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2014/01/30 『東京都知事選』「1%のためではなく、99%の生活を守る」 〜岩上安身による宇都宮健児・東京都知事選候補インタビュー
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/122740
IWJの記事です。是非視聴ください。
<小さい象さんの纏め(放送時の詠み人知らずのツイートを含む)>
(1)細川氏との一本化を望む言論をやっている人は、他力本願で自分は何もしない「青い鳥」症候群の人だ。これでは脱原発は実現しない。自宅まで訪ねて来たその言を主張する人にそう主張した。市民運動で、選挙に関係なく具体的に脱原発の活動や現実対応を自分でやることが大切だ。細川氏の脱原発一本では何も解決しない。総合的施策で脱原発に向けた制度や環境を作らないと現実に原発をやめることはできない。
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従来の庶民活動の底の組織が連合のように変質して層が薄くなっている。これを再編成しなければならない。民主党の衰退は自業自得だ。細川氏応援こそ政党として無能さを表している。細川が出馬なければ舛添に相乗りもあった。菅直人や野田佳彦や前原誠司や岡田克也のやりそうな行動だな。
(2)日弁連会長になったとき、全国の弁護士会で貧困問題の相談窓口。貧困問題対策チームができた。それまでは会長は名誉職だったが。ワーキングプア問題、生活保護問題を扱うようにした。組織のトップだからやれること、進められることは確かにある。立法活動では、与党・野党を両方を説得しないと動かない。都知事として政治をできる。
(3)宇都宮健児は日弁連会長として、双方代理の原則禁止という建前から、小沢一郎の弁護はしなかった。組織の長として個別案件には関与しないのが原則。冤罪・再審申請だけは組織で応援している。
(4)様々な修羅場をくぐり抜けてきた宇都宮。何の苦労も無くのほほ〜〜んと生きてきた細川さんとは全く違う!人間性が違うし、言葉に重みがある。
(5)市民運動、これは既存政治とは別次元の政治活動。これを理解できない人が反動的発言をするんだと思う。
(6)国家戦略特区はワーキング・プアを生むだけ。反対。
(7)『世に倦む日々』というブロガーが落合恵子さんを応援する予定というのは、一部の市民グループがその話しを持ってきただけ。毎回、都知事候補者の青い鳥探しが繰り返されてきました。すべて裏切られた。←宇都宮健児が自分で実行する。他人任せではいけない。
(8)安倍ちゃん政権の利権優遇、国民貧困化政策にまっこう対立した政策をやる。脱原発もその一環である。
(9)今の経営者は従業員の幸福を考えないのかな。企業は税金を払って社会貢献すべきだ。経営者の質が落ちている。それが企業の価値だ。自分だけが金儲けしてその先に何があるのだ。
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宇都宮健児候補は、弁護士出身の民主党、仙谷由人や枝野幸男と違って、法廷で駆使する方便で逃げ切ることを一切しない。真正面から社会的な制度整備(法制度を含む)で解決することを生涯やってきた。サラ金規制などがその成果だ。都民はこの実績を重要視すべきだろう。舛添は言っていることとやっていることが真逆な人間はいないし、細川は重要場面で逃げ出したことしかない。
<関連番組>←周りで一緒に仕事をした人の素直な宇都宮氏の人物象を紹介しています。
2014/01/30 【東京都知事選】「国家戦略特区」とカジノ構想で悪化する東京都の格差と貧困 〜岩上安身による新里宏二弁護士インタビュー
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/122733
以下、岩上安身氏のツイートのコピーです。
これより、岩上安身による宇都宮健児東京都知事候補インタビューの模様を実況ツイートします。
岩上「主要候補でインタビューの返事をいただけたのは宇都宮さんが初めてです。舛添さんからは時間がないと断られ、細川、田母神陣営からははっきりとした返事がありません。来ていただき感謝いたします。なかなか公開討論会が実現しませんでしたね」
これまで15回、公開討論会が流れました。私以外の調整が付かなかったからです。今日、ようやく日テレのニュース・エブリィという番組で、初めて実現しました。主要4候補で。田母神さんは、自衛隊の出身者らしく、アグレッシブで元気でした。舛添さんはあまり話さなかった。細川さんは高齢だからか、疲れが溜まっているように見えました。15回流れたのは異常です。都民の前で堂々と政策論争し、選択する上での情報を提供するのは候補者の義務。前回はテレビで2度、ネットで2度やりました。
岩上「誰が断っているのか」。
細川サイドが日程が合わず、舛添候補も『重要候補が出ないのであれば』と断わる。私は例え舛添・細川さんが出なくても、堂々と田母神さんと政策論争やるのが筋と思ったが、田母神さんは辞退した。
