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都知事選 菅氏参戦で元首相トリオ実現か
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2014年02月02日16時00分
東京都知事選(2月9日投開票)は中盤戦に突入し、トップを走る舛添要一元厚労相(65)を追う細川護熙元首相(76)陣営が、選挙戦略を大きく転換。小泉純一郎元首相(72)との“二枚看板”だけでなく、各界の著名人も街頭演説で応援弁士に加わり始めた。勝手連の応援も解禁したことで注目されるのは、首相退任後に脱原発に転じた菅直人元首相(67)との“脱原発元首相トリオ”の結成の可能性だ。
作家の瀬戸内寂聴氏(91)が29日から細川氏支持の街頭演説を始め、細川氏とも一緒にマイクを握った。陣営はこれまで政党色を排除するため、小泉氏以外の応援は受け付けていなかったが、舛添氏に引き離される劣勢状況を受け、別動隊での街宣車を投入。31日には細川事務所で瀬戸内氏のほかに俳優の菅原文太(80)、作詞家のなかにし礼氏(75)ら各界の有志が集結し、遅まきながらに支援を表明する。
瀬戸内氏の合流では早速、多くの聴衆が集まり、効果が出た。29日に三鷹駅前で行われた街頭演説には菅元首相の伸子夫人(68)の姿もあった。菅氏といえば首相退任後、脱原発活動に転じ、前回の都知事選では宇都宮健児氏(67)を応援。今回は脱原発候補が複数出馬したことを受けて細川氏支持を表明し、勝手連で1人、地元で街頭活動していた。ただ、告示後はブログでの発信のみで、公には細川陣営には顔を出していない。
伸子夫人は本紙直撃に菅氏の話はそっちのけで「原発問題は他の政策とは次元の違う話なんです。あれだけの地震が来て、事故が起きれば東京は逃げようがない。菅も原発事故に直面して、なんとか変えないといけないと思った。小泉さんもオンカロ(フィンランドにある放射性廃棄物の最終処分場)を見て、同じ思いになったのでしょう」と“脱原発論”を熱く語り始めた。
「福島の人たちがものすごい犠牲を払っているのに東京は鈍い。全く鈍い。原発賛成のおうちには、放射性廃棄物を庭先に置かせてもらう法案を出したいくらい」と暴走気味の仰天政策も打ち出すほどだ。
改めて菅氏が細川陣営に合流する可能性を尋ねると「押しかけてまで応援してもお邪魔になるだけ。勝手連だから電話かけはしているのでは。元首相トリオならインパクト? それなら菅に行くように言っておきます」と伸子夫人。
元首相3人が揃い踏みすれば、マイナスを差し引いても話題性は十分。細川氏は29日に民主党の松原仁都連会長(57)と会談し「選挙事務所にもみなさん出入りしていただければ」と、民主への支援要請ともとれる発言をした。菅氏がいの一番に駆けつけるかもしれない。
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