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2014/01/30 【東京都知事選】「1%のためではなく、99%の生活を守る」 〜岩上安身による宇都宮健児・東京都知事選候補インタビュー
「世界一、働きやすく、暮らしやすい東京づくり」を掲げ、東京都知事選に出馬した元日弁連会長・宇都宮健児候補に1月30日、岩上安身が緊急単独インタビューを行った。
記事目次
15回流れ、ようやく実現した公開討論 〜都民に見えにくい政策の違い
「貧困対策で母子加算の廃止は考えられない」
「国家戦略特区はTPPへの第一段階」
15回流れ、ようやく実現した公開討論 〜都民に見えにくい政策の違い
東京都知事選の主要候補による公開討論会は、1月30日に日本テレビで実現するまで、15回も延期になっている。これまで宇都宮氏は再三にわたって公開討論会の提案をしてきたが、なかなか実現するに至らなかったという。
宇都宮氏は、「15回も(公開討論会が)流れたのは異常だと思う」と述べ、もっと各候補者の政策が都民に伝わるかたちで政策論争すべきと主張した。
岩上も、主要候補それぞれに単独インタビューの申し込みをしたが、細川陣営や田母神俊雄陣営からはいまだに返答がなく、舛添要一陣営からは「時間が取れない」との理由で断られたことを明かした。
「貧困対策で母子加算の廃止は考えられない」
他候補について宇都宮氏は、舛添氏が厚労大臣だった当時、母子加算を廃止したことを批判。そのうえで、「母子家庭の5割以上が貧困と言われています。日本の戦後体制では、女性は補完的な労働体系でした。歪んだ状態で、賃金に男女差もあり、子供の養育もできません」と母子家庭の窮状を説明し、貧困対策には母子家庭への積極的な支援が必要であるとの見解を示した。
さらに宇都宮氏によると、単身女性の3分の1が年収114万円以下で、女性の給料は男性の給料の7割程度にしか満たないという。こうした男女間の給与格差について宇都宮氏は「都知事になったら副都知事の一人は女性を登用し、管理職にも女性を登用し、地位向上の対策をとってもらおうと思っています」と語り、女性の社会進出に意気込みをみせた。
「国家戦略特区はTPPへの第一段階」
岩上が「国家戦略特区」に対する考えを聞くと、宇都宮氏は「国家戦略特区は規制緩和を加速していく『TPPの第一段階』だと思います。企業が世界一活動しやすい街づくりは労働者にとっては地獄です」と語った。
さらに、「特区の内容について、国民の皆さんはまだご存知ないのかも知れませんし、アベノミクスに対して幻想を抱いているのかもしれません」と述べた上で、「カジノも含め、私は特区に反対です」と断言した。
宇都宮氏は最後に、「都知事は、1%のためにやるのか、99%の生活を守るか問われる立場です。私は99%の人の生活を守る立場でやっていかなければならない」と語った。(取材・岩上安身 記事・鈴木美優 記事構成・原佑介)
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