岩上「政策について。他の候補者を見てみていかがですか」。
原発について細川さんとは近いが、脱原発と同時に福島の被害者の救済、支援と向き合うとともに、脱被曝の取り組みと合わせる必要があると私は思っています。田母神さんは原発推進。舛添さんは、将来的には脱原発、といいます。
岩上「舛添さんには、突然の脱原発発言に多くの疑問の声が上がっています。3.11後も、一貫して、ずっと推進を言っていました」。
舛添さんかの過去の言論はフォロー。していませんが、選対の海渡さんが、最近、舛添さんがラジオで原発推進発言を聞いたということで、怒っていました。
岩上「元厚労大臣としての舛添さんについて」。
08年、年越し派遣村をやった時の大臣が舛添さん。副大臣はきたが、舛添さんは村に来なかった。それどころか、舛添さんは、派遣村の人を『怠け者だ』と言った。抗議文を出しました。また、母子加算を廃止しました。
岩上「母子加算廃止したのは、なぜでしょう」
貧困対策で母子加算の廃止は考えられない。母子家庭の5割以上が貧困と言われている。日本の戦後体制では、女性は補完的な労働体系でした。歪んだ状態で、賃金に男女差もあり、子どもの養育もできない。だから母子加算が必要なのに、舛添さんは廃止に。今、女性の給料は男性の7割で、非正規雇用は5割。差別はなくなっていません。私は、副知事の一人は女性を登用し、管理職にも登用し、地位の向上の対策をとってもらおうと思っています。また、都が発注する大量の公共事業を受注する企業は、男女平等、最低賃金の確保をしている企業である前提にします。日本は家族単位で賃金を考えますが、個人単位で考え、男女平等に、普通に働けば人間らしい生活ができるようでなければいけません。
岩上「単身女性の3分の1が、年収114万円以下。これはどう考えればいいですか?若者の貧困について」
GDPが上がっているのに賃金が下がっているのは日本だけ。株主の配当が10年で倍になっている。企業の内部留保も倍になりました。労働分配率の低下は、消費も回らなくなります。
岩上「国家戦略特区について」。
国家戦略特区は規制緩和を加速していく、TPPの第一段階だと思います。企業が世界一活動しやすい街づくりは労働者にとっては地獄です。ますます貧困と格差が。都知事は、1%のためにやるのか、99%の生活を守るか問われる立場です。私は99%の人の生活を守る立場でやっていかなければならない。国家戦略特区に反対します。
岩上「政府は、より低賃金で雇える外国人労働力を呼び込もうとしていますが。
とんでもないこと。一部の富裕層は富むが、社会を破壊するような政策。子どもも生めない、少子高齢化対策というが、政府が環境を作らなければなりません。反対です。
岩上「カジノ構想は、再開発、特区構想と結びついています」。
カジノには反対。博打、賭博は犯罪です。日本はすでにギャンブル大国。マカオのカジノは年間3兆円、日本のパチンコは年間19兆円の売上。10人に1人がギャンブル依存症でもあります。アメリカのコロラド州では、麻薬売買が店頭でできるようになったと聞きます。一時的な利益ではありますが、罪悪です。
岩上「田母神さんはカジノに賛成。舛添さんは反対。支援をしている安倍政権にたてつけないと思うのですが。細川さんは、反対だと言っています。原発以外のことはほとんど無回答ですが、国家戦略特区もやるとおっしゃっていた。細川さんは、脱原発が最重要だから宇都宮さんとは一緒にできないと言っています。宇都宮さんは、なぜ他の問題も並列なのか」。
都政を考えれば、雇用や福祉、防災対策も都民の命を守る上で重要。また、安倍政権は事実上の改憲をしようとしている。安倍政権の暴走のストップは、日本の未来を考える上で重要。細川さんがこれをどう考えているかはわかりません。一本化を勧めてくる人たちは皆、細川さんに会ったことがないという。だから細川氏に議論を呼びかけたが、梨のつぶてだった。一本化と言っても、私に降りろと言っている。一番最初に出馬表明したのにです。事務局メンバーは、宇都宮さんとは戦う、宇都宮さんとじゃなきゃ選挙戦はしない、と言っている。なのに降りるのは裏切りです。できるわけがない。勝てる候補を探す、という気持ちはわかります。美濃部さんの引退以降の都知事選では、毎回、青い鳥探しが繰り返されてきました。橋下さんは再稼働許可した。細川さんが裏切らないと誰が保障できる?最後のチャンス?あなた方の運動はその程度か、と。告示日直前の深夜0時、自宅まである方が訪ねてきて『降りてくれ』と。築地の視察で、1時間しか寝ていなかった日。なぜ自宅を知っていたかもわからない。異常でした。前にも一度一本化はないと伝えたのに、です。嫌がらせ以外の何物でもありません。
岩上「海渡さん曰く、選対事務所の電話も鳴り止まらず、『世に倦む日々』というブロガーがネットで、電話して降板するよう呼びかけていました。選挙妨害で違法だ、と言っていました。また、落合恵子さんが出るはずだった、というのは事実ですか?」
ある市民グループが落合さんの所に話しを持っていった、というのは聞いています。しかし、私だから一緒にやってくれるというボランティの方がたくさんいます。そういう方のことを考えると、降りるわけにはいきません。
