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バラバラ維新は「自民型」か「民主型」か
2014/1/31 6:00
「バラバラでもいいんだ。ただ決まったら従うのが自民党、決められないのが民主党だ」。日本維新の会の会合で、古参議員がこう叱った。原子力政策、東京都知事選、結いの党との政策協議、安倍政権との間合い……。党所属議員の足並みが乱れるテーマは数多い。肝心なのは「乱れた後」だ。維新の果ては自民党型か民主党型か、それとも――。
共同代表の橋下徹に近い大阪系議員と、自民党離党組を中心とする太陽の党出身議員の内部対立は覆いがたくなっている。大阪系には、もう一人の共同代表、石原慎太郎ら太陽系のベテラン議員と手を切って野党再編を進めるべきだとの意見が強い。一方、太陽系からは橋下に対して「勉強もするし、頭の回転も速いが、深い理念や思想がない。所詮タレントだ」などと不満が漏れる。
政策も理念もまとまりがない。首都決戦となる2月9日投開票の都知事選への対応がその象徴だ。維新八策の筆頭に「統治機構の作り直し」を掲げながら、党幹部の間で支援する候補が割れて「自主投票」に追い込まれた。それでも分裂しないのは2トップの石原と橋下が離れないからだ。なぜか。「親子のような関係」と周囲は語るが、それだけでは説明できない。「石原も橋下もお互い一緒にいた方が得だと計算しているからだ」と党幹部の一人は話す。そこに維新の窮状が浮かぶ。
かつて都知事選で圧勝したようなカリスマ性はいまの石原にない。37歳も年下の橋下に自分にないものを認める。2012年の衆院選で維新が50を超える議席を得たのは橋下の人気によるところが大きかったことは太陽系も否定しない。かたや大阪系も野党再編の姿がみえないだけに、いま党を割っても民意の離反を招くだけとの読みがある。維新の期待を集める橋下自身にも単騎で国政に乗り込むだけの勢いがなくなっている。首相のイスを狙って国政に打って出るときに、維新を基盤とした「数」を足場にする狙いではないか、との見立てもある。
「右から左まで」という言葉が物語るように、自民党も民主党も保守からリベラルまで幅広い議員を抱えている。しかし、自民党が1955年の結党以来、危機を迎えるたびに党内で疑似政権交代を繰り返してきたのに対し、民主党は2009年の衆院選で308議席を獲得し政権を握った後、分裂を重ねて前回衆院選では57議席まで落ち込み、自民党の「1強」を許した。一方、政界では政党の離合集散が繰り返され、短期間で消滅した党も少なくない。
維新のかすがいである石原と橋下の間に微妙な変化がささやかれる。「2人で連絡を取りあう頻度が落ちている」「石原が橋下への不満を漏らす機会が増えてきた」。党内外からこんな証言も出てきた。
大阪維新の会が大きな注目を浴びていた1年半前、同じ関西出身の元官房長官・野中広務は、橋下や維新の組織運営のアマチュアリズムを指摘し「まあ見ててご覧なさい。2年間も賞味期限はない」と予言した。「前例と既得権益にしばられない大改革」を掲げ、「日本維新の会」が生まれてからまだ1年4カ月しかたっていない。漂流を続ける維新。2月1日に都内のホテルで党大会を開く。=敬称略
http://www.nikkei.com/article/DGXNASFS29005_Q4A130C1000000/?dg=1
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