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細川護煕を応援する有志記者会見/(C)日刊ゲンダイ
大集結した「細川支援」文化人 すさまじい熱気と切実な声
http://gendai.net/articles/view/news/147664
2014年2月1日 日刊ゲンダイ
菅原文太、吉永小百合も名乗り
世論調査では劣勢の細川護煕候補だが、街頭ではすごい人気だし、もうひとつ、熱いのが文化人による支援である。ついには吉永小百合、菅原文太も支援に名乗りを上げて、賛同者リストには作家の瀬戸内寂聴、澤地久枝、作曲家の三枝成彰、作詞家のなかにし礼、脳科学者の茂木健一郎、アートディレクターの佐藤可士和、日本文学者のドナルド・キーン、女優の川島なお美、漫画家のさかもと未明、ジャーナリストの下村満子、画家の千住博など錚々(そうそう)たる顔ぶれが並ぶ。彼らが語る細川支援の理由を集めてみた。
■共通項は「こんな日本でいいのか」という危機感
すでに瀬戸内寂聴氏は細川と一緒に立川駅などを回り、マイクを握って支援を訴えているが、1月31日は、こうした細川支援の文化人が一堂に会し支持を訴える場面があった。その声は本当に切実だった。
「今度の選挙は東京都だけじゃなくて、これからの国の行き方が定まる選挙だと思う。細川さんは優雅な生活を16年続けてきたのに、やむにやまれぬ気持ちで、国民のためにもう一度、働きたいと出てきた。その勇気と努力、情熱に感激しました。このままの日本の政治で行ったら、まもなく戦争に駆り出されるんですよ。殺されるんですよ。そのことを誰も感じず、のんびりした顔をしてますけど、戦争を経験した私たちは心配でしょうがないんです。どうか自分だけの幸せ、自分だけのささやかな平安を望まないで、日本の将来がどうなるか、あなたたちと子供がどうなるか、孫がどうなるかということを考えていただきたい」(瀬戸内氏)
澤地久枝氏はこう言った。
「国会中継を聞いていると、この国の首相はますます狂っていると思いますが、誰も止められない。今度の都知事選は東京の意思が試されているだけでなく、世界に向かって日本人が何を求めているかを示す選挙だと思う。福島原発の事故の時、日本は世直しの時がきた、根底から変えなきゃダメだと思いました。福島は切り捨てられて忘れられていますが、世界は忘れていませんよ。未来にこんな日本を渡せるのか、渡せないと思いました」
中でも熱かったのがなかにし礼氏だ。
「朝日新聞に(電気事業連合会が)原発をもっと増やそうと自民党議員に働きかけているという記事が載っていました。54基あって、1台も動いていなくて、事故を起こしているのに、なお原発を増やそうなんて、狂気の沙汰です。細川さんが出たとき、殿ご乱心といわれたが、今乱心しない人は鈍感です。敏感な人はみんな乱心する。小泉さんも乱心してるんじゃないですか。私だって、選挙応援なんてしたことない。リベラルですから。リベラルはどこにもつかない。本来、ついてはいけない。ですが、今、この時、リベラルとか言っていられないんです。災害に強い都市は簡単につくれます。でも、放射能に強い都市はつくれますか。つくれないですよ。無力な人間はもっと謙虚にならなければいけません」
三枝成彰氏も「日本は分水嶺にいる。ここで自分が何かをやらなければ、戦前のような日本に戻るのは嫌だ、と思った。細川さんに勝ってもらわないと日本の自由と民主主義は守れない。脱原発は象徴であって、日本の民主主義のために頑張らなければいけない。この選挙は国政よりもっと大変な選挙だ」と訴えた。
こうした声があと8日間でどこまで広がっていくかである。
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