岩上「細川さんについて、脱原発を貫ける方だと思いますか?」
細川さんの人物像についてはよく存じ上げないので、それは保留です。ただ、細川さんの応援団長である小泉さんは、規制緩和をどんどん進めて、貧困と格差の拡大を押し進めた人です。
岩上「視聴している方からの質問を紹介します。東電だけでなくNHKも解体しますか?という質問が来ています」。
それはちょっと無理ですが、NHKの新しい会長の発言はひどいですね。
岩上「『在日特権』についてお話しをうかがいたい、という質問も来ています」。
『在日特権』というのはないと思います。日本国憲法は人種差別を禁止していますし、在日の方に対して制度的に特権を与える、ということはありません。
岩上「現在、奨学金は実質的に学生ローンになっています」。
4年制大学の2人に1人が奨学金を借りており、そのうちの7割が有利子です。『むかしサラ金、いま奨学金』と言われるほど、取り立てが厳しくなっています。本来、返済しなくていいのが奨学金。
岩上「特区は、都知事選の重要な争点だとお考えですか」。
カジノも含め、私は特区に反対だという考えです。特区の内容について、国民の皆さんはまだご存知ないかもしれませんし、アベノミクスに対して幻想を抱いているのかもしれません。
岩上「視聴者からの質問。尖閣購入のために東京都が募った寄付金について」。
原則、寄付金は寄付した方に返すべきだと考えています。ただ、連絡先が分からない方もいるそうですから、その点は難しいものがありますが。
岩上「これは聞いちゃいけないかも知れませんが、落選したらどうしますか?」
市民運動が広がるようにし、層が厚くなるような取り組みをしたいと思います。反貧困などの活動も続けます。選挙にだけ限定せず、運動は続けていきたい。
岩上「視聴者の方から。75歳以上の医療費を無料化するとのことですが、その財源は?」
外環道を作るのに2兆円かかるのですが、これを見なおして財源を作ります。財源のシミュレーションは十分やりましたので、可能だと考えています。
岩上「宇都宮さんはなぜ弁護士になられたのでしょうか」。
小さい頃は野球選手になろうと思っていました。親孝行をしたいと思いまして、お金を稼げるのはプロ野球選手だろうと。ただ体が小さかったので、東大の文科一類に入って弁護士になろうと思いました。自分の家は貧しくて大変だ、と思っていたのですが、世の中は広くて、自分よりもずっと困っている方がいることを知りました。はじめは官僚になろうと思っていたのですが、友達に紹介され、人助けができる職業として弁護士になろうと思いました。今の日本は、裕福な人が住みやすくなっているかと言えば、そうではないと思います。派遣社員の方が、不満を募らせて犯罪に走るようなケースが出てきています。そういう社会は、誰にとっても住みにくい。現在の日本は、経営者が堕落していると思う。従業員が過労でうつ病になったり自殺したりしても、経営者が平気な顔をしていたりする。従業員が健康に過ごせて、結婚もできるように経営者はすべきです。
岩上「陸山会事件の時、マスコミは小沢一郎さんを横並びで叩きました。当時、シンポジウムで、私は宇都宮さんに、なぜ日弁連はこの件で声明を出さないのかとお聞きしたことがあります。今、この件を持ち出す方がいらっしゃいます」
弁護士は、色々な立場につく職業です。あの事件では、検察審査会の指定弁護士もいましたので、日弁連として個別の事件について声明を出すことはしません。ただ、足利事件など人権が侵犯される事件については見解を出します。日弁連という立場を離れて言えば、孫崎享さんが『戦後史の正体』で述べている通り、米国は日本の支配層に影響力を行使しやすくなっているのだと思います。日本は、独立後も対米従属が続いているんじゃないでしょうか。
岩上「小沢一郎さんは、今回は細川さんを支援していますが」。
小沢さんは、細川さんと新進党を作っていますし、脱原発という点で政策が一致していますからね。私は、個人的に小沢一郎さんと接点はありませんので。
岩上「なぜ、弁護士から知事になろうと考えたのでしょうか」。
法律を改正するには、野党だけでなく与党も説得しなければいけません。そのためのロビー活動もしてきた。個別被害の救済だけでなく、法律や制度を変えないと救えない方がいます。
岩上「今日、日中にインタビューした新里宏二弁護士がおっしゃっていましたが、弁護士は身の危険を感じることもありますね」。
オウム真理教事件で亡くなられた坂本弁護士の奥さんは、私の事務所で働いていました。家族に手を出すのは許せません。先日のロックの会で、子宮頸がんの問題を当事者の方から聞きまして、非常にびっくりしました。それで、今回の私の政策に子宮頸がんの問題を入れています。現場の声に耳を傾けることが、政策を作る際の基本だと考えています。
以上で実況を終了します。動画アーカイブは、準備が整い次第IWJのホームページにアップいたします。http://iwj.co.jp
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