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「小泉神話」終焉か?非力・過信・内紛で東京都知事選に「波乱」起こせぬ細川陣営
http://gendai.ismedia.jp/articles/-/38250
2014年02月01日(土) 歳川 隆雄 現代ビジネス
メディア関係者を含め多くの東京都民(国民)が期待した「波乱」は起こらなかった。
2月9日投開票の東京都知事選挙は、自民、公明両党都連が推薦する舛添要一候補(元厚生労働相)の圧勝に終わるはずだ。
■各社中盤情勢はダブルスコアで「舛添圧勝」
都知事選中盤までに実施されたマスコミ各社の情勢調査(非公表)の結果は、次の通りである(候補者名は敬称略)。
【東京新聞】(1月23〜24日実施)舛添要一25.8%、細川護煕13.3%、宇都宮健児6.9%
【産経新聞】(同)舛添36.7%、細川16.3%、宇都宮13.8%
【日本経済新聞】(同)舛添39%、細川17%、宇都宮10%
【朝日新聞】(同)舛添38%、細川16%、宇都宮15%
【読売新聞】(25〜26日実施)舛添45%、細川17%、宇都宮18%
実は、読売新聞以外に、NHKと共同通信社調査でも細川候補は宇都宮候補に逆転を許している。各社とも舛添候補がダブルスコア以上の大差がついている上に、『朝日』調査では、投票意欲の低い人についても、舛添42%、細川21%という数字が出ている。
これが意味するところは、無党派層と言われる約3割の都民が選挙戦終盤に細川候補に流れる「のりしろ」が少ないことだ。故に「舛添圧勝」と言わざるを得ない。
仮に首相経験者の細川候補が首長選挙で敗北すれば、戦後政治史上初めての「椿事」になる。18代目のお殿様である細川氏がそんな屈辱を受け入れるはずがなく、少なくとも告示日の1月23日までは、出馬するからには勝算を確信しているという見方が独り歩きしていた。
事実、細川陣営に集った各セクターからの有力者―─細川・小泉両氏の橋渡しをしたとされる中川秀直元官房長官、みんなの党(渡辺喜美代表)と袂を分かった江田憲司・結いの党代表、細川氏元秘書の松野頼久・日本維新の会国会議員団幹事長―─などは、1月14日に細川・小泉両氏のゴールデンコンビが誕生してから選挙戦序盤頃まで「細川勝利」を信じて疑っていなかった。
なぜか。1993年7月総選挙の細川氏が率いた日本新党ブーム、2005年9月の小泉首相による郵政選挙圧勝の成功体験≠ェ、今回、細川候補支援に結集した人々を捕らえて離れなかったからだ。加えて、小泉氏の「原発即ゼロ」発言の破壊力を過信したことある。
確かに、同氏の絶叫調の演説は聴衆に訴えるものがある。だが、さすがに歳なのか、往年のキレがないし、インパクトが弱いと指摘せざるを得ない。
■小泉氏は都知事選後も安倍政権の「脅威」となるか
選挙用語に「後崩れ」という言葉がある。
候補者が乗る街宣車の最前列は運動員、スタッフが囲む。その後ろ側を確信的支持者が囲む。さらにその後方を通りすがりの有権者が足を止めて、演説に聞き入る。ところが、今回は、街宣車上で細川・小泉両氏が演説する所に出くわした有権者・都民は、写メで2、3枚撮っただけでその場を立ち去っているのだ。
報道各社が撮影する写真や動画は、街宣車の横から撮影するので、最後方の人たちもいる場面を一枚切り取ったものを紙面で報じるため、大群衆であるかのように錯覚する。それを、「後崩れ」と言う。
一言でいえば、小泉氏の全面支援、というよりも「原発即ゼロ」のシングルイシューは聴衆動員に至らなかったということだろう。「小泉神話」の終焉かもしれない。
もちろん、細川陣営のメディア戦略の失敗、派閥抗争なども指摘されている。鳩山邦夫元総務相の秘書だった馬渡龍治元衆院議員・選対事務局長と元ジャーナリトの上杉隆・メディア対策責任者の更迭や、小沢一郎・生活の党代表が送り込んだ木内孝胤前衆院議員の撤退など、陣営内の混乱もあった。
それにしても、中盤戦以降に実現した公開討論会などを観ても、細川候補自身の非力さが際立っていた。
では、小泉元首相は都知事選後も引き続き安倍晋三首相を仮想敵として政治活動を行っていくのか。ひとたび「戦闘モード」にスイッチが入ったからには、ぶれることなく「原発即ゼロ」を言い募るだろう。
今後、小泉氏が安倍政権にとって「脅威」となるのかどうか、断じるのは早計である。
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