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2014年02月04日
今度の東京都知事選挙ほど権力側が露骨にその本性をむき出しにして、権力に正面から手向かうものを弾圧しようとした選挙はない。
いうまでもなく安倍政権とそれに加担したメディアの細川・小泉連合つぶしの事である。
はじめは細川たたきだった。
政策論争に参加しない細川候補を批判し、とっくに終わっている佐川急便献金疑惑を蒸し返す。
選挙戦に突入して細川・小泉連合に人気が集中すると、こんどは細川・小泉隠しだ。
大手メディアは本当の事を一切書かない。
テレビは映像を流さない。
あげくの果てに細川劣勢の世論調査結果を流し続ける。
かつてならこれで決まりだ。
外に出て街頭演説を聞かない都民はメディアの予想を鵜呑みにして投票を左右される。
ましてや東京都民でない全国の日本国民にとっては、東京都知事選などどこで行われているのか、というほど存在しないに等しい。
しかし、いまはユーチューブの動画によって寝転んでも街頭演説が聞ける世の中になった。
そこで流される小泉元首相の細川応援演説を見るがいい。
まったく別の世界が広がっている。
そこにはかつて権力をほしいままにした元首相が、自らの無知、過ちを素直に認め、あの3・11によって脱原発に目覚め、今では最強の脱原発論者になった姿がある。
権力の絶頂にあったものが、いまやただの人となって、巨大な権力に攻撃されながらも果敢に歯向かう姿がある。
小泉という政治家は、この時のためにあったのか、と思わせる姿がある。
何と言っても圧巻は、 原発がなくても日本は立派にやっていける、そのことをもう我々は知ってしまった、という脱原発応援演説だ。
それは魂の叫びである。
どのような政治家もまねのできない最高の政治演説である。
そしてそれは、私を含め、3・11を経験して脱原発の考えを持つようになった多くの日本国民の素直な思いである。
およそ脱原発を望む者で、この演説を聞いて細川候補に一票を入れる気にならないものはいないだろう。
私が細川・小泉連合を支持しているからこう書いているのではない。
ユーチューブに流れる街頭演説を見て、すべての候補者の訴えと、それに対する聴衆の反応を見て、そう思うのだ。
細川候補が勝てないはずがない。
もしこれで細川候補が負けるようなら、よほど東京都民はバカか、選挙に不正があるか、どちからだ。
どっちにしても不幸なことである(了)
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