。核兵器保有といった外交・安全保障の問題、核燃料サイクルを巡る米国との関係も含めて考えるべきでは」
この世界の事象はすべてつながっています。原発それ自体の危険性だけでなく、核兵器の問題、靖国参拝の問題、沖縄の問題、これらを含めて考えなければいけない。米国が返還要求しているプルトニウムは300キロ。しかし日本は既に44トン保有している。日本の原発で生み出されたプルトニウムは、米国としては返還要求はできない。今回の300キロの返還要求は、次のステージを見据えての政治的なメッセージでしょう。
岩上「加藤典洋さんが引用している、遠藤哲也さんという方がいます。日本の核交渉を中核で担ってきた方です。その方がレポートを公開するなど、最近になって発言するようになっています。このプルトニウム44トンはこれからどうなるのでしょうか」
日本はもんじゅを使うんだと言ってきましたが、全く使いものにならなくなってしまった。そこで、原発でプルトニウムを再利用するプルサーマルをやらざるを得なくなってしまいました。溜まったプルトニウムは核兵器に転用されないよう厳重に管理すべき。
岩上「脱原発の議論が本格化しないのは、根本のところでこのプルトニウムの議論を避けているのでは」。
そうです。国際社会は日本を警戒しています。国際社会が、日本がプルトニウムを保持することに警戒感を持たないはずがない。全体的な戦略が必要です。
岩上「日本はこれまで、米国の管理下で『あいまい戦略』を取ってきました。これは今後も可能でしょうか」。
これまで政財界の中心を担ってきた人達は『あいまい戦略』を取ってきました。私の考えでは、日本は徹底した平和主義を取るしかない。
岩上「徹底した平和主義は可能でしょうか」。
軍事で国を守るのではなく、諸国民の公正と信義に信頼して安全を守る、と憲法にあります。米国だけを信頼して中国を敵に回すのではなく、諸国民の信義に信頼するという関係を構築しなければならない。
岩上「米国は2つの矛盾したメッセージを発しているように思う。中国と仲良くしろといいつつ、対立を煽るようなこともしています」。
日本と中国の戦争には巻き込まれたくない。しかし、自国の世界戦略には日本に負担を強いたいのでしょう。
岩上「今国会での焦点は、解釈改憲による集団的自衛権行使容認と、TPPの内国化とも言える国家戦略特区です。いずれも米国の要求に基づいたものでは」。
日本の原子力政策は、米国の庇護のもとで継続されてきました。米国の顔色をうかがい続けるのでは。
岩上「NPT脱退を主張する声もあります。日本はこっそり核兵器を持つことが可能でしょうか」。
日本はどうしても核兵器を持ちたいということで、再処理工場を作った。米国は当初反対だったのでフランスに協力してもらい、最終的に米国を説得しました。米国の手下であるIAEAが最も力を入れて査察をしてきたのが日本。日本の再処理に対する米国の警戒感は非常に強い。にも関わらずかなりのプルトニウムが行方不明になっています。米国は韓国に米韓原子力協定を結んでいますが、再処理は認めていません。六カ国協議の目的は、北朝鮮だけに核保有を許さないのではなく、朝鮮半島全域での非核化です。だから米国が韓国に再処理を認めることはないでしょう。日本が取るべきは、日本発信で非核化の動きを広めていくことです。
岩上「宇都宮健児さんのことはどうお考えですか」。
宇都宮さんに都知事になってほしいと考えています。田母神さんは勿論、舛添さんには都知事になってほしくない。細川さんと宇都宮さんが対立するようになって残念。一本化してほしかったのですが。
岩上「細川さんは池上彰さんのインタビューに応え、核兵器保有の考えはないとおっしゃっています。そういう点について、田母神さんと論戦をしてほしいのですが」。
山ほど争点はあるので、活発に論戦をしていただきたいと思います。
岩上「最後に。細川さんと小泉さんは行政改革研究会で一緒にやっていた仲です。さらにそこに小沢一郎さんがくっついている。どうご覧になっていますか」。
小沢さんは私の所に来て、随行の記者団に原発反対を明言してくれた。ありがたいと思っています。私は小泉さんのことは嫌いですが、オンカロにまで行って原発反対を唱えるようになったのは、正しいと思います。細川・小泉・小沢連合が脱原発のシングルイシューで戦うことは、原発反対を言っている私からすれば歓迎すべきことです。しかし、原発以外に語られていないことが多くあります。脱原発に向けた戦いは、今回で最後ではありません。私は1970年代に原発をやめさせたいと思いましたが、ずっと負け続けてきました。しかし、負け続けながらも戦い続けることが重要では。昨日、大阪で参加した集会で、『微力であるかもしれないが、無力ではない』という言葉がありました。その通りだと思います。沖縄でも、何回負け続けても戦いは続いてきました。一人の人間で完結するのではなく、戦いは何世代にも継続するものです。
岩上「敗者になってしまえば、すべては無意味だという議論があります」。
もちろん、そうではありません。ただし選挙という制度では、勝者と敗者との間に大きな違いが生じてしまうことは確か。だから、私は選挙は嫌いなのです(笑)。
岩上「都知事選の後、大阪市長選という流れになっています」。
本当に愚かなことです。橋下徹さんという方は、常に注目を浴びていたい人なのではないでしょうか。大阪にとって非常に不幸なことです。
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