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http://www.zakzak.co.jp/society/politics/news/20140203/plt1402031537003-n1.htm
2014.02.03
東京都知事選(2月9日投開票)では、各種情勢調査で、舛添要一元厚労相(65)が優勢に戦いを進め、細川護煕元首相(76)や、元日弁連会長の宇都宮健児氏(67)、元航空幕僚長の田母神俊雄氏(65)が追う展開となっている。だが、舛添氏が安心するのは早い。都市型選挙は小さなきっかけで流れが変わる。舛添氏に死角はないのか。
選挙戦のラストサンデーとなった2日、主要4候補は、東京・銀座でそれぞれ街頭演説し、支持を呼び掛けた。
舛添氏には、安倍晋三首相(59)が応援に駆け付け、「(東京都の課題に)具体的政策を持って取り組めるのは舛添氏だけ。東京を世界の中心にしましょう」などと約10分間、約1万人の聴衆に訴えた。
同じ場所には約30分後、細川氏と小泉純一郎元首相(72)が登場した。小泉氏は「原発再稼働なんてとんでもない。細川氏は勝てる」などと、「原発ゼロ」を中心に訴えていた。
事実上、「安倍vs小泉」の代理戦争といわれた都知事選だが、舛添氏を支援する自民党幹部は「何とか勝てそうだ」と顔をほころばせた。
報道各社が行った選挙戦終盤の情勢調査で、舛添氏が他候補をリードしていた。最近、地方首長選で支持候補の敗北が続いていただけに、うれしいニュースなのだ。
だが、舛添氏はこのまま突っ走ることができるのか。政治評論家の小林吉弥氏は「舛添氏の勢いが止まるとすれば、2つの理由が考えられる。『失言』と『原発』だ」と指摘する。
失言に関しては、選挙戦のリードで舛添氏に油断が生じる可能性が否定できない。自民党離党時に「自民党の歴史的使命は終わった」と発言した過去もある。
これまで討論会への出席を避けていた細川氏が応じる姿勢を示してきたことも、舛添氏には落とし穴になりかねない。小林氏は「論争をやると意気込んで失言しかねない。討論会が増えてくると要注意だ」と語る。
もう1つの死角、「原発」とは何か。
小林氏は「福島第1原発の汚染水問題が悪化したり、新たな問題が発生したりすれば、有権者心理が大きく変わる。『やっぱり原発は怖い、ストップさせなきゃダメだ』となり、細川氏らに有利に働く」という。
舛添氏も「原発依存度を減らす」と主張しているが、より明確に「原発ゼロ」を掲げる細川、宇都宮両氏に有利に働くというわけだ。
スキャンダルも心配だ。共産党の機関紙・しんぶん赤旗は先日、舛添氏が結成した新党改革の政党助成金疑惑を報じていた。
舛添氏は死角を無くすことができるのか。
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