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米国の言う事を聞かなくなった安倍首相のひとりよがり
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★「天木直人氏の視点ー(2014/01/31)」★ :本音言いまっせー
理不尽な米国の命令でも最後は譲歩してきたのが歴代のこの国の首相だった。
安倍首相が、はじめて米国に楯突くようになった。
こう書けば、褒め言葉のように聞こえる。
しかし私がこれから書こうとすることはその逆だ。
米国も時には正しい助言を日本に対して行う。
そんな米国の助言に対して、間違った歴史認識に固執して聞く耳を持たず、挙句の果てに歴代の首相が大切にしてきた日米同盟を損ねようとしている。
これが今の安倍首相であり、それをいさめられない政治家と官僚たちである。
その責任は大きい。
きのう1月30日の産経新聞が一面トップで大スクープを掲載した。
それは昨年12月12日に行われたバイデン米副大統領と安倍首相との電話会談の驚くべき実態だ。
あの時バイデン副大統領は日中韓三カ国歴訪しワシントンに帰国したばかりだった。
帰国してすぐにバイデン副大統領は安倍首相に電話してきた。
その時の電話会談を報じる当時の報道によれば、その内容は、バイデン副大統領が中国、韓国に対しても日本との関係改善を求めた事を安倍首相に報告するとともに、あらためて日本に対し、中国、韓国との関係改善努力を求める、というものであった。
しかし、その電話会談はもっと踏み込んだ驚くべきものだったのだ。
すなわち、自分(バイデン)は「安倍首相は靖国参拝をしないと思う」と朴大統領に伝えた事を安倍首相に知らせるとともに、「あなたが靖国参拝をしなければ朴大統領は首脳会談に応じる」と伝えたというのだ。
これはすなわち「靖国参拝をしてはいけない」という米国の明確な意思表示だ。
私が驚いたにはその時の安倍首相の対応である。
靖国参拝は国民との約束だ。いずれ必ず行く、と答えたというのだ。
余計な事を朴大統領に言ってくれたものだと言わんばかりだ。
これは明確な米国の要求に対する拒否である。
この電話会談から日米関係の深刻なすれ違いが一人歩きすることになる。
すなわち日本はその時のバイデン副大統領の、「行くか行かないかは安倍首相の判断だ」という返答が、「あっさりしたもの」で、これでバイデンは理解してくれたと読み間違える事になる。
その読み間違えはさらに一人歩きし、「失望」とまで表明するとは思わなかったが、その後の米国の対応を見ると、「失望」が中・韓の反日を勢いづかせたと反省し始めた、日本が言うべきことを言えば米国は譲歩してくると勘違いするようになる。
その結果がいまの安倍首相の強気な姿勢だ。
昨日30日の国会答弁では「日米同盟はゆるぎない。参拝に影響されるものではない」と強弁している。
安倍首相の強気を官僚がまねをする。
ワシントンでは佐々江大使が公開討論の後の記者会見で、日米同盟を重視するなら誰がトラブルメーカーかはっきりさせてほしい、などと米国に文句を言い出した(1月31日共同)。
このような安倍政権の強がりは危うい。
米国という国を読み間違えている。
米国と言う国は、こわもて一辺倒ではない。
それどころか日本以上に寛容さを見せることのほうが多い。
子供のしつけでも叱るよりも褒めて教育する国柄だ。
それでもいう事を聞かない時、米国は強くでる。
そこを見失って安倍首相が独りよがりの対米外交を続けていると、日本を世界から孤立させることになる。
それにしてもこの産経の大スクープ記事に対して国内の反応がまったく見られない。
メディアや外交評論家は何をしているのだろう。
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