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2014-02-03 10:38:03
都知事選の選挙運動ができるのは本日2月3日を入れてもあと6日。そして、細川氏は依然厳しい状況と伝えられています。
本日の朝日新聞朝刊は同社の世論調査の結果を、「舛添氏 優位保つ」と一面で伝えました。袖見出しは、「細川氏・宇都宮氏追う」です。
街頭演説での聴衆の集まり具合からみれば、細川候補が圧倒的にリードしていると言えるはずですが……。
それはともかく、ラストスパートでは無党派層の票の掘り起こしが決め手になるのは間違いないとされています。それだけに、都の有権者の無党派とされる人々が、今度の知事選の意義をどれだけきちんと理解し、賢い選択をして投票に行くか。
終盤にかかる段階では、「原発ゼロ社会の構築」というシングル・イシューはあまり浸透していないようです。それよりも、「景気や雇用」「医療や福祉」などに関心が高い。
やはり私たちは、長い目で見た望ましい社会づくりよりも、目の前のニンジンの方に目が向く習性のようです。
しかし、今年2014年という年は、戦後の日本史において大きな節目になるという判断と覚悟が欠かせないのではないでしょうか。自民党政権は3年近く後の2016年12月まで衆院総選挙をせずに権力を行使できることになっています。
この貴重な期間をフルに活用して、日本という国の姿をかつての姿、つまり天皇を戴く戦前の姿に戻そうと本気で実行に移し始めました。国家権力がすべての庶民を統治する「上からの政治体制」です。官僚がすべてを仕切る統治体制です。
そのために根本の教育制度とその中身も変えるように動き出しました。子供たちから洗脳する遠大な構想です。
中国との一戦も辞さない軍備やそのための憲法改悪も進めようとしています。
そうした安倍政権の暴走にストップをかけなければ、次代の人たちにこの日本を引き継げません。
幸い、地方の首長選挙では安倍政権側が推す候補を破り続け、直近では沖縄の名護市長選挙まで勢いをつけてきました。
ところが最大の地方選挙である東京での都知事選挙がどうなるか。都の有権者は、ただでさえ石原慎太郎や猪瀬直樹などといういかさま師に惑わされてきたと言わざるを得ない状況です。
今回は、まだ勝つ余地が残されています。もっとも確実な方法は、共産党が一大決断によって、「脱原発」勢力の一本化に踏み切ることです。これができれば、地滑り的に山が動くのは確実です。みすみすこのチャンスを見逃すのか。共産党には、日本の将来がかかった冷徹な判断が求められています。
万一、升添候補が当選すれば、安倍政権は「民意は示された」と、「古い日本」への右カーブにさらにアクセルを踏み込みます。日本の「平和と民主主義」は、ナムアミダブツです。
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