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2014年2月 2日
東京都知事選の討論会が実施された。
ネット討論会である。
日本記者クラブが実施する歪んだ討論会よりもはるかに中立公正な討論会である。
日本のマスメディアは腐り切って、腐臭を巻き散らしているから、今後も選挙の際の討論会はネット討論会だけにするべきだ。
記者クラブの討論会では、読売の橋本五郎、毎日の倉重篤郎、朝日の星浩など、ゴロツキ記者しか登場せず、頓珍漢な質疑応答を繰り返す。
日本をここまでダメな国にした主因のひとつは、マスメディアの著しい劣化にある。
権力にすり寄る、品性の低さが最大の問題だ。
自衛隊出身の田母神氏は、放射能は危険でないと言い張ったが、原爆でどれだけの人が亡くなったのかを知らないのではないか。
ビキニ環礁の水爆実験で、第五福竜丸が被曝して、船長が亡くなったことも知らないのではないか。
チェルノブイリの周辺がどれほどの惨状に見舞われたのかを知らないのではないか。
そして、福島で何が起きたのかを知らないのではないか。
福島の事故は津波で電源が失われたために発生したと断定していたが、福島原発事故原因は現時点でまだ特定されていない。
津波の前の地震が事故原因であったとの推論も存在する。
大事な選挙に際しての討論会でいい加減なことを言うべきでない。
NHKは東洋大学教授の中北徹氏の適正なニュース解説の放送を妨害した。
中北氏は抗議の意思を込めて番組を降板した。
中北氏の放送予定原稿は以下のものである。
<ビジネス展望>
「原発再稼働のコストと事故リスク」(案)
2014.1.30
東洋大学経済学研究科 中北 徹
Q1.イントロ・・・
A1.都知事選で焦点となっているとされ、また、国会の質問でも取り上げられている、原発再稼働の問題について安倍総理も、「議論が行われるの は望ましい」と述べている。経済学の観点からコメントして、いくつか論点に触れて、議論の喚起に供したい。
最初にポイントを集約する。
第一は、事前の安全確保の対策、保険料などといった原発稼働のコストが世界的にアップしていること。
第二に、万が一の際、巨大事故もたらす損害が 膨大化している。
最後に、日本の場合、廃炉の費用が発生しているが、それが企業の費
用に明示的に計上されていない。
Q2.それぞれ詳しく・・・
A2.まず、稼働コストの上昇が上昇している。2011年の段階で、民主党政権のもと、評価委員会が示した原発の電力コストは、当時、8円 /KWH 。それが、最近では、たとえば、「自然エネルギー財団」の資料などを参照すると、11円から17円/KWHということで、2倍前後へ。 その他、関連データを参照しても、2〜3倍へ。
これは世界的な趨勢であって、保険料、安全確保の事故対策費などが、東日本大震災をきっかけに、リスクへの認識が高まった結果。すると、他の石炭・石油による発電コストは大差なく、小さくなっている可能性。
加えて、日本の場合、原発の廃炉の費用が積み上がってくる。廃炉技術が未開発の段階にあり、十分な試算が行われてない。
一方で、会計の観点から、廃炉は電力会社の命運を左右する大きな作業で、膨大な費用を伴うものだ。原理的には、事前に必要な費用を前倒しで積み上げる必要がある。
しかし、電力会社のバランスシートに計上されていない。過小評価されているわけで、将来国民が負担する、見えない大きな費用になる可能性。
(中略)
Q4.残るリスクの問題は・・
A4.最後に強調したいのは、原発事故発生のリスクと、巨大事故が起きた際の損害額との関係。
(中略)
テクニカルにはどうであれ、基本的な問題(ポイント)は、事故の発生確率と、その事故がもたらす損害賠償料との両者の掛け算、積がどれだけ大きいかである。
(中略)
損害賠償 額は大きく、巨大事故が起きると10兆円にも達すると見込まれる。近隣の土地買収・除染など費用を考えると、その何倍にも達する可能性。
(中略)
事故発生の件数が一桁下っても、損害額が巨額なので、やはり(両者の掛け算の積で決まる)想定損害額が桁外れに大きい。
そもそも、事故発生の確率 が小さくなって、「数千年、数万年に1回の発生確率だ」といっても、それは今日、明日にも発生する可能性がなくなるわけでない。
すると、リスクである積の値を確実に減らし、ゼロにできるのは、原発を止めることになるだろう。
要するに、原発というのは、いざ事故が発生した場合のコストを含めると、すべての発電方式のなかで、もっともコストの高い発電方式になるということだ。
原発事故によって、かけがえのない国土、かけがえのない地球を失うわけにはいかないのだ。
都知事選では、原発再稼働を認めない主権者は、投票を一人の候補者に集中させるべきだ。
現状で、小泉氏が宇都宮氏の得票を上回るとの見方が強いから、原発再稼働阻止の意思を持つ主権者は細川氏に投票を集中させるべきだ。
原発再稼働阻止票が合計で舛添氏得票を上回り、しかし、舛添氏が当選するというのは悪夢である。
この悪夢を回避しなければならない。